ページの先頭行へ戻る
ServerView Resource Orchestrator Express/Virtual Edition V3.4.0 運用ガイド
FUJITSU Software

6.4.3 ネットワーク機器(イーサネット・ファブリック)の保守手順

ネットワーク機器(イーサネット・ファブリック)の保守作業手順について説明します。

6.4.3.1 サーバ追加に伴うポート不足解消のためのイーサネット・ファブリックへのスイッチの追加

サーバ追加時に、接続するイーサネット・ファブリックのLANポートが不足したため、スイッチを追加するケースを想定した追加手順について説明します。

なお、ここではイーサネット・ファブリックに関連する作業を中心に説明しています。

図6.4 イーサネット・ファブリックスイッチの追加イメージ

注) イーサネット・ファブリックを構成するスイッチです。


  1. 追加構成を設計します。(ネットワーク機器の管理者)

  2. イーサネット・ファブリックに追加するサーバ接続用ポートの結線情報を管理者に提供します。(ネットワーク機器の管理者)
    イーサネット・ファブリックの保守手順に従ってスイッチを追加します。

  3. サーバのリソースを登録します。
    ブレードサーバの場合は、シャーシの登録やLANスイッチブレードの登録が必要です。

  4. 入手したサーバ接続用ポートの結線情報から、ネットワーク構成情報(XML定義)を作成します。

    参考

    接続先のサーバがブレードサーバの場合、結線情報の作成は不要です。

  5. 変更したネットワーク構成情報を登録します。
    ネットワーク構成情報の登録は、rcxadm netconfig importコマンドで行います。

参照

  • ネットワーク構成情報(XML定義)の作成については、「リファレンスガイド (コマンド編) VE」の「8.1 ネットワーク構成情報」を参照してください。

  • rcxadm netconfigコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド編) VE」の「3.2 rcxadm netconfig」を参照してください。

6.4.3.2 イーサネット・ファブリック(Converged Fabric)を複数VFAB環境への移行

イーサネット・ファブリック(Converged Fabric)が導入されている環境で、1つのイーサネット・ファブリックを複数VFABの環境へ移行する手順について説明します。

  1. Converged Fabricのネットワークデバイスに保守モードを設定し、対象のConverged FabricにSSH等でログインして、以下の内容を設定します。

    1. VFABとそのVFABの動作モードを設定します。

    2. 手順a.で追加したVFABで使用する外部ネットワークに接続するポートに対して、ポートのタイプをCIRに設定します。

    3. VFABの動作モードがネットワークモードの場合、手順b.で設定したCIRのポートに、VFABに対応するテナント内のネットワークリソースに指定されたVLAN IDを設定します。このとき、追加したVFABのVFAB識別子も設定します。

    4. 手順c.のネットワークリソースについて、後述する手順3において外部接続ポートの変更がない場合、以下の設定を行います。

      • ネットワークリソースのVLAN IDに対応するポートプロファイルとMACアドレスとの関連づけ設定を、デフォルトVFABに対する設定から、当該VFABに対する設定に変更します。

  2. ネットワークデバイスの情報を更新します。

    ネットワークデバイスの情報の更新は、rcxadm netdevice refresh -recreateコマンドで行います。

  3. Converged Fabricのネットワークデバイスに保守モードを設定し、対象のConverged FabricにSSH等でログインして、以下の内容を設定します。

    1. VFABとそのVFABの動作モードを設定します。

    2. 手順a.で追加したVFABで使用する外部ネットワークに接続するポートに対して、ポートのタイプをCIRに設定します。

    3. VFABの動作モードがネットワークモードの場合、手順b.で設定したCIRのポートに、VFABに対応するテナント内のネットワークリソースに指定されたVLAN IDを設定します。このとき、追加したVFABのVFAB識別子も設定します。

    4. 手順c.のネットワークリソースについて、後述する手順3において外部接続ポートの変更がない場合、以下の設定を行います。

      • ネットワークリソースのVLAN IDに対応するポートプロファイルとMACアドレスとの関連づけ設定を、デフォルトVFABに対する設定から、当該VFABに対する設定に変更します。

  4. ネットワークデバイスの情報を更新します。

    ネットワークデバイスの情報の更新は、rcxadm netdevice refresh -recreateコマンドで行います。


6.4.3.3 イーサネット・ファブリック内のドメイン・スイッチ構成変更の反映

本製品に登録されているイーサネット・ファブリック内のドメイン・スイッチの構成を変更した場合の作業手順について説明します。

特に記述がない場合、以下の作業はインフラ管理者が行います。

  1. 次の操作が行われた場合、ネットワークデバイスのポート情報を最新化する必要があります。

    • スイッチが追加または削除された場合

    • Converged FabricでファブリックID、ドメインID、スイッチIDまたはポート種別が変更された場合

    • VCSでVCS ID、RBridge IDが変更された場合

    ネットワークデバイスのポート情報の最新化は、rcxadm netdevice refresh -recreateコマンドで行います。

  2. 外部接続ポートの結線が変更された場合、結線情報の再登録を行います。
    詳細については、「6.4.1.4 ネットワーク機器の接続先の追加または変更手順」を参照してください。

  3. LANスイッチブレードPY CB Eth Switch 10/40Gb 18/8+2のファブリックID、ドメインID、およびスイッチIDが変更された場合、LANスイッチブレードを削除したあと、再登録することで情報を最新化する必要があります。

    ネットワークリソースの外部接続ポート設定で、対象とするLANスイッチブレードを使用しないように設定を変更したあと、LANスイッチブレードを削除してください。

参照

rcxadm netdeviceコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド編) VE」の「3.3 rcxadm netdevice」を参照してください。