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Interstage Data Effector V9.3.x リファレンス集
FUJITSU Software

1.2.1 select用動作環境ファイル

shunselectコマンドの動作環境を記述します。

実行パラメタの種類と意味

以下に、select用動作環境ファイルの実行パラメタを示します。


注意

  • select用動作環境ファイルの内容は、システムロケールの文字コードで記述してください。

  • パラメタ名は行の先頭から記述してください。


パラメタ

省略

説明

CharacterCode

検索対象となる文字列の文字コードを指定します。
本パラメタを省略した場合、UTF-8が指定されたとみなします。

InFileType

入力ファイルタイプを指定します。
本パラメタを省略した場合、CSVが指定されたとみなします。

SkipHeader

入力ファイルの見出し行の扱いを指定します。
  0 : 見出し行を読み飛ばさない
  1 : 見出し行を読み飛ばす
入力ファイルタイプがCSVの場合に有効です。
本パラメタを省略した場合、0が指定されたとみなします。

SkipChar

パターンの文字列検索を行う場合に検索対象外として取り扱う文字列(スキップキャラクタ)を指定します。

SeparateChar

パターンのワード検索を行う場合のワード区切り文字(セパレートキャラクタ)を指定します。

ANKmix

検索対象文字列の半角英字について大文字・小文字の取扱いを指定します。
  0:区別する
  1:区別しない
本パラメタを省略した場合、0が指定されたとみなします。

KNJmix

検索対象文字列の全角英字について大文字・小文字の取扱いを指定します。
  0:区別する
  1:区別しない
本パラメタを省略した場合、0が指定されたとみなします。

LogFile

ログファイルを指定します。(注)
本パラメタを省略した場合、ログ出力を行いません。
本パラメタを指定した場合、指定されたログファイルに追記出力します。

ParallelNum

複数の入力ファイルを同時に処理するための並列数を指定します。
本パラメタを省略した場合、1が指定されたとみなします。

QuotationMarkMode

出力データの中の文字列値を、二重引用符(")で括るかどうかを指定します。
  0 : 二重引用符(")で括る
  1 : 二重引用符(")で括らない
出力ファイルタイプがCSVの場合に有効です。
本パラメタを省略した場合、0が指定されたとみなします。

FieldSeparator

入力ファイルタイプがCSVの場合、項目間の区切り文字を二重引用符(")で囲んで指定します。
入力ファイルタイプがXMLの場合は指定できません。
本パラメタを省略した場合は、項目間の区切り文字としてカンマ(,)が指定されたとみなします。

FieldSeparatorMode

入力ファイルタイプがCSVの場合、2つ以上の連続した区切り文字の扱いを指定します。
  0 : 1つの区切り文字を1つの項目間の区切りとして扱う。
  1 : 2つ以上の連続した区切り文字を1つの項目間の区切りとして扱う。
入力ファイルタイプがXMLの場合は指定できません。
本パラメタを省略した場合、0が指定されたとみなします。

ErrFile

入力ファイル中にエラーデータを検出したときの、エラーデータ出力ファイルを指定します。(注)
また、エラーデータの最大出力件数を指定できます。
入力ファイルタイプがXMLの場合は指定できません。
本パラメタを省略した場合、エラーデータを検出したとき、コマンドが異常終了します。

OutLineFeedCode

出力データにおける、レコード終端の改行コードの取り扱いを指定します。

  LF : Lf(0x0A)

  CRLF : Cr(0x0D)Lf(0x0A)

本パラメタを省略した場合、Windows では“CRLF”、 Linux/Solaris では “LF”が指定されたとみなします。
ただし、入力データの内容(XMLの要素やCSVの項目内容など)にある改行コードは対象外で、入力データ中と同じ改行文字が出力されます。

注) ファイル名に特殊な文字を指定した場合の扱いについては、 “パス名に指定する特殊な文字の扱い”を参照してください。




CharacterCode

検索対象となる文字列の文字コードを指定します。

設定

意味

UTF-8

UTF-8の場合

SHIFT-JIS

Shift-JISの場合

EUC

EUC-JPの場合


InFileType

入力ファイルタイプを指定します。

設定

意味

CSV

CSVの場合

XML

XMLの場合


SkipHeader

入力ファイルタイプがCSVの場合、入力ファイルの見出し行の扱いを指定します。

0: 見出し行を読み飛ばさない。

1: 見出し行を読み飛ばす。

本パラメタを省略した場合、0が指定されたものとみなします。

注意

  • 本パラメタは、入力ファイルタイプがCSVの場合だけ有効です。

  • 本パラメタは、入力定義ファイルにスキーマ情報ファイルが指定されている場合だけ有効です。指定されていない場合、先頭行は読み飛ばしません。

  • 本パラメタは、すべての入力ファイルに対して有効になります。そのため、見出し行のある入力ファイルと、見出し行のない入力ファイルが混在している場合には使用できません。見出し行のない入力ファイルを指定した場合、先頭行を見出し行とみなして読み飛ばします。


SkipChar

パターン検索(文字列)を行う場合は、検索対象外として取り扱う文字列(スキップキャラクタ)を二重引用符(")で囲んで指定します。
SkipCharには、制御文字を除く文字、改行および水平タブを指定します。
本パラメタを省略した場合、または空文字("")を指定した場合は、すべての文字が検索対象となります。
SkipCharに指定する文字は複数指定可能です。複数指定する場合は、個々の文字列をカンマ(,)で区切って指定します。

注意

  • 本パラメタは、パターン検索(文字列)および文字列検索の完全一致で有効です。項目間比較では、無効となります。

  • 下記の文字以外をSkipCharに指定する場合は、CharacterCodeで定義した文字コードでSkipCharを表現してください。なお、大文字と小文字は区別されます。

    文字

    指定方法

    半角空白

    \s

    全角空白

    \S

    改行

    \n

    水平タブ

    \t

以下の文字をSkipCharに指定する場合の例を示します。
指定する文字:半角空白、全角空白、水平タブ、@(半角文字)、@(全角文字)および改行

CharacterCodeで定義した文字コード

UTF-8

SHIFT-JIS

EUC

半角空白

\s

\s

\s

全角空白

\S

\S

\S

水平タブ

\t

\t

\t

@(全角文字)

\EF \BC \A0

\81 \97

\A1 \F7

@(半角文字)

\40

\40

\40

改行

\n

\n

\n


記述例は以下のようになります。

CharacterCodeで定義した
文字コード

記述例

UTF-8

\s,\S,\t,\EF \BC \A0,\40,\n

SHIFT-JIS

\s,\S,\t,\81 \97,\40,\n

EUC

\s,\S,\t,\A1 \F7,\40,\n



注意

  • 入力ファイルタイプ(InFileType)の指定によってSkipCharに以下の文字は指定できません。

    入力ファイルタイプ

    SkipCharに
    指定できない文字

    CSVの場合

    "

    ,(注)

    \n

    XMLの場合

    <

    >

    ]

    "

    '

注)FieldSeparatorパラメタに指定した区切り文字に対応します。
例えば、FieldSeparatorパラメタに、カンマ(,)と水平タブを指定した場合、SkipCharパラメタにカンマ(,)と水平タブは指定できません。


SeparateChar

検索式にパターン検索(ワード)を指定する場合に、区切り文字全体を二重引用符(")で囲んで指定します。
SeparateCharに指定する文字は複数指定可能です。複数指定する場合は、個々の文字列をカンマ(,)で区切って指定します。
SeparateCharには、制御文字以外のASCII文字、改行および水平タブを指定します。

注意

下記の文字をSeparateCharに指定する場合は、エスケープ文字を付加してSeparateCharを表現してください。エスケープ文字は“\”です。


区切り文字

指定方法

半角空白

\s

改行

\n

水平タブ

\t

カンマ

\,

二重引用符

\"

\マーク

\\


本パラメタを省略した場合、または""と記述し区切り文字を1つも指定しなかった場合は、入力ファイルタイプ(InFileType)によって以下の“区切り文字”が指定されたとみなします。


CSVの場合

\t(注)

  

\s(注)  

  

!  

$  

%  

&  

  '  

  (  

)  

*  

+  

\,(注)

  -  

  .  

/  

:  

;  

<  

  =  

  >  

?  

@  

[  

\\  

  ]  

  ^  

_  

`  

{  

|  

  }  

  ~  

  

  

注) FildSeparatorに指定された区切り文字は除外されます。


XMLの場合

\t

\n  

\s  

\"  

!  

$  

%  

&  

  '  

  (  

)  

*  

+  

\,  

  -  

  .  

/  

:  

;  

  

  =  

    

?  

@  

[  

\\  

    

  ^  

_  

`  

{  

|  

  }  

  ~  

  

  


注意

入力ファイルタイプ(InFileType)の指定によってSeparateCharに以下の文字は指定できません。

入力ファイルタイプ

SeparateCharに
指定できない文字

CSVの場合

"

,(注)

\n

XMLの場合

<

>

]

注)FieldSeparatorパラメタに指定した区切り文字に対応します。
例えば、FieldSeparatorパラメタに、カンマ(,)と水平タブを指定した場合、SeparateCharパラメタにカンマ(,)と水平タブは指定できません。

ANKmix

検索対象文字列の半角英字について大文字・小文字の取扱いを指定します。

0:区別する
1:区別しない


本パラメタを省略した場合、0が指定されたとみなします。


検索キーワード

検索対象文字

0:区別する

1:区別しない

ab

ab

AB

×

aB

×

Ab

×

AB

ab

×

AB

aB

×

Ab

×

○:ヒットする
×:ヒットしない

注意

  • 本パラメタは、条件式の項目間比較では無効です。


KNJmix

検索対象文字列の全角英字について大文字・小文字の取扱いを指定します。

0:区別する
1:区別しない


本パラメタを省略した場合、0が指定されたとみなします。

検索キーワード

検索対象文字

0:区別する

1:区別しない

ab

ab

AB

×

aB

×

Ab

×

AB

ab

×

AB

aB

×

Ab

×

○:ヒットする
×:ヒットしない

注意

  • 本パラメタは、条件式の項目間比較では無効です。


ParallelNum

入力ファイルを2つ以上指定した場合、複数の入力ファイルから同時に抽出を行う並列数を指定します。

  • ParallelNumパラメタに指定できる値は、1から128までです。

  • ParallelNumパラメタで指定した並列数が入力ファイルの数よりも小さい場合、並列数以上の入力ファイルは、並列数以内の入力ファイルの抽出が終わった後に順次、実行されます。

  • ParallelNumパラメタで指定した並列数が入力ファイルの数よりも大きい場合、入力ファイルの数が同時に抽出を行う並列数となります。

注意

  • ParallelNumパラメタに2以上を指定した場合、入力定義ファイルのDataFileパラメタに指定した順に並列に抽出します。そのため、出力定義ファイルに指定した出力ファイルには、複数の入力ファイルからの抽出結果が混在して出力されます。
    並列処理時の出力ファイルイメージを以下に示します。

    図1.1 並列処理時の出力ファイルイメージ

  • ParallelNumパラメタに2以上を指定した場合、入力ファイルは複数の物理ディスクに分散して配置することで、読込み処理のディスクI/Oの負荷を分散でき、並列効果を最大限に発揮できます。
    そのため、ParallelNumパラメタに指定した並列数と、入力ファイルを配置する物理ディスクの数を同じにすることを推奨します。


QuotationMarkMode

出力ファイルタイプがCSVの場合、出力データの中の文字列値を二重引用符(")で括るかどうかを指定します。

0: 出力データの中の文字列値を、二重引用符(")で括る。

1: 出力データの中の文字列値を、二重引用符(")で括らない。

検索定義ファイルにリターン式を指定した場合だけ、本パラメタが有効になります。
リターン式を指定しない場合は、入力データをそのまま出力します。

組合せを以下に示します。

検索定義ファイルの
リターン式

本パラメタの指定

二重引用符(")

指定あり

0

二重引用符(")で括る

1

二重引用符(")で括らない

指定なし

無効

入力ファイルと同じ形式


本パラメタを省略した場合、0が指定されたものとみなします。

注意

  • 本パラメタに“1”を設定した場合、結果データの文字列値にセパレータ文字や改行が存在しても、二重引用符は設定されません。そのため、その後の処理において、想定したデータとして扱われない場合があります。
    処理対象のデータに、セパレータ文字や改行が存在する場合には、“0”を指定することを推奨します。以下に例を示します。

  • 本パラメタに“1”を設定した場合、結果データの項目に二重引用符(")が存在しても二重引用符(")によるエスケープは設定されません。

  • 本パラメタに“1”を設定した場合、入力ファイルのデータの項目に二重引用符(")が設定されていたときでも、結果データの項目には、二重引用符(")は付加されなくなります。

  • 入力ファイルの区切り文字が半角空白や水平タブの場合、リターン式を指定すると結果データはカンマ区切りで出力されます。このため、入力ファイルのデータにカンマなどが存在している場合に、本パラメタに“1”を指定すると、結果データが想定したデータとして扱われない場合があります。


FieldSeparator

入力ファイルタイプがCSVの場合、項目間の区切り文字を変更する場合は、新しく区切り文字とする文字を二重引用符(")で囲んで指定します。区切り文字として使用できる文字は、以下のとおりです。

区切り文字

指定方法

カンマ

\,

半角空白

\s

水平タブ

\t

区切り文字として複数指定する場合は、個々の文字列をカンマ(,)で区切って指定します。

注意

本パラメタを指定した場合の出力時の区切り文字は、検索定義ファイルにおけるリターン式の指定によって、以下のように異なります。

リターン式

出力時の区切り文字

指定あり

カンマ

指定なし

入力ファイルと同じ形式


FieldSeparatorMode

入力ファイルタイプがCSVの場合、2つ以上の連続した区切り文字の扱いを指定します。

0:1つの区切り文字を1つの項目間の区切りとして扱う。

1:2つ以上の連続した区切り文字を1つの項目間の区切りとして扱う。

本パラメタを省略した場合、0が指定されたものとみなします。


ErrFile

入力ファイルタイプがCSVの場合、エラーデータ出力ファイルと、エラーデータの最大出力件数を指定します。

  • 本パラメタを指定すると、エラーデータを検索対象外のデータとして扱い、処理を継続します。

  • 本パラメタを省略した場合、エラーデータを検出した時点でコマンドが異常終了します。

    図1.2 エラーデータ出力の定義

エラーデータ出力ファイル名
  • 入力ファイル中にエラーデータを検出したとき、そのエラーデータの情報を出力します。

  • 指定したファイルがすでに存在している場合は、その情報が上書きされます。

  • 入力ファイル中にエラーデータが存在しなかった場合、エラーデータ出力ファイルは作成されません。

最大出力件数
  • エラーデータの最大出力件数に指定できる値は、1から2147483647までです。

  • エラーデータの最大出力件数を指定すると、エラーデータが指定件数分、出力された時点でコマンドが異常終了します。

  • 本パラメタを省略した場合、1000が指定されたものとみなします。


ポイント

エラーデータ出力ファイルには、文字コードが異なる入力ファイル名と、エラーとなったレコードが混在して出力されます。入力ファイル名に半角英数字を入れるなど工夫すると便利です。
詳細については、“1.2.2 入力定義ファイル”のDataFileパラメタを参照してください。

参照

エラーデータ出力ファイルの出力例は、“導入・運用ガイド”の“入力ファイルのエラー処理”を参照してください。