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Interstage Application Server V12.0.0 Java EE 7 設計・構築・運用ガイド
FUJITSU Software

10.9 ijwsimport

名前

ijwsimport - WSDLからのJAX-WSのWebサービス・Webサービスクライアントで使用する資材の生成、およびWSDL一式の取得

形式

ijwsimport [「オプション」] wsdl_file

機能説明

WSDLから、WebサービスおよびWebサービスクライアントで使用する以下の資材を生成します。

-keepオプションが有効な場合は、上記に加えて、以下の資材が保存されます。

Webサービスクライアントの開発では、本コマンドで生成したクラスを使用してJAX-WSに従ったクライアントアプリケーションを作成してください。

既存のWSDL一式をベースにWebサービスを開発する場合は、本コマンドで生成した資材をWSDL一式およびエンドポイント実装とともに、Implementing Enterprise Web Services仕様に従った構成でアプリケーションのモジュール内に配置してください。

オプション

オプション名

説明

-nogenerate

資材の生成をせず、WSDL一式の取得だけを行います。-keepオプションが有効になりますが、クラスファイルもソースファイルも生成されません。

-b path

生成内容を、指定されたJAX-WSまたはJAXBの外部バインディングファイルに従ってカスタマイズします。JAX-WSまたはJAXBの仕様に従ったバインディングファイルのパスを指定してください。複数のバインディングファイルを指定する場合は、ファイルごとに「-b 」から指定してください。
例: -b fileA -b fileB

-catalog path

WSDLやXML SchemaからURLで参照されるXMLの取得先を、指定されたカタログファイルに従ってカスタマイズします。OASIS XML Catalogの仕様に従ったカタログファイルのパスを指定してください。指定したファイルへアクセスできない場合やカタログで指定した取得先へアクセスできない場合、本オプションの指定は無視されます。

-d directory

最終生成物の生成・格納先を指定されたディレクトリに変更します。指定しない場合、カレントディレクトリに生成・格納されます。

-help

ヘルプメッセージを表示します。

-httpproxy:proxy

リモートのファイルをHTTP/HTTPSで取得する際に、指定されたHTTP/HTTPSプロキシサーバを利用します。proxyの値は以下の形式で指定します。(デフォルトのポートは8080)

[user[:password]@]proxyHost:proxyPort

例: -httpproxy:myuser:mypassword@mydomain:8080

-keep

読み込んだWSDL一式、および生成されたソースファイルを保持します。また、読み込んだデータが正しいWSDLではない場合も、読み込んだデータが保存されます。トラブル時の調査などのため、通常は本オプションを指定して、ソース資材を保管してください。
ソースファイルはパッケージ名に応じて、WSDL一式は取得元のパスまたはURLに基づく正規化されたシステム識別子に応じて、保存先にディレクトリが作成されます。WSDL一式の保存ディレクトリ名やファイル名は、以下のように変換されます。

  • ローカルに保存されたWSDLを指定した場合
    取得元の「:(Windowsのドライブ文字区切り文字)」は「@」に変換されます。
    例)
    取得元) C:\work\StockQuote\wsdl\StockQuoteProviderService.wsdl
    保存先) C@\work\StockQuote\wsdl\StockQuoteProviderService.wsdl

  • リモートのWSDLを指定した場合
    取得元の「http://」は「http/」に、「?(URLのクエリ区切り文字)」は「.」に変換されます。
    例)
    取得元) http://ws.example.com/StockQuote/StockQuoteProviderService?wsdl
    保存先) http/ws.example.com/StockQuote/StockQuoteProviderService.wsdl

取得・格納されたWSDL一式の内容については、下記の注意事項を確認してください。

-p pkg

生成するJava資材を、指定されたパッケージ名で生成します。本オプションの指定内容は、パッケージ名に対するすべてのWSDL/スキーマバインディングカスタマイズや、仕様で規定されているデフォルトのパッケージ名アルゴリズムよりも優先されます。

-s directory

WSDL一式の格納先およびソースファイルの生成先を、指定されたディレクトリに変更します。指定しない場合、-dオプションで指定したディレクトリ、-dオプションも指定していない場合はカレントディレクトリに生成・格納されます。本オプション指定時は、-keepオプションも有効になります。

-verbose

実行している処理に関する内部情報メッセージを出力します。

-version

バージョン情報を出力します。

-wsdllocation URI

javax.xml.ws.WebServiceClientアノテーションのwsdlLocation属性の値を指定されたURLで生成します。本オプションを省略した場合、本コマンドで指定したパスまたはURLで生成します。Webサービスクライアントは、実行時にjavax.xml.ws.WebServiceClientアノテーションのwsdlLocation属性の場所からWSDLを読み込みます。実行時にアクセスできるパスからWSDLを取得する場合は、本オプションで適切な値を指定してください。

-Xauthfile path

WSDLファイルのURLにユーザ名とパスワードによる認証が必要な場合、本オプションで指定した認証情報ファイルを利用して認証を行います。
認証情報ファイルの内容は、取得するWSDLのURLをもとに、以下の形式となるように認証情報を記載します。
  http[s]://<user>:<password>@<host>:<port>/<url-path>

例:

  • 取得するWSDLのURL
    http://ws.example.com/StockQuote/StockQuoteProviderService?wsdl

  • 認証情報ファイルの記述内容(ユーザ名:user、パスワード:passの場合)
    http://user:pass@ws.example.com/StockQuote/StockQuoteProviderService?wsdl

オペランド

オペランド名

省略

説明

wsdl_file

不可

WSDLファイルのパスまたはURLを指定します。

戻り値

0: 正常終了
0以外: 異常終了

注意事項

使用例

ローカルに保存されたWSDLから資材を生成する場合の実行例を示します。

C:\Interstage\F3FMisje7\glassfish\bin\ijwsimport -keep C:\work\StockQuote\wsdl\StockQuoteProviderService.wsdl
parsing WSDL...

generating code...

compiling code...

/opt/FJSVisje7/glassfish/bin/ijwsimport -keep /tmp/work/StockQuote/wsdl/StockQuoteProviderService.wsdl
parsing WSDL...

generating code...

compiling code...


リモートのWSDL一式を取得する場合の実行例を示します。

C:\Interstage\F3FMisje7\glassfish\bin\ijwsimport -nogenerate -s dev\wsdl http://ws.example.com/StockQuote/StockQuoteProviderService?wsdl
parsing WSDL...

/opt/FJSVisje7/glassfish/bin/ijwsimport -nogenerate -s dev/wsdl http://ws.example.com/StockQuote/StockQuoteProviderService?wsdl
parsing WSDL...