ネットワーク機器(イーサネット・ファブリック)の保守作業手順について説明します。
サーバ追加時に、接続するイーサネット・ファブリックのLANポートが不足したため、スイッチを追加するケースを想定した追加手順について説明します。
なお、ここではイーサネット・ファブリックに関連する作業を中心に説明しています。
図6.4 イーサネット・ファブリックスイッチの追加イメージ
注) イーサネット・ファブリックを構成するスイッチです。
追加構成を設計します。(ネットワーク機器の管理者)
イーサネット・ファブリックに追加するサーバ接続用ポートの結線情報を管理者に提供します。(ネットワーク機器の管理者)
イーサネット・ファブリックの保守手順に従ってスイッチを追加します。
サーバのリソースを登録します。
ブレードサーバの場合は、シャーシの登録やLANスイッチブレードの登録が必要です。
入手したサーバ接続用ポートの結線情報から、ネットワーク構成情報(XML定義)を作成します。
参考
接続先のサーバがブレードサーバの場合、結線情報の作成は不要です。
変更したネットワーク構成情報を登録します。
ネットワーク構成情報の登録は、rcxadm netconfig importコマンドで行います。
参照
ネットワーク構成情報(XML定義)の作成については、「リファレンスガイド (コマンド編) VE」の「8.1 ネットワーク構成情報」を参照してください。
rcxadm netconfigコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド編) VE」の「3.2 rcxadm netconfig」を参照してください。
イーサネット・ファブリック(Converged Fabric)が導入されている環境で、1つのイーサネット・ファブリックを複数VFABの環境へ移行する手順について説明します。
Converged Fabricのネットワークデバイスに保守モードを設定し、対象のConverged FabricにSSH等でログインして、以下の内容を設定します。
VFABとそのVFABの動作モードを設定します。
手順a.で追加したVFABで使用する外部ネットワークに接続するポートに対して、ポートのタイプをCIRに設定します。
VFABの動作モードがネットワークモードの場合、手順b.で設定したCIRのポートに、VFABに対応するテナント内のネットワークリソースに指定されたVLAN IDを設定します。このとき、追加したVFABのVFAB識別子も設定します。
手順c.のネットワークリソースについて、後述する手順3において外部接続ポートの変更がない場合、以下の設定を行います。
ネットワークリソースのVLAN IDに対応するポートプロファイルとMACアドレスとの関連づけ設定を、デフォルトVFABに対する設定から、当該VFABに対する設定に変更します。
ネットワークデバイスの情報を更新します。
ネットワークデバイスの情報の更新は、rcxadm netdevice refresh -recreateコマンドで行います。
Converged Fabricのネットワークデバイスに保守モードを設定し、対象のConverged FabricにSSH等でログインして、以下の内容を設定します。
VFABとそのVFABの動作モードを設定します。
手順a.で追加したVFABで使用する外部ネットワークに接続するポートに対して、ポートのタイプをCIRに設定します。
VFABの動作モードがネットワークモードの場合、手順b.で設定したCIRのポートに、VFABに対応するテナント内のネットワークリソースに指定されたVLAN IDを設定します。このとき、追加したVFABのVFAB識別子も設定します。
手順c.のネットワークリソースについて、後述する手順3において外部接続ポートの変更がない場合、以下の設定を行います。
ネットワークリソースのVLAN IDに対応するポートプロファイルとMACアドレスとの関連づけ設定を、デフォルトVFABに対する設定から、当該VFABに対する設定に変更します。
ネットワークデバイスの情報を更新します。
ネットワークデバイスの情報の更新は、rcxadm netdevice refresh -recreateコマンドで行います。
本製品に登録されているイーサネット・ファブリック内のドメイン・スイッチの構成を変更した場合の作業手順について説明します。
特に記述がない場合、以下の作業はインフラ管理者が行います。
次の操作が行われた場合、ネットワークデバイスのポート情報を最新化する必要があります。
スイッチが追加または削除された場合
Converged FabricでファブリックID、ドメインID、スイッチIDまたはポート種別が変更された場合
VCSでVCS ID、RBridge IDが変更された場合
ネットワークデバイスのポート情報の最新化は、rcxadm netdevice refresh -recreateコマンドで行います。
外部接続ポートの結線が変更された場合、結線情報の再登録を行います。
詳細については、「6.4.1.4 ネットワーク機器の接続先の追加または変更手順」を参照してください。
LANスイッチブレードPY CB Eth Switch 10/40Gb 18/8+2のファブリックID、ドメインID、およびスイッチIDが変更された場合、LANスイッチブレードを削除したあと、再登録することで情報を最新化する必要があります。
ネットワークリソースの外部接続ポート設定で、対象とするLANスイッチブレードを使用しないように設定を変更したあと、LANスイッチブレードを削除してください。
参照
rcxadm netdeviceコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド編) VE」の「3.3 rcxadm netdevice」を参照してください。