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Interstage Navigator ServerV9.5.0 セットアップガイド Vol.1(Enterprise Edition用)
FUJITSU Software

7.2.2 認証タイプ設定ファイルの設定

7.2.2.1 Unixの場合

認証タイプの設定には、場合に応じて、以下の作業をします。

辞書ディレクトリの作成

辞書ディレクトリとは、Navigator Serverが辞書情報を格納するためのディレクトリのことです。このディレクトリの下にNavigatorのユーザごとに、ホームディレクトリが自動的に作成され、ホームディレクトリに辞書情報などの、Navigatorが動作する際に必要となる情報が保存されます。

ホームディレクトリに作成される資源については、“Navigator Server 管理者ガイド(辞書管理ツール)”を参照してください。

辞書ディレクトリには、Navigator Serverプロセスの実効ユーザが、読み込み、書き込み、実行のできる権限が設定されている必要があります。

Navigator Serverのプロセスの実効ユーザの作成

認証タイプ設定ファイルのパラメタに「実効ユーザ」を指定した場合に、必ず作成してください。

実効ユーザとは、Navigator Serverが動作する際のプロセスの所有者となる、OS上に登録されたユーザのことです。Navigatorクライアントからサーバに接続を行うと、サーバ上にNavigatorのプロセスが生成され、実効ユーザはこのプロセスの所有者となります。

実効ユーザはサーバごとに、1ユーザ作成する必要があります。

認証ログディレクトリの作成

認証タイプ設定ファイルの修正ミスなどによる初期的な異常は、認証タイプ異常ログが出力されることがあります。

認証タイプ設定ファイルの設定

以下のディレクトリ配下に配置するファイル名「.rn_auth_type」のファイルを認証タイプ設定ファイルです。

【例】

32bit論理空間で運用する場合

===================================================================================
# cd "/opt/FJSVenavi/bin"
# mv .rn_auth_type.sample .rn_auth_type
=====================================================================================

この.rn_auth_typeを認証タイプ設定ファイルと呼びます。

認証タイプ設定ファイルの設定

認証タイプ設定ファイルはテキストファイルで、次のフォーマットとなっています。

認証タイプ,辞書ディレクトリ,実効ユーザ名,認証ログディレクトリ

各パラメタは半角の“,”で区切ってください。また、行末には、改行コードが必要です。

認証タイプ

認証タイプには、エンタープライズ認証の場合は、半角数字の「2」を指定します。

1:OS認証

2:エンタープライズ認証

辞書ディレクトリ

辞書ディレクトリの絶対パス名を指定してください。絶対パス名の末尾には、ディレクトリ区切り文字「/」を指定してください。

実効ユーザ名

OSのアカウント上のユーザ名をエンタープライズ認証時の「実効ユーザ」として指定します。

実効ユーザ名(および辞書ディレクトリ)は、1回指定した値を変更できません。

例えば、1回「navi」という実効ユーザ名で運用した場合、そのシステムで指定可能な実効ユーザ名は、「navi」のみになります。

注意

Oracleを利用する場合、作成するユーザは、Oracleのイベントリ・グループ(インストール時の例ではoinstallと記載されています)のユーザにしてください。

実効ユーザがどのグループに属しているかを調べるには、コンソールで次のコマンドを入力します。詳しくはOSのマニュアルを参照してください。

# id <実効ユーザ名>

認証ログディレクトリ

「認証ログディレクトリ」の絶対パス名を指定してください。絶対パス名の末尾には、ディレクトリ区切り文字「/」を指定してください。

エンタープライズ認証を選択した場合は、認証タイプ設定ファイルのパラメタに「認証ログディレクトリ」を指定し、指定したディレクトリを事前に作成してください。

ログの詳細は、“B.7 認証タイプ異常ログ”を参照してください。

【例】

2,/home/navidic/,navi,/home/navilog/

システムの再起動

認証タイプ設定ファイルの修正を実施したら、システムを再起動してください。

7.2.2.2 Windowsの場合

認証タイプの設定には、場合に応じて、以下の作業をします。

辞書ディレクトリの作成

Navigator Serverが辞書情報を格納するディレクトリを作成してください。

このディレクトリの下にNavigatorのログインユーザごとのディレクトリが自動的に作成されます。ユーザ名のディレクトリ上に作成される資源については、“Navigator Server 管理者ガイド(辞書管理ツール)”を参照してください。

認証ログディレクトリの作成

Navigator Serverの認証ログを出力するためのディレクトリを作成してください。このディレクトリには、Navigator Serverプロセスの実効ユーザが読み込み、書き込み、実行のできる権限を設定してください。

認証タイプ設定ファイルの修正

“インストールディレクトリ\bin”にある .rn_auth_type ファイルを認証タイプ設定ファイルと呼びます。

ここでは、認証タイプ設定ファイルの修正を行います。

認証タイプ設定ファイルはテキストファイルで、次のフォーマットとなっています。

認証タイプ,辞書ディレクトリ,実効ユーザ名,認証ログディレクトリ

各パラメタは半角の“,”で区切ってください。また、行末には改行コードが必要です。

以下に認証タイプ設定ファイルの設定例を示します。

【例】

2,C:\navidic\,,C:\navilog\

以降に、認証タイプ設定ファイルに記載した、各パラメタを実際に作成していきます。

Navigator Serverのサービスを再起動

認証タイプ設定ファイルの修正を実施したら、Navigator Serverのサービスを再起動してください。サービスの起動・停止については、“第22章 Navigatorサーバの運用開始・停止”を参照してください。