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Interstage Navigator ServerV9.5.0 セットアップガイド Vol.1(Enterprise Edition用)
FUJITSU Software

9.2.4 Postgresを辞書データベースとして利用する場合

設定が必要な環境変数

環境変数

設定内容

TMP

Navigatorで作成される作業ファイルを一時的に格納する場所を、システムの環境変数TMPに指定します。

本環境変数は、システムの作業ディレクトリであるため、システムおよび他のアプリケーションで必要とする容量に、Navigatorが必要とする容量を加えた容量を用意する必要があります。

Navigatorで必要とする容量の見積り方法は、“3.4 作業ファイルの作成場所と見積もり方法”を参照してください。

注意

本環境変数は、環境設定ファイルではなく、システムの環境変数に指定します。

TEMP

環境変数TMPと同じディレクトリを指定します。

注意

本環境変数は、環境設定ファイルではなく、システムの環境変数に指定します。

RN_BASERDBMS

辞書のデータベースの種別を設定します。

  • POSTGRES
    Postgresデータベースの辞書を使用する場合

例)

RN_BASERDBMS=POSTGRES

PATH

Navigatorサーバと同一サーバにPostgresのデータベースが存在し、NavigatorサーバとPostgresのデータベースの論理空間(32bit/64bit)が同じ場合には、Postgresのデータベースのインストールディレクトリ配下のbinを指定します。それ以外の場合は、Postgresのクライアントのインストールディレクトリ配下のbinを指定します。

利用するPostgresの環境に合わせてシステムの環境変数PATHに設定します。

例)

C:\Program Files\Fujitsu\fsepv12server64\bin

C:\Program Files (x86)\Fujitsu\fsepv12client32\bin

C:\Program Files\Fujitsu\fsepv12client64\bin

C:\Program Files\Fujitsu\fsepv11server64\bin

C:\Program Files (x86)\Fujitsu\fsepv11client32\bin

C:\Program Files\Fujitsu\fsepv11client64\bin

C:\Program Files (x86)\Fujitsu\symfoclient32\bin

C:\Program Files\Fujitsu\symfoclient64\bin

RN_MULTIDB_CONFIG_FILE

Navigatorで公開するデータソース名と実体のデータベースに対する接続情報を管理するためのファイル(マルチデータベース設定ファイル)のパスを指定します。

設定例)

RN_MULTIDB_CONFIG_FILE =D:\NAVI\multidb.conf

マルチデータベース設定ファイルについては、“9.2.4.1 マルチデータベース設定ファイルの作成”を参照してください。

注意

ファイルの配置先について

マルチデータベース設定ファイルには、データソースへの接続情報が記載されているため内容が変更されるとデータソースへの接続ができなくなる可能性があります。システム管理者のみ参照ならびに更新が可能となる格納場所に配置するなど、セキュリティには十分注意して配置してください。

RN_POSTGRES_DB

マルチデータベース設定ファイルの第1カラムに指定した辞書用データベースとして使用するPostgresのデータソース名を設定します。

例)

RN_POSTGRES_DB=PGSQLDB

必要に応じて設定する環境変数

環境変数

設定内容

RN_POSTGRES_CHAR_BYTE

Postgresを利用する場合、文字型データの1文字あたりのバイト長を指定します

注意

辞書テーブルの文字型項目では常に「1」とみなした長さが使用されます。

RN_POSTGRES_COMMAND_FILE

Postgresのデータソースへの接続時に任意のコマンドを実行する場合に、実行するコマンドを記載したファイル(Postgres接続時実行コマンド設定ファイル)のパスを指定します。接続時に任意のコマンドを実行する場合のみ設定が必要です。

設定例)

RN_POSTGRES_COMMAND_FILE=D:\NAVI\postgres_command.ini

Postgres接続時実行コマンド設定ファイルの詳細については、“9.2.4.2 Postgres接続時実行コマンド設定ファイルの作成”を参照してください。

注意

ファイルの配置先について

本ファイルに記載することで、データソースに対し任意のコマンドを実行できるようになります。そのため、システム管理者のみ参照・更新が可能となる格納場所に配置するなど、セキュリティに十分注意して配置してください。

RN_POSTGRES_HOST_ARRAYS

Postgresで接続したデータベースからNavigatorにデータを読み込む処理で、1回の通信で読み込むデータ行数を変更し、データの読み込み処理時間の改善を行う場合に指定します。

辞書テーブルからの読み込みでも本設定が有効です。

9.2.4.1 マルチデータベース設定ファイルの作成

マルチデータベース設定ファイルとは、Navigatorで公開するデータソース名と実体のデータベースに対する接続情報を管理するためのファイルです。

マルチデータベース設定ファイルには、接続先データベースの情報を設定します。ファイル名は任意です。

設定内容

データベース名

説明

必須/省略可

データソース名 (登録名)

NavigatorツールからNavigatorサーバにデータソースを追加するときに利用する、Navigator上のデータソース名(登録名)を指定します。

必須

データソース種別

データソース種別を表す文字列を指定します。Postgresでは、「POSTGRES」と指定します。(固定名)

必須

データベース名

Postgresの参照するデータベースの名前を指定します。

必須

ユーザ名

指定したデータソースを辞書用データベース(参照兼用を含む)として利用する場合は、ユーザ名は指定しません。指定した場合は接続時にエラーとなります。

指定したデータソースを参照専用のデータベースとして利用する場合は、データベースに対するCONNECT権を持つユーザ名を指定します。

左記参照

パスワード

指定したデータソースを辞書用データベース(参照兼用を含む)として利用する場合は、パスワードは指定しません。

指定したデータソースを参照専用のデータベースとして利用する場合は、ユーザ名に対するパスワードを指定します。

左記参照

ホスト名

接続先のホスト名、IPアドレスを指定します。(※)

必須

ポート番号

接続に利用するポート番号を指定します。(※)

必須

接続文字列

Postgresの接続では設定不要です。

省略可

注釈

必要に応じて注釈を入力します。

省略可

※ご利用のデータベース製品ごとに設定が異なります。設定する値は以下のとおりです。

ホスト名

Postgresで接続する先のデータベースの動作するサーバ名またはIPアドレスを指定します。

ポート番号

Postgresで接続する先のポート番号を指定します。

記載ルール

ファイル作成時の記載ルールは以下のとおりです。

なお、記載内容に誤りや不足がある場合は、NavigatorツールからNavigatorサーバに接続した場合や、Navigatorツールからデータソースの追加をした場合に、エラーメッセージが出力されます。出力された場合は、エラーメッセージに従って対処してください。

設定例

Postgres01,POSTGRES,db1,pquser,pass123,"111.111.111.111,222.222.222.222","26551,26552",,Gyomu

Postgres02,POSTGRES,demodb,user2,#abc ,sv1,5432,,Demo

9.2.4.2 Postgres接続時実行コマンド設定ファイルの作成

Postgres接続時実行コマンド設定ファイルとは、データソースへの接続時に任意のコマンドを実行するときに必要となるファイルです。

このファイルには、すべてのデータソースに共通の設定と、特定のデータソース向けの設定をそれぞれ記述することができます。

記載ルール

本コマンドファイルへは、すべてのデータソースに共通の設定を先頭に記述します。そのあと、特定のデータソースに有効な設定を記述します。記載ルールの詳細は、以下のとおりです。

記述例

SET statement_timeout TO 480000;                          ・・・すべてのデータソースに有効な共通の設定を記述する
[DSN1]                                                    ・・・+→データソースごとの固有の設定を記述する
SET default_transaction_isolation TO "read uncommitted";  ・・・|
[DSN2]                                                    ・・・|
SET statement_timeout TO 640000;                          ・・・+

注意事項

注意事項は、以下のとおりです。