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Interstage Application Server V12.0.0 Java EE 7 設計・構築・運用ガイド
FUJITSU Software

7.2.6 クラスタサービスの設定

クラスタサービスの設定について説明します。

PRIMECLUSTERの場合

クラスタサービス(PRIMECLUSTERのuserApplication)の環境設定を行います。

以下の作業を行ってください。

Cmdlineリソース

Cmdlineリソースを利用して、サービスの起動/停止および切替え処理を行います。
Java EE 7では、以下のCmdlineリソースが、サンプルとして提供されています。

サンプル名
PCMI_INTERSTAGE

PCMIサービスの操作のために使用します。

IJ7MQ_INTERSTAGE

メッセージブローカの操作のために使用します。
なお、JMS機能を使用しない場合には、本リソースの修正および登録は不要です。

格納先
/opt/FJSVisje7/etc/HA/PRIMECLUSTER

Cmdlineリソースの修正

以下の手順でCmdlineリソースの修正を行います。

  1. Cmdlineリソースの複写

    以下の命名で、Cmdlineリソースを使用者の任意のディレクトリ配下に複写してください。

    userApplication名.Cmdlineリソース名

    注意

    サンプルを複写するディレクトリはローカルディスク内に設定してください。また、ファイルは各ノード上の同一パスに格納してください。

  2. Cmdlineリソースの内容の修正

    複写したIJ7MQ_INTERSTAGEファイルの以下の項目を編集します。設定値はダブルクォーテーション("")で囲んで設定してください。

    注意

    以下の項目以外は編集しないでください。

    BROKER_PORT

    サービス化するブローカプロセスが使用するポート番号です。
    ここで設定した値はブローカのインスタンス名としても採用されます。

    BROKER_OPT

    ブローカプロセスに設定するブローカオプションのリストです。
    複数指定する場合にはオプションを半角の空白で区切ってください。

    VM_ARGS

    ブローカプロセス起動時にJVMに渡すVMオプションのリストです。
    複数指定する場合にはオプションを半角の空白で区切ってください。

    設定

    # [User Definition]
    #
    #   Pleas modify following lines, if necessary.
    
    BROKER_PORT="17686"
    BROKER_OPT="-Dimq.system.max_count=1 -Dimq.system.max_size=1k"
    VM_ARGS="-Xmx256m"

Cmdlineリソースの登録

以下の手順でCmdlineリソースの登録を行います。

  1. Cmdlineリソースの登録

    前項で複写したファイルを指定し、Cmdlineリソースを登録します。

    “userApplication Configuration Wizard”で、Cmdlineリソースを登録します。

    “RMS Wizard”で、Cmdlineリソースを登録します。

    以下の順で登録してください。

    1. IJ7MQ_INTERSTAGE

      以下のように登録してください。

      StartCommands(Startスクリプト)
      Cmdlineリソースの複写先/userApplication名.IJ7MQ_INTERSTAGE start
      StopCommands(Stopスクリプト)
      Cmdlineリソースの複写先/userApplication名.IJ7MQ_INTERSTAGE stop
      CheckCommands(Checkスクリプト)
      Cmdlineリソースの複写先/userApplication名.IJ7MQ_INTERSTAGE status
    2. PCMI_INTERSTAGE

      以下のように登録してください。

      StartCommands(Startスクリプト)
      Cmdlineリソースの複写先/userApplication名.PCMI_INTERSTAGE start
      StopCommands(Stopスクリプト)
      Cmdlineリソースの複写先/userApplication名.PCMI_INTERSTAGE stop
      CheckCommands(Checkスクリプト)
       Cmdlineリソースの複写先/userApplication名.PCMI_INTERSTAGE status
  2. CmdlineリソースのFlag設定

    登録したCmdlineリソースの属性を指定します。

    各項目に指定する値を以下に記載します。

    項目名

    PCMIサービス

    メッセージブローカ

    NULLDETECTOR

    PCMIサービスのダウンを契機にクラスタ切替えを行う場合、Noを指定します。
    PCMIサービスがダウンするとアプリケーション運用プロセスの監視機能が動作しなくなるため、Noを推奨します。

    No

    ALLEXITCODES

    No

    No

    LIEOFFLINE

    No

    No

    CLUSTEREXCLUSIVE

    Yes

    Yes

    AUTORECOVER

    No

    No

    MONITORONLY

    No

    No

    STANDBYCAPABLE

    No

    No

    REALTIME

    No

    No

    TIMEOUT

    任意 (注)

    任意 (注)

    ) Cmdlineリソースの開始・停止のタイムアウト時間(秒)です。
    設定する場合、下記の表を参考にして見積もり、適切な値を設定してください。

    Cmdlineリソースのサンプル名

    TIMEOUTの見積もり

    PCMI_INTERSTAGE

    PCMIサービスの起動・停止時間を実測し、その2倍にしてください。

    IJ7MQ_INTERSTAGE

    以下を実測し、大きい方の値を2倍にしてください。

    • メッセージブローカの起動時間

    • imqcmd shutdown bkrサブコマンドを使用したメッセージブローカの停止時間


WSFCの場合

WSFCに対してJava EE 7のリソースを登録します。

フェールオーバー クラスター マネージャーを使用し、下表に示すリソースの一覧を参考に、使用するサービスのリソースを登録してください。JMS機能を使用しない場合には、メッセージブローカのサービスの登録は不要です。

注意

サービスの停止時に自動再起動、フェイルオーバが行われないよう設定する必要があります。クラスタアドミニストレータの各サービスの詳細設定にて、「再開しない」を選択してください。

  • Interstage PCMI(isje7)

WSFCへのリソース登録について

リソース資源

サービス名

リソースの種類

依存関係
(依存先)

備考

(1)

Interstage用クライアントアクセスポイント

クライアントアクセスポイント

(2)

メッセージブローカのサービス

Interstage Message Queue Broker(ISJE7)

汎用サービス

(1) Interstage用クライアントアクセスポイント

(注1)

(3)

PCMIサービス

Interstage PCMI(isje7)

汎用サービス

(2) メッセージブローカのサービス

(注1)
(注2)

注1) 「コンピュータ名にネットワーク名を使用する」チェックボックスを選択しないでください。

注2) (2)メッセージブローカのサービスをリソースに登録しない場合は、(1)Interstage用クライアントアクセスポイントを依存先に設定してください。

参考

  • 上記のすべてのリソースをInterstage用のグループに登録してください。

  • リソースの名前には任意の文字列を指定してください。

  • 実行できる所有者には、クラスタシステムを構成するノードを指定してください。

  • 汎用サービス登録時は、表中のサービス名を指定してください。

  • 上記のすべてのリソースについて、[再開する]の"指定期間内での再起動の試行回数"を0にして、リソースの失敗時に現在のノードで再起動を試みない設定にしてください。

  • その他の設定項目については、指定の必要はありません。