名前
add-virtual-host-ref - 要求を受け付けるバーチャルホストの追加
形式
wscadmin add-virtual-host-ref --webserver web_server_name --target target virtual_host_name
機能説明
接続先IJServerクラスタに配備されているアプリケーションに対する要求を受け付けるバーチャルホストを追加します。
オプション
オプション名 | 簡略名 | 説明 |
---|---|---|
--webserver | なし | 設定を行うWebサーバ名を指定します。 |
--target | なし | 設定対象のIJServerクラスタ名、またはInterstage Java EE 7 DASサービスのインスタンス名(server)を指定します。 |
オペランド
オペランド名 | 省略 | 説明 |
---|---|---|
virtual_host_name | 不可 | 要求を受け付けるバーチャルホストを以下のいずれかの形式で指定します。
なお、IPアドレスだけが異なるバーチャルホストは設定できません。 |
戻り値
0: 正常終了
1: 異常終了
注意事項
バーチャルホストをIJServerクラスタで使用するためには、Webサーバの環境定義ファイル(httpd.conf)に以下のディレクティブを設定する必要があります。
virtual_host_nameに「(IPアドレス):(ポート番号)/バーチャルホスト名」の形式で指定する場合
「UseCanonicalPhysicalPort On」を追加します。
クライアントからバーチャルホスト名以外でアクセスする場合は、「UseCanonicalName」を「On」にします。
virtual_host_nameに「(IPアドレス)/バーチャルホスト名」の形式で指定する場合
クライアントからバーチャルホスト名以外でアクセスする場合は、「UseCanonicalName」を「On」にします。
なお、Webサーバの環境定義ファイル(httpd.conf)については、「Interstage HTTP Server 2.2 運用ガイド」を参照してください。
本コマンドは、未設定のバーチャルホストを指定することが可能です。バーチャルホストをIJServerクラスタで使用するためには、バーチャルホストの“サーバのホスト名”が設定されている必要があります。
本コマンドで、要求を受け付けるバーチャルホストを指定していない場合は、すべてのバーチャルホストからの要求を受け付けます。本コマンドは通常、要求を受け付けるバーチャルホストを限定する目的で使用します。
WebサーバとIJServerクラスタを同一のマシンで運用する場合は、asadminコマンドのcreate-virtual-host-refサブコマンドを使用してください。
使用例
以下のように実行します。
C:\Interstage\F3FMwsc\bin\wscadmin add-virtual-host-ref --webserver FJapache --target IJServer001 192.0.2.1:81/virtualhost1 Command add-virtual-host-ref executed successfully. |
/opt/FJSVwsc/bin/wscadmin add-virtual-host-ref --webserver FJapache --target IJServer001 192.0.2.1:81/virtualhost1 Command add-virtual-host-ref executed successfully. |