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ServerView Resource Orchestrator V3.4.0 検疫ネットワークへの自動隔離機能 使用手引書
FUJITSU Software

A.1 セキュリティリスク検疫ポリシー定義ファイル

ここでは、セキュリティリスク検疫ポリシー定義ファイルについて説明します。

目的

ウイルス対策製品から本製品のマネージャーに通知されるセキュリティリスクについて、L-Serverのアクションを設定します。

本定義ファイルを編集した後の、本製品のマネージャーのサービス再起動は不要です。

【Trend Micro VB Corp.】

特定のセキュリティリスクを定義することで、定義したセキュリティリスクに対してだけ設定したアクションの実行が可能です。

以下のサーバから本製品のマネージャーに通知されるセキュリティリスクを設定します。

  • ウイルスバスターCorp. 11.0サーバ

  • ウイルスバスターCorp. XGサーバ

設定したアクションを実施する設定が、初期値であり推奨値です。

定義ファイルの書式

定義ファイルの格納場所

【Windowsマネージャー】

インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data

参考

上記の格納場所には、定義ファイルのサンプル(avmgr.rcxprop.sample)が格納されています。

サンプルを流用する場合、ファイルの内容を変更したあと、ファイル名に含まれる".sample"を削除して配置してください。

定義ファイルの名前

avmgr.rcxprop

文字コード

【Windowsマネージャー】

UTF-8

改行コード

【Windowsマネージャー】

CR/LF

定義ファイルの形式

以下の形式で記述します。

avmgr.action = {quarantine|reboot|none|quarantine_reboot}
avmgr.action.<lserver_path> = {quarantine|reboot|none|quarantine_reboot }

コメントは、先頭文字をシャープ("#")で記述します。

【Trend Micro VB Corp.】
avmgr.corp.action_filter_base={ALL_ENABLE|ALL_DISABLE}
定義ファイルの指定項目
avmgr.action

セキュリティリスクを検出した際にL-Serverに対して行う動作を指定します。以下のアクションを設定します。デフォルトの動作はquarantineです。

  • quarantine : L-Serverを隔離します。
  • reboot : L-Serverを再起動します。PVS(Provisioning Services)環境の場合、本設定を推奨します。
  • quarantine_reboot : L-Serverを隔離後に再起動します。同時接続数が1であるクライアントOSの場合、本設定を推奨します。
  • none : 何もしません。別途「4.10 mailnotice」で設定したテナント管理者のメールアドレスに、アクションを選択するためのメールが送信されます。テナント管理者は、通知されたメールの内容から、セキュリティリスクの対処を選択します。

avmgr.action = reboot

avmgr.action.<lserver_path>

セキュリティリスクを検出した際にL-Serverに対して行う動作を指定します。この指定がないL-Serverに対しては、 avmgr.actionで指定されたアクションが実行されます。

L-Server "/folder01/lsv01, /folder01/lsv02"を再起動する場合

avmgr.action./folder01/lsv01 = reboot

avmgr.action./folder01/lsv02 = reboot

注意

アクションをnoneに設定する場合は、マルウェア感染後のアクションを選択するためのメールを受信するためにテナントに所属させて、メール通知機能を使用するようにしてください。

メール通知機能を使用しない場合はマルウェア感染後の対処が遅れる可能性があります。

lserver_pathはフルパスで指定します。このため、rootフォルダーのL-Serverを指定する場合も”/”を先頭に指定してください。

【Trend Micro VB Corp.】
avmgr.corp.action_filter_base

以下のサーバから本製品のマネージャーへの全通知について、セキュリティリスク検疫ポリシーを指定します。

  • ウイルスバスターCorp. 11.0サーバ
  • ウイルスバスターCorp. XGサーバ

以下のどちらかを指定します。

以下の場合、"ALL_ENABLE"が指定されます。

  • "avmgr.corp.action_filter_base"の指定を省略した場合
  • 無効な値を指定した場合

    "avmgr.corp.action_filter_base"を複数設定した場合、最後の指定が有効になります。

avmgr.corp.action_filter_base=ALL_DISABLE