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Interstage Business Application Server インストールガイド
FUJITSU Software

4.2.1 install.shシェルスクリプトの実行

install.shシェルによるインストール手順を説明します。
マルチユーザモードでインストールする場合は、他のユーザの操作がインストールに影響ないことを確認してください。


インストールを行う場合、スーパユーザになります。

# su -<RETURN>


サーバパッケージDVDを挿入し、任意のディレクトリ上からDVD-ROMの直下のディレクトリに格納されているinstall.shシェルを実行してください。

# mount -t iso9660 -r /dev/デバイスファイル名 <DVD-ROMマウントディレクトリ> <RETURN>
# <DVD-ROMマウントディレクトリ>/install.sh <RETURN>


注意

  • install.sh実行時、インストール画面が表示されるまで、少々時間がかかる場合があります。

  • install.shを実行するコンソール画面上の環境変数LANGが適切に設定されていない場合、英語表示されたり、場合によっては文字化けして表示されることがあります。日本語表示でインストールを行う場合、環境変数LANGに“ja_JP.UTF-8”を設定して、install.shを実行してください。

  • サーバパッケージDVDをマウントする際の注意事項については、“3.5 製品メディア(DVD-ROM)のマウント方法について”を参照してください。

  • 他製品で同梱される共通のパッケージのなかで、混在できないパッケージがすでにインストールされている場合、エラーメッセージを表示してインストールは中断します。
    この場合、インストール済みのパッケージをアンインストールしてから再度インストールを実行してください。


以下のようにシステムパラメタのチューニングに関する確認メッセージが表示されます。
システムパラメタが適切に設定されていない状態でインストールを実行した場合、本製品が正常に動作しないことがありますので注意してください。


Interstage Business Application Server を正常に動作させるためには、IPC資源を適切にチューニングする必要があります。
IPC資源のチューニングを行っていない場合は、必要資源の見積もり、およびチューニングを実施してからインストールを実行してください。

インストールを開始しますか?(省略: y) [y,n]:


次にフレームワークのみをインストールするかどうかを指定してください。フレームワークのみをインストールする場合はy<RETURN>を入力してください。フレームワーク以外もインストールする場合はn<RETURN>を入力してください。

フレームワークのみをインストールしますか?[y,n,q]:




上記に続いて表示される以下の対話処理で、インストール方法等を選択し、<RETURN>キーを押してください。


注意

すでに本製品の構成パッケージがインストールされている場合、以下の注意が必要です。構成パッケージについては、“1.4 パッケージについて”を参考にしてください。

  • すでにアプリケーションサーバ機能のインストールを実行している場合は、他のサーバタイプを選択、またはインストールタイプに標準インストールを選択してインストールを実行できません。
    カスタムインストールにより機能、またはパッケージの追加を実施するか、インストール済みのパッケージをアンインストールしてから再度インストールを実行してください。

  • すでにデータベースサーバ機能のインストールを実行している場合は、同じサーバタイプを選択してインストールを実行できません。
    アプリケーションサーバ機能のカスタムインストールにより機能、またはパッケージの追加を実施するか、インストール済みのパッケージをアンインストールしてから再度インストールを実行してください。

  • 異なるバージョンの本製品がインストールされている場合や、同一筐体にインストールできない他製品に同梱されている、本製品と共通のパッケージがインストールされている場合は、インストール済みのパッケージをアンインストールしてから再度インストールしてください。

  • 以下のメッセージが表示された場合は、インストール対象のマシンに、本製品に同梱されているパッケージのバージョンよりも古いバージョンのパッケージがインストールされています。
    表示されたパッケージが必須パッケージの場合は、表示されたパッケージをアンインストールしてから、再度インストールを実行してください。表示されたパッケージが必須パッケージではない場合は、表示されたパッケージを使用しない場合に限り、該当パッケージをインストールせずに、インストールを続行することができます。

    以下の必須パッケージは、古いバージョンのパッケージがインストールされています。
    <パッケージ名>
    上記必須パッケージをアンインストール後、再度インストールしてください。
    以下の選択可能パッケージは、古いバージョンのパッケージがインストールされています。
    <パッケージ名>
    上記パッケージをインストールせずに、インストールを続行しますか?(省略: n) [y,n]:

本製品の運用コマンドを操作するグループ名を入力してください。システムに存在しないグループ名を指定することはできません。省略した場合は、“ismnggrp”が選択されます。

Interstage運用コマンドを操作するシステムのグループ名を入力してください。(省略: ismnggrp) [?,q]:

注意

グループ名に数値を指定した場合、グループ名として有効であるかチェックはされませんので、あらかじめグループ名として有効であることを確認してください。なお、グループ名として有効でない数値を指定した場合、インストールや運用に失敗する場合があります。


インストールするサーバタイプを選択してください。(1: アプリケーションサーバ機能, 2: データベースサーバ機能)[1,2,q]:

  “1: アプリケーションサーバ機能”を選択すると、以下の問い合わせが表示されます。
  “2: データベースサーバ機能”を選択した場合の対話処理については、“4.2.1.4 データベースサーバ機能のインストールの場合”を参照してください。


インストール方法を選択してください。(1: 標準, 2: カスタム) [1,2,q]:

“1: 標準”を選択した場合の対話処理については、“4.2.1.1 標準インストールの場合”を参照してください。
“2: カスタム”を選択すると、以下の問い合わせが表示されます。


機能選択またはパッケージ選択を選択してください。(1: 機能選択, 2: パッケージ選択) [1,2,q]:

“1: 機能選択”を選択した場合の対話処理については、“4.2.1.2 カスタムインストール(機能選択)の場合”を参照してください。
“2: パッケージ選択”を選択した場合の対話処理については、“4.2.1.3 カスタムインストール(パッケージ選択)の場合”を参照してください。


注意

  • "パッケージ選択"では、パッケージ間の依存関係は自動的に解決されません。個々のパッケージに対して高度な知識を保持している場合や、技術員により構築手順を明示された場合などの特殊な状況を除いて、"機能選択"でインストールすることを推奨します。

  • 必要な機能・パッケージはすべて、一度のinstall.shの実行で同時にインストールすることをお勧めします。
    Javaを使用する機能・パッケージとJDK/JREを同時ではなく別のタイミングでインストールする場合、JDK/JREに関する手動設定が必要となる場合があります。インストール済みのJDKまたはJREを後から入れ替える場合も同様です。
    対象となる機能・パッケージおよび設定手順については、“JDKまたはJREを入れ替えた場合の設定”を参照してください。


4.2.1.1 標準インストールの場合

標準インストールするための問い合わせが表示されます。
以下の説明を参考にして、インストール情報を設定してください。


続いて、インストール情報が表示されます。設定内容を確認して、インストールを開始してください。詳細は、“4.2.2 インストール情報の確認と実行”を参照してください。


4.2.1.2 カスタムインストール(機能選択)の場合

以下の対話処理を行ってください。

  1. インストールする機能を選択します。

    インストールする機能の番号を“,”で区切って入力してください(例: 1,2,3 <RETURN>)。
    すべての機能をインストールする場合はall <RETURN>を入力してください。

    なお、すでに機能を構成するパッケージがインストールされている場合、機能名の横に“*”が表示されます。

    注意

    • インストール済みの機能のみを選択した場合、インストールは続行されません。

    • all指定などによりインストールされていない機能のみインストールされます。




    以下は、Enterprise Editionの場合の表示例です。

    Functions:
        1 Java EE 7
        2 Java SE 8
        3 マルチ言語サービスの基本機能
        4 データベース連携サービス
        5 イベントサービス
        6 MessageQueueDirector
        7 Portable-ORB
        8 Webサーバ(Interstage HTTP Server)
        9 Webサーバ(Interstage HTTP Server 2.2)
       10 セキュア通信サービス
       11 シングル・サインオン(業務サーバ)
       12 シングル・サインオン(認証サーバ)
       13 シングル・サインオン(リポジトリサーバ)
       14 Interstageディレクトリサービス
       15 Interstage管理コンソール
       16 Webサーバコネクタ(Interstage HTTP Server用)
       17 J2EE互換
       18 Webサーバコネクタ(Interstage HTTP Server 2.2用)
       19 フレームワーク
       20 Java SE 7
       21 Java EE 6
       22 アプリケーション連携実行基盤
       23 高信頼性ログ機能
    

    インストールする機能を選択してください。複数選択する場合、","で区切って指定してください。
    なお、Interstage Business Application Server必須パッケージだけをインストールする場合は、
    <RETURN>キーを押してください。[?,??,all,q]:


    注意

    必須パッケージがすでにインストールされている場合は、必須パッケージだけをインストールする場合の表示は行われません。


  2. 以降、選択した機能をインストールするための問い合わせが表示されます。
    以下の説明を参考にして、インストール情報を設定してください。



続いて、インストール情報が表示されます。設定内容を確認して、インストールを開始してください。詳細は、“4.2.2 インストール情報の確認と実行”を参照してください。


4.2.1.3 カスタムインストール(パッケージ選択)の場合

以下の対話処理を行ってください。


  1. インストールするパッケージの選択

    インストールするパッケージの番号を“,”で区切って入力してください(例: 1,2,3 <RETURN>)。
    すべてのパッケージをインストールする場合はall <RETURN>を入力してください。

    なお、すでに機能を構成するパッケージがインストールされている場合、パッケージ名の横に“*”が表示されます。

    注意

    • "パッケージ選択"では、パッケージ間の依存関係は自動的に解決されません。個々のパッケージに対して高度な知識を保持している場合や、技術員により構築手順を明示された場合などの特殊な状況を除いて、"機能選択"でインストールすることを推奨します。

    • パッケージによっては依存関係を持っているため、必要となるパッケージがすべて選択されていない場合、インストールやセットアップに失敗することがあります。“1.4.3 必要なパッケージ”で確認の上、パッケージを選択してください。


    以下は、Enterprise Editionの場合の表示例です。

    Packages:
     *  1 FJSVtdis      The operational commands for Interstage
     *  2 FJSVextp      Transaction Processing Monitor
     *  3 FJSVirepc     Interstage Directory Service Software Development Kit
     *  4 FJSVirep      Interstage Directory Service
     *  5 FJSVsclr      Securecrypto Library RunTime
     *  6 FJSVsmee      S/MIME & EE Certificate Management Package
     *  7 FJSVisscs     Interstage Secure Communication Service
     *  8 FJSVjdk8      Fujitsu Java Development Kit 8
        9 FJSVjdk7      Fujitsu Java Development Kit 7
     * 10 FJSVtd        TransactionDirector
     * 11 FJSVod        ObjectDirector
     * 12 FJSVots       ObjectTransactionService
     * 13 FJSVporb      ObjectDirector[Portable-ORB]
       14 FJSVssosv     Interstage Single Sign-on Repository server
       15 FJSVssoac     Interstage Single Sign-on Authentication server
       16 FJSVssoaz     Interstage Single Sign-on Business server
       17 FJSVssocm     Interstage Single Sign-on Common Library
       18 FJSVfsvl      Single Sign-on Federation Service Library Package
       19 FJSVssofs     Interstage Single Sign-on Federation Service
     * 20 FJSVjs2su     Interstage JServlet (OperationManagement)
     * 21 FJSVes        ObjectDirector/EventService
     * 22 FJSVihs       Interstage HTTP Server
     * 23 FJSVisjmx     Interstage JMX Service
     * 24 FJSVejb       Interstage EJB Service
     * 25 FJSVjms       Interstage JMS
     * 26 FJSVj2ee      Interstage J2EE Common Resource
     * 27 FJSVj2eer     Interstage J2EE RI Resource
     * 28 FJSVjs5       Interstage JServlet (Tomcat 5.5 based servlet service)
     * 29 FJSVsvmon     Web Service Monitor
     * 30 FJSVisgui     Interstage Management Console
       31 FJSVmqd       MessageQueueDirector base
     * 32 FJSVjssrs     Interstage JServlet Session Registry Server
     * 33 FJSVjssrc     Interstage JServlet Session Registry Client
       34 FJSVahs       Interstage HTTP Server 2.2
       35 FJSVwsc       Web Server Connector(for Interstage HTTP Server 2.2)
     * 36 FJSVpcmi      Process Continuity Management Infrastructure
     * 37 FJSVisje7     Interstage Java EE 7
       38 FJSVisje6     Interstage Java EE 6
     * 39 FJSVbcco      Interstage Apcoordinator - Bccoordinator
     * 40 FJSVwebc      Interstage Apcoordinator - Webcoordinator
     * 41 FJSVapcef     Interstage Apcoordinator - Enterprise Application Framework
     * 42 FJSVapclg     Interstage Apcoordinator - Log
     * 43 FJSVibscf     Interstage Business Application Server C/COBOL Framework common package
     * 44 FJSVibsap     Interstage Business Application Server async-func
     * 45 FJSVibssc     Interstage Business Application Server sync-func(C/COBOL)
     * 46 FJSVibsac     Interstage Business Application Server async-func(C/COBOL)
     * 47 FJSVibsad     Interstage Business Application Server Administrator tool
     * 48 FJSVibsjf     Interstage Business Application Server Java Framework
     * 49 ULOG          High reliability log function
    
    パッケージを選択してください。複数選択する場合、","で区切って指定してください。
    なお、Interstage Business Application Server必須パッケージだけをインストールする場合は、
    <RETURN>キーを押してください。[?,??,all,q]:

    注意

    必須パッケージがすでにインストールされている場合は、必須パッケージだけをインストールする場合の表示は行われません。


  2. 以降の対話処理については、“4.2.1.2 カスタムインストール(機能選択)の場合”を参照してください。


4.2.1.4 データベースサーバ機能のインストールの場合

以下の対話処理を行ってください。

  1. 高信頼性ログのインストール方法を入力してください。省略値を採用する場合は、そのまま<RETURN>キーを押してください。
      

    高信頼性ログの格納文字コード系を選択してください。(1:UTF-8 2:EUC_S90 3:SJIS) (省略:1) [1,2,3,q]:

    注意

    • 高信頼性ログの格納文字コード系の選択肢には、選択可能な文字コード系のみ表示されます。

    • 高信頼性ログの格納文字コード系の選択については“Interstage Business Application Server 運用ガイド(高信頼性ログ編)”の“文字コード系の決定”を参照してください。

    • Symfoware Serverなどの関連製品がインストールされている場合、高信頼性ログ機能の格納文字コード系の問い合わせは行われません。

    高信頼性ログ機能のクラスタ運用種別を選択してください。(1:非クラスタ運用 2:フェイルオーバ運用) (省略:1) [1,2,q]:

    注意

    • Symfoware Serverなどの関連製品がインストールされている場合、問い合わせは行われません。

    • クラスタ製品(PRIMECLUSTER)がインストールされていない場合、問い合わせは行われません。

続いて、インストール情報が表示されます。設定内容を確認して、インストールを開始してください。詳細は、“4.2.2 インストール情報の確認と実行”を参照してください。


4.2.1.5 フレームワークのみインストールする場合

フレームワークのみインストールする場合のインストールシェルスクリプトによるインストール手順を説明します。

  1. フレームワークのみをインストールするかどうかの指定で、フレームワークのみをインストールする場合はy<RETURN>を入力してください。
      

    フレームワークのみをインストールしますか?[y,n,q]:

      

  2. 以下の対話処理を行ってください。
      

    インストール方法を選択してください。(1: 標準, 2: カスタム) [1,2,q]:

    “1: 標準”を選択した場合は、インストール情報が表示されます。設定内容を確認して、インストールを開始してください。詳細は、“4.2.2 インストール情報の確認と実行”を参照してください。

  3. “2: カスタム”を選択すると、パッケージの一覧が表示されます。インストールするパッケージの番号を“,”で区切って入力してください(例: 1,2,3 <RETURN>)。
    すべてのパッケージをインストールする場合はall <RETURN>を入力してください。
    なお、すでに機能を構成するパッケージがインストールされている場合、パッケージ名の横に“*”が表示されます。

    Packages:
        1 FJSVbcco      Interstage Apcoordinator - Bccoordinator
        2 FJSVwebc      Interstage Apcoordinator - Webcoordinator
        3 FJSVapcef     Interstage Apcoordinator - Enterprise Application Framework
        4 FJSVapclg     Interstage Apcoordinator - Log
        5 FJSVibsjf     Interstage Business Application Server Java Framework
    
    パッケージを選択してください。複数選択する場合、","で区切って指定してください。
    なお、Interstage Business Application Server必須パッケージだけをインストールする
    場合は、<RETURN>キーを押してください。[?,??,all,q]:

    注意

    必須パッケージがすでにインストールされている場合は、必須パッケージだけをインストールする場合の表示は行われません。

続いて、インストール情報が表示されます。設定内容を確認して、インストールを開始してください。詳細は、“4.2.2 インストール情報の確認と実行”を参照してください。