接続情報ログを行っている場合は、運用を続ける限り、ファイルにデータを出力し続けますので、運用形態とファイル出力先のディスクの容量によって、ディスク容量が足りなくなります。
そのため、ログファイルの出力先としているディレクトリに空きがあるかどうかをチェックし、ファイルを定期的にバックアップ、退避するようにして、ディスクの空き領域を確保してください。ディスクに空き領域がない場合は、ログファイルにより以下のようにログが出力されなかったり、問い合わせ自体ができなくなります。
ログファイルの種類 | 空き領域がない場合の動作 |
---|---|
接続情報ログ | ログファイルが出力されません。 |
アクセスログ※ | ログファイルが出力されません。 |
※:アクセスログは、データベース管理機能の「アクセスログ機能」を利用している場合に出力されます。アクセスログについては、“14.1 アクセスログによるデータベースの管理”を参照してください。
それぞれのログファイルのサイズについては、後述を参照してください。
接続情報ログ機能を使用した運用を行った場合、ログオン情報、ログオフ情報、エラー情報、各100バイト程度のデータをファイルに出力します。したがって、正常にログオン、ログオフを行った場合は、200バイト、エラーで切断された場合は、300バイトの情報をファイルに出力します。
本機能では、運用を続ける限り、ファイルにデータを出力し続けますので、運用形態とファイル出力先のディスクの容量によって、定期的に出力ファイルのバックアップ、および消去を行うことをお勧めします。
接続情報ログの見積り例を以下に示します。
1回の接続操作で出力するログデータのサイズ:200バイト
1日の接続回数:2000回
アクセスログをクリアするまでの日数:7日
この条件の場合、ログの容量は、2,8メガバイトになります。
200バイト×2000回×7日=2.8メガバイト |
アクセスログに必要な、容量の見積りについて説明します。
アクセスログ容量の見積りは、Navigatorの操作内容、操作回数、アクセスログをクリアする周期によって異なります。
アクセスログ容量の見積りに必要な情報
アクセスログ容量を見積るためには、以下の情報が必要です。
1回の問い合わせで出力されるアクセスログのサイズ
問い合わせ操作の内容によりアクセスログのサイズは異なります。アクセスログの対象となる利用者が行う問い合わせ操作を実行し、アクセスログを出力するファイルの平均サイズを算出してください。
1日の問い合わせ回数
アクセスログの対象となる利用者が、1日に行う問い合わせ操作の合計回数を算出してください。
アクセスログをクリアするまでの日数
アクセスログを出力したまま運用を続ける場合、アクセスログが常に採取されるようになるため、ディスクを圧迫します。アクセスログをクリアする周期を決定してください。
ポイント
アクセスログの出力を指定したままで、Navigatorの運用を続ける場合、アクセスログファイルが大きくなると、問い合わせ性能に影響がでることがあります。アクセスログファイルが大きくなるとディスクを圧迫しますので、定期的にアクセスログファイルのバックアップを採り、アクセスログファイルを削除してください。
アクセスログ容量の見積り
アクセスログ容量の見積もり式を以下に示します。運用にあわせて、見積もりを行ってください。
1日に出力されるアクセスログ×アクセスログをクリアするまでの日数 |
アクセスログの見積り例を以下に示します。
1回の問い合わせで出力されるアクセスログのサイズ:2キロバイト
1日の問い合わせ回数:1000回
アクセスログをクリアするまでの日数:7日
この条件の場合、アクセスログの容量は、14メガバイトになります。
2キロバイト×1000回×7日=14メガバイト |
ポイント
ディスクの空き容量不足により、運用が停止しないように、ディスク容量の監視アプリケーションなどを利用することをお勧めします。