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ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.3.0 操作ガイド インフラ管理者編
FUJITSU Software

8.4.2 イメージ情報

イメージ情報は、以下の5つの画面で情報を設定します。

  1. [イメージ選択]画面(新規作成時だけ現れる画面です)

  2. [基本情報]画面

  3. [ソフトウェア選択]画面

  4. [パッチ情報]画面

  5. [構成確認]画面

なお、ここでは新規作成時に表示される画面を例にとって説明します。

8.4.2.1 イメージ選択画面

[イメージ選択]画面では、イメージ情報に使用するクローニングイメージを選択します。
リストには利用できるクローニングイメージの一覧が表示されます。

項目説明

[イメージ選択]画面の項目について説明します。

項目名

説明

テナント

クローニングイメージが格納されているイメージプールのテナント名称です。
イメージプールがグローバルプールの場合、"(グローバル)"が表示されます。

クローニングイメージ

クローニングイメージの名称です。

Data disk

接続されたデータディスクの個数です。

サーバ種別

クローニングイメージの種別です。以下のどちらかが表示されます。

  • "仮想":仮想サーバのクローニングイメージの場合

  • "物理":物理サーバのクローニングイメージの場合

サーバ仮想化ソフトウェア

クローニングイメージのサーバ仮想化ソフトウェアです。
サーバ仮想化ソフトウェアにより次のように表示されます。

【VMware】"VMware"

【Hyper-V】"Hyper-V"

【RHEL-KVM】"RHEL-KVM"

【Solarisゾーン】"Solaris Zones"

【Citrix Xen】"Citrix XenServer"

【OVM for x86 2.2】"OVM for x86"

【OVM for x86 3.x】"OVM for x86"

【OVM for SPARC】"OVM for SPARC"

【物理サーバ】"(Physical Server)"

格納先種別

クローニングイメージの格納先ディスクリソースの種別です。
サーバ仮想化ソフトウェアがRHEL-KVMの場合、次のように表示されます。

  • "Raw Disk":事前に作成されたディスクリソースの場合

  • "Virtual Disk":仮想ストレージリソースから自動生成したディスクリソースの場合

その他のサーバ仮想化ソフトウェアの場合、"-"が表示されます。

作成日時

クローニングイメージが作成された日時です。

コメント

クローニングイメージに登録されたコメントです。

操作手順

[イメージ選択]画面での操作手順は、以下のとおりです。

  1. 一覧からクローニングイメージを選択します。

  2. [次へ]ボタンをクリックします。

    [基本情報]画面が表示されます。

注意

サーバ仮想化ソフトウェアがOVM for x86またはCitrix XenServerの場合、データディスク付きのクローニングイメージはサポートしていません。当該クローニングイメージはデータディスクなしのクローニングイメージとして取り扱われます。

8.4.2.2 基本情報画面

[基本情報]画面では、イメージ情報の基本的な情報を設定します。

項目説明

[基本情報]画面の項目について説明します。

項目名

説明

テナント

テナント入力フィールドのプルダウンからイメージ情報が属するテナントを選択します。

なお、L-Platformテンプレートを参照作成するとき、グローバルテンプレートをテナント固有テンプレートに変更できますが、逆にテナント固有テンプレートをグローバルテンプレートに変更できません。

イメージ情報名

イメージ情報の名前を85文字以内([,],<,>,&,",'は指定不可)で指定します。

タイプ

登録されているL-Serverテンプレートを選択します。
以下のL-Serverテンプレートは表示されません。

  • モデル名を指定したL-Serverテンプレートは表示されません。
    物理L-Serverのイメージ情報を作成する場合は、モデル名を指定しないL-Serverテンプレートを事前に用意しておく必要があります。

  • データディスク付きのL-Serverテンプレートは表示されません。
    L-Platformテンプレートで利用する場合には、ディスク数は1つで登録してください。

  • サーバ仮想化ソフトウェアがOVM for x86の場合、OVM 2.x(Oracle VM)を指定したL-Serverテンプレートは表示されません。

  • クローニングイメージとサーバ仮想化ソフトウェアが異なるL-Serverテンプレートは表示されません。

用途

サーバの用途を以下から選択します。複数選択できます。

  • WEB:Webサーバ

  • AP :アプリケーションサーバ

  • DB :DBサーバ

VDI

VDI連携を行うか否かを選択します。VDI連携を行う場合には、[利用する]チェックボックスを選択します。イメージ情報の新規作成時だけ指定できます。

  • VDI連携を行う場合、イメージ情報のもとになるクローニングイメージには、VDI連携に必要なソフトウェアがインストール済とみなして取り扱われます。

  • VDI連携を行う場合、L-Platformテンプレート中にだけ配置できます。L-Platformの配備後に追加できません。

  • クローニングイメージのOSが、Windows 7、Windows 8、Windows 8.1の場合だけ、VDI連携が行えます。上記以外のOSに対してVDI連携を行おうとした場合、配備に失敗します。

システムディスク容量

配備するサーバのシステムディスクのディスク容量を0.1~99999.9GBの範囲内で指定します。
次に合致する場合、本指定に関わらずクローニングイメージのシステムディスクと同じサイズで配備されるため、クローニングイメージのシステムディスクと同じサイズを指定します。

  • サーバ仮想化ソフトウェアがOVM for x86またはCitrix XenServerである

  • サーバ仮想化ソフトウェアがRHEL-KVMかつクローニングイメージの格納先種別が"Virtual Disk"である

最大システムディスク容量

L-Platform新規作成時に指定できる、システムディスクのディスク容量の上限値をGB単位で指定します。
クローニングイメージのディスクサイズから登録されているストレージプールの上限値までの範囲で指定します。
[上限を設定しない]チェックボックスにチェックを入れた場合は、登録されているストレージプールの上限値が指定されたとみなされます。

最大CPU数

L-Platform新規作成時に指定できる、CPU数の上限値を指定します。
1~登録されているVMプールの上限値までの範囲で指定します。
[上限を設定しない]チェックボックスにチェックを入れた場合は、登録されているVMプールの上限値が指定されたとみなされます。

最大CPU動作周波数

L-Platform新規作成時に指定できる、CPU性能の上限値をGHz単位で指定します。
0.1~登録されているVMプールの上限値までの範囲で指定します。
[上限を設定しない]チェックボックスにチェックを入れた場合は、登録されているVMプールの上限値が指定されたとみなされます。
サーバ仮想化ソフトウェアがOVM for SPARCの場合、指定できません。

最大メモリ容量

L-Platform新規作成時に指定できる、メモリ容量の上限値をGB単位で指定します。
0.1~登録されているVMプールの上限値までの範囲で指定します。
[上限を設定しない]チェックボックスにチェックを入れた場合は、登録されているVMプールの上限値が指定されたとみなされます。
サーバ仮想化ソフトウェアがRHEL-KVMのイメージ情報では、メモリホットプラグを有効にした場合、VM固有情報定義ファイルに設定したmax_definable_memory_sizeの値以下を必ず指定してください。
また、テナント管理者に対して、"最大メモリ容量"に、max_definable_memory_sizeの値以下を設定するように通知してください。
VM固有情報定義ファイルについては、「導入ガイド CE」の「8.1.2 VM固有情報定義ファイル」を参照してください。

最大データディスク数

サーバに追加できるデータディスクの最大数を0~99の範囲内で指定します。
ただし、データディスク付きのイメージの場合、下限値はデータディスク番号の最大値になります。

最大データディスク容量

L-Platform新規作成時に指定できる、データディスクのディスク容量の上限値をGB単位で指定します。
0.1~登録されているストレージプールの上限値までの範囲で指定します。
ただし、データディスク付きのイメージの場合、下限値は付加されているデータディスクのうち最も大きいディスク容量になります。
[上限を設定しない]チェックボックスにチェックを入れた場合は、登録されているストレージプールの上限値が指定されたとみなされます。

最大NIC数

NIC数を1~99の範囲内で指定します。

管理者ユーザー

以下のすべての条件を満足する場合、管理者ユーザー名を8文字以内(半角英数字だけ指定可)で指定します。

  • サーバ仮想化ソフトウェアがSolarisゾーンである。

  • クローニングイメージのOSがSolaris 11である。

省略した場合は、OSプロパティ定義ファイルのadmin_userキーに設定した値になります。
OSプロパティ定義ファイルについては、「導入ガイド CE」の「8.1.9 OSプロパティ定義ファイル」を参照してください。

初期パスワード

以下のユーザーのパスワードを85文字以内([,],<,>,&,",'は指定不可)で指定します。
【Windows】
指定したパスワードがOSに設定されます。
省略した場合は自動生成されたパスワードがOSに設定されます。

  • サーバ仮想化ソフトウェアがVMwareまたはHyper-Vの場合
    ローカルの管理者アカウントのパスワードを指定します。

  • サーバ仮想化ソフトウェアがRHEL-KVMの場合
    ローカルの管理者アカウントのパスワードを指定します。ゲストOSに設定可能なOSは、Windows Server 2012です。それ以外のOSは、クローニングイメージで設定済みのパスワードと一致するパスワードを指定してください。

  • サーバ仮想化ソフトウェアがOVM for x86の場合
    ローカルの管理者アカウントのパスワードを指定します。ここで指定したパスワードはOSに設定されません。クローニングイメージで設定済みのパスワードと一致するパスワードを指定してください。

  • サーバ仮想化ソフトウェアがCitrix XenServerの場合
    ローカルの管理者アカウントのパスワードを指定します。Linuxマネージャーの場合またはWindowsマネージャーで"配備時のOS設定"が無効のクローニングイメージを利用する場合、ここで指定したパスワードはOSに設定されません。クローニングイメージで設定済みのパスワードと一致するパスワードを指定してください。
    なお、クローニングイメージ採取時の"配備時のOS設定"については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「17.5.1 採取・登録」を参照してください。

【Linux】
スーパーユーザーのパスワードを指定します。ここで指定したパスワードはOSに設定されません。クローニングイメージで設定済みのパスワードと一致するパスワードを指定してください。

【Solaris】

  • サーバ仮想化ソフトウェアがSolarisゾーンの場合
    スーパーユーザーのパスワードを指定します。指定したパスワードがOSに設定されます。省略した場合は自動生成されたパスワードがOSに設定されます。

  • サーバ仮想化ソフトウェアがOVM for SPARCの場合
    スーパーユーザーのパスワードを8文字以内で指定します。指定したパスワードがOSに設定されます。省略した場合は自動生成されたパスワードがOSに設定されます。

【その他】
スーパーユーザーなど、利用者がログイン可能な既定ユーザーのパスワードを指定します。
ここで指定したパスワードはOSに設定されません。クローニングイメージで設定済みのパスワードと一致するパスワードを指定してください。

初期パスワード (確認)

[初期パスワード]と同じ値を指定します。

Root役割パスワード

以下のすべての条件を満足する場合、Root役割パスワードを255文字以内([,],<,>,&,",'は指定不可)で指定します。

  • サーバ仮想化ソフトウェアがSolarisゾーンである。

  • クローニングイメージのOSがSolaris 11である。

  • [管理者ユーザー名]に"root"または省略以外を指定する。

すべての条件を満足し、かつRoot役割パスワードを省略した場合は、自動生成されたパスワードがOSに設定されます。

Root役割パスワード(確認)

[Root役割パスワード]と同じ値を指定します。

リソースタグ

L-Platform新規作成時に、配備先のVMプール/サーバプールの選択肢として表示されるリソースを絞り込むための文字列を85文字以内([,],<,>,&,",'は指定不可)で指定します。
VMプール/サーバプールのコメント欄の文字列内に、リソースタグに指定した文字列が含まれるリソースだけが選択肢として表示されます。

例) 以下のように指定した場合、/VMPool1および/VMPool2だけが選択肢と表示されます。
/VMPool1のコメント:web
/VMPool2のコメント:web
/VMPool3のコメント:ap

リソースタグ:web

操作手順

[基本情報]画面での操作手順は、以下のとおりです。

  1. イメージ情報の基本情報の各項目を設定します。

  2. [次へ]ボタンをクリックします。

    [ソフトウェア選択]画面が表示されます。

ポイント

  • 入力項目にエラーがある場合は、エラーメッセージが表示されます。エラーメッセージが表示された場合は、エラーメッセージを参考に正しい設定に修正してください。

  • 作成後のL-Platformに対して、以下の最大値を指定する項目は変更できません。

    • 最大CPU数

    • 最大CPU動作周波数

    • 最大メモリ容量

    • 最大データディスク数

    • 最大データディスク容量

    • 最大システムディスク容量

    • 最大NIC数

    L-Platform作成後に、各リソースを追加する運用を実施する場合は、追加するリソース数の分も考慮して適切な値を指定してください。

8.4.2.3 ソフトウェア選択画面

[ソフトウェア選択]画面では、クローニングイメージで使用しているソフトウェアをイメージ情報に設定します。

操作手順

[ソフトウェア選択]画面での操作手順は、以下のとおりです。

  1. 設定するソフトウェアを選択します。

  2. [次へ]ボタンをクリックします。

    [パッチ情報]画面が表示されます。


8.4.2.4 パッチ情報画面

[パッチ情報]画面では、ソフトウェアのパッチ情報の追加、変更、および削除をします。

以下に[パッチ情報]画面を示します。

図8.4 [パッチ情報]画面


[パッチ情報設定]ボタンをクリックすると、選択したソフトウェア情報のパッチ情報一覧が表示されます。

図8.5 [パッチ情報設定]画面

[パッチ情報]画面のボタンについて説明します。

ボタン名

説明

パッチ追加

パッチ情報を追加します。詳細は、「パッチ情報の追加」を参照してください。

パッチ情報を削除します。詳細は、「パッチ情報の削除」を参照してください。


パッチ情報追加

パッチ情報を追加する場合の操作手順は、以下のとおりです。

  1. ソフトウェアの[パッチ情報設定]ボタンをクリックします。

  2. [パッチ追加]ボタンをクリックします。

    選択したソフトウェアのパッチ情報の一覧の下に、パッチ情報が追加されます。

  3. 追加するパッチ情報のコンポーネント名および説明を入力するフィールドが表示されるので、必要な項目を入力します。

  4. [設定]ボタンをクリックして、パッチ情報の追加を完了します。


項目説明

[パッチ]画面の項目について説明します。

項目名

説明

名前

名前を32Bytes以内([,],<,>,&,",'を除くASCII文字列)で指定します。
1つのソフトウェアに対して同一のパッチIDを複数設定できません。
デフォルトは'PATCH + "通し番号 (1から)"'です。

コンポーネント名

パッチを適用するコンポーネントの名前を85文字以内([,],<,>,&,",'は指定不可)で指定します。

説明

パッチの説明を85文字以内([,],<,>,&,",'は指定不可)で入力します。


パッチ情報変更

設定したパッチ情報を変更する場合の操作手順は、以下のとおりです。

  1. ソフトウェアの[パッチ情報設定]ボタンをクリックします。

  2. パッチ情報の一覧が表示されるので、必要に応じて情報を変更します。

  3. [設定]ボタンをクリックして、パッチ情報の変更を完了します。


パッチ情報削除

パッチ情報を削除する場合の操作手順は、以下のとおりです。

  1. ソフトウェアの[パッチ情報設定]ボタンをクリックします。

  2. パッチ情報の一覧が表示されるので、削除するパッチの[]ボタンをクリックします。

    削除確認のメッセージが表示されます。

  3. [OK]ボタンをクリックします。

    パッチ情報が削除されます。


8.4.2.5 構成確認画面

[構成確認]画面では、設定したイメージ情報を確認し、イメージ情報を新規作成、参照作成、または編集します。

操作手順

[構成確認]画面での操作手順は、以下のとおりです。

  1. 表示されている内容に誤りがないか確認します。

    誤りがあった場合は、[戻る]ボタンをクリックして戻り、正しい情報を設定します。

  2. [作成]ボタンまたは[OK]をクリックします。

    イメージ情報が作成された旨のメッセージが表示され、イメージ情報が登録されます。

    その後、[イメージ一覧]画面が表示されます。

    注意

    [イメージ一覧]画面が表示されると、以下はすべてリセットされます。

    • テナント、OS、および用途の絞り込み

    • 並び順

    • 選択状態