名前
shunselect -- 抽出処理
形式
shunselect | [-s select用動作環境ファイル] |
機能説明
入力定義ファイルに記述されたCSVファイル、複数のXML文書またはshunselectコマンドの標準入力に与えたCSVファイル、XML文書を、検索定義ファイルに記述された複数の検索式で判定し、条件に一致したデータを出力定義ファイルに記述されたそれぞれのファイルに出力します。
オプション
shunselectコマンドが動作するにあたっての条件を記述した動作環境ファイルを指定します。select用動作環境ファイルの内容については、“1.2.1 select用動作環境ファイル”を参照してください。
本パラメタを省略した場合には、select用動作環境ファイルのすべての実行パラメタに省略値が指定されたとみなします。
抽出を行う対象となるファイルを記述した入力定義ファイルを指定します。入力定義ファイルの内容については、“1.2.2 入力定義ファイル”を参照してください。
抽出対象ファイルを指定するのではありません。
本パラメタを省略した場合には、標準入力よりデータを読み込みます。
抽出を行う条件である検索式およびリターン式を記述した検索定義ファイルを指定します。検索定義ファイルの内容については、“1.2.3 検索定義ファイル”を参照してください。
検索定義ファイルに記述した検索式に対して、入力データが真となった場合の出力先を記述している出力定義ファイルを指定します。出力定義ファイルの内容については、“1.2.4 出力定義ファイル”を参照してください。
本パラメタを省略した場合には、標準出力に抽出結果を出力します。
検索定義ファイルに複数の検索式を記述した場合、本パラメタを省略することはできません。
各種定義ファイルの実行パラメタのパラメタ値に指定された可変項目を、本コマンドに指定した定義値で置き換えて処理します。
各種定義ファイルでは、置き換える可変項目をアットマーク(@)で括って記述します。
可変項目名を複数指定する場合は、半角空白で区切ってください。
注意
可変項目名は、最大128文字です。(@を含まない)
同一の可変項目名を指定することはできません。
可変項目名は、半角英数字(大文字または小文字)を使用してください。先頭文字は英字を使用してください。
定義値は、以下の文字コードで指定してください。下記以外の場合は、正常に動作しない場合があります。
ASCIIの文字の範囲
システムロケールの文字コードとデータの文字コードが同じ場合は、日本語(マルチバイト文字)
定義値に空文字を指定する場合は、「可変項目名=」だけで記載してください
可変項目名以外(例えば、条件式のキーワード)に「@文字列@」の文字を指定する場合は、可変項目名と重複しないように気をつけてください。
コマンドで指定された可変項目名が、各種定義ファイルに設定されていない場合、その可変項目は利用されずに処理が継続します。
定義ファイルに「@文字列@」が指定されているが、コマンドラインにその「文字列」が可変項目として指定されない場合は、定義ファイルの「@文字列@」は、可変項目と見なされずに、動作します。
バッチ(または、シェルスクリプト)中に可変項目を指定したコマンドを記述した場合に、OSまたは、実行シェルにおけるコマンドラインの文字制限により、可変項目の指定内容が途中で切られる場合があります。実行するOS、実行シェルの文字制限を確認して本機能を利用してください。
可変項目名に、シェルやコマンドプロンプトのメタ文字や制御文字を指定する場合、以下のようにエスケープや二重引用符(")で括る必要があります。
詳細は、シェルスクリプトやコマンドプロンプトのマニュアルを参照してください。
Windowsのコマンドプロンプトの場合
定義値に空白が含まれる場合は、二重引用符(")で括る必要があります。
定義値に二重引用符(")が含まれる場合は、エスケープする(\" と指定)必要があります。
二重引用符(")で囲っている場合に末尾に\を記載する場合、エスケープする(\\ と指定)必要があります。
Linux/Solarisのシェルスクリプトの場合
定義値に空白が含まれる場合は、二重引用符(")で囲う、または、エスケープする(\[空白]と指定)必要があります。
定義値に二重引用符(")が含まれる場合は、エスケープする(\" と指定)必要があります。
参照
可変項目名の指定例については、“導入・運用ガイド”の“可変項目の指定”を参照してください。
使用例
Windowsの場合
select用動作環境ファイル D:\Shunsaku\cfg\Select.cfg
入力定義ファイル D:\Shunsaku\cfg\SelInput.cfg
検索定義ファイル D:\Shunsaku\cfg\SelQuery.cfg
出力定義ファイル D:\Shunsaku\cfg\SelOutput.cfg
shunselect -s D:\Shunsaku\cfg\Select.cfg -i D:\Shunsaku\cfg\SelInput.cfg -q D:\Shunsaku\cfg\SelQuery.cfg -o D:\Shunsaku\cfg\SelOutput.cfg |
または
shunselect -s "D:\Shunsaku\cfg\Select.cfg" -i "D:\Shunsaku\cfg\SelInput.cfg" -q "D:\Shunsaku\cfg\SelQuery.cfg" -o "D:\Shunsaku\cfg\SelOutput.cfg" |
注意
ディレクトリ名に空白を含む場合には必ず二重引用符(")で囲んでください。
Linux/Solarisの場合
select用動作環境ファイル /home/shunsaku/cfg/Select.cfg
入力定義ファイル /home/shunsaku/cfg/SelInput.cfg
検索定義ファイル /home/shunsaku/cfg/SelQuery.cfg
出力定義ファイル /home/shunsaku/cfg/SelOutput.cfg
shunselect -s /home/shunsaku/cfg/Select.cfg -i /home/shunsaku/cfg/SelInput.cfg -q /home/shunsaku/cfg/SelQuery.cfg -o /home/shunsaku/cfg/SelOutput.cfg |
終了ステータス
以下の終了ステータスが返されます。
0:正常終了
0以外:異常終了