PCMIサービスの起動時/停止時に、スクリプトを実行できます。
スクリプトにInterstage Java EE 7 DASサービス/サーバーインスタンスの起動コマンドを記述することにより、PCMIサービスの起動と同時にInterstage Java EE 7 DASサービス/サーバーインスタンスを起動できます。
また、スクリプトにInterstage Java EE 7 DASサービス/サーバーインスタンスの停止コマンドを記述することにより、PCMIサービスの停止と同時にInterstage Java EE 7 DASサービス/サーバーインスタンスを停止できます。
サービスの起動時/停止時の出口機能を利用するには、サービス起動時/停止時の出口機能定義ファイルおよびスクリプトファイルを作成します。
サービス起動時/停止時の出口機能定義ファイルを作成し、以下のディレクトリに格納します。
ファイル名
gf4.properties
格納先
[Java EE 7 共通ディレクトリ]\pcmi\isje7\adapter |
[Java EE 7 共通ディレクトリ]/pcmi/isje7/adapter |
定義内容
パラメタ | 値 | 説明 |
---|---|---|
adapter.gf4.start | ファイル名 | 起動時スクリプトを指定します。 |
adapter.gf4.stop | ファイル名 | 停止時スクリプトを指定します。 |
adapter.gf4.start.ignore-failure |
| 起動時スクリプトが実行され、その復帰値が「0」以外の数値である場合の動作を指定します。
注意 アクセス権限などの原因により起動時スクリプトが実行されない場合、本パラメタの設定は無効となり、PCMIサービスの起動処理を異常終了します。 |
行の先頭に#(シャープ)(半角)を指定すると該当行はコメント行となります。
注意
停止時スクリプトの処理結果に関わらず、PCMIサービスの停止処理を継続するため、停止時スクリプトに指定するパラメタはありません。
停止時スクリプトにInterstage Java EE 7 DASサービス/サーバーインスタンスの停止コマンドを記述しない場合、PCMIサービスの停止と同時にInterstage Java EE 7 DASサービス/サーバーインスタンスは強制的に回収されます。
指定例
adapter.gf4.start = start.bat adapter.gf4.stop = stop.bat adapter.gf4.start.ignore-failure = false
adapter.gf4.start = start.sh adapter.gf4.stop = stop.sh adapter.gf4.start.ignore-failure = false
サービス起動時/停止時の出口機能で実行する起動時/停止時スクリプトを作成し、以下のディレクトリに格納します。起動時/停止時スクリプトは、PCMIサービス起動時/停止時の出口定義ファイルに指定します。
格納先
[Java EE 7 共通ディレクトリ]\pcmi\isje7\adapter |
[Java EE 7 共通ディレクトリ]/pcmi/isje7/adapter |
スクリプトファイルの内容
起動時スクリプトには、Interstage Java EE 7 DASサービス/IJServerクラスタの起動コマンドを記述します。
停止時スクリプトには、Interstage Java EE 7 DASサービス/サーバーインスタンスの停止コマンドを記述します。
注意
コマンドは、フルパスで記述してください。
正常終了時は、「0」で復帰するようにしてください。
停止時スクリプト終了時点で停止していないInterstage Java EE 7 DASサービス/サーバーインスタンスのプロセスは、PCMIサービスにより強制的に回収されます。
起動時スクリプトでIJServerクラスタの起動を定義する場合は、以下の順に定義してください。
Interstage Java EE 7 DASサービスの起動
IJServerクラスタの起動
起動時スクリプトでInterstage Java EE 7 DASサービス/IJServerクラスタの起動サブコマンドを記述する場合、環境変数(PATHやLD_LIBRARY_PATH、LANG等)はPCMIサービスの定義項目の「環境変数」で設定してください。
停止時スクリプトでIJServerクラスタの停止を定義する場合は、以下の順に定義してください。
サーバーインスタンスの停止
Interstage Java EE 7 DASサービスの停止
記述するasadminコマンドには、--userオプションおよび--passwordfileオプションを指定してください。詳細については、「10.1.2 asadminコマンドの共通オプション」を参照してください。
起動時スクリプト例
@echo off rem DASサービス起動 call C:\Interstage\F3FMisje7\glassfish\bin\asadmin start-domain if %ERRORLEVEL% neq 0 exit /B 1 rem IJServerクラスタ起動 call C:\Interstage\F3FMisje7\glassfish\bin\asadmin --user admin --passwordfile C:\password.txt start-cluster IJServer001 if %ERRORLEVEL% neq 0 exit /B 1 call C:\Interstage\F3FMisje7\glassfish\bin\asadmin --user admin --passwordfile C:\password.txt start-cluster IJServer002 if %ERRORLEVEL% neq 0 exit /B 1 exit /B 0
#!/bin/sh # DASサービス起動 /opt/FJSVisje7/glassfish/bin/asadmin start-domain if [ "$?" != "0" ] then exit 1 fi # IJServerクラスタ起動 /opt/FJSVisje7/glassfish/bin/asadmin --user admin --passwordfile /tmp/password.txt start-cluster IJServer001 if [ "$?" != "0" ] then exit 1 fi /opt/FJSVisje7/glassfish/bin/asadmin --user admin --passwordfile /tmp/password.txt start-cluster IJServer002 if [ "$?" != "0" ] then exit 1 fi exit 0
停止時スクリプト例
@echo off rem IJServerクラスタ停止 call C:\Interstage\F3FMisje7\glassfish\bin\asadmin stop-local-instance IJServer001-1 if %ERRORLEVEL% neq 0 exit /B 1 call C:\Interstage\F3FMisje7\glassfish\bin\asadmin stop-local-instance IJServer001-2 if %ERRORLEVEL% neq 0 exit /B 1 call C:\Interstage\F3FMisje7\glassfish\bin\asadmin stop-local-instance IJServer002-1 if %ERRORLEVEL% neq 0 exit /B 1 rem DASサービス停止 call C:\Interstage\F3FMisje7\glassfish\bin\asadmin stop-domain if %ERRORLEVEL% neq 0 exit /B 1 exit /B 0
#!/bin/sh # IJServerクラスタ停止 /opt/FJSVisje7/glassfish/bin/asadmin stop-local-instance IJServer001-1 if [ "$?" != "0" ] then exit 1 fi /opt/FJSVisje7/glassfish/bin/asadmin stop-local-instance IJServer001-2 if [ "$?" != "0" ] then exit 1 fi /opt/FJSVisje7/glassfish/bin/asadmin stop-local-instance IJServer002-1 if [ "$?" != "0" ] then exit 1 fi # DASサービス停止 /opt/FJSVisje7/glassfish/bin/asadmin stop-domain if [ "$?" != "0" ] then exit 1 fi exit 0