アプリケーション情報入力ファイルは、XML形式で記述します。なお、アプリケーション情報入力ファイルは、任意のフォルダに作成または修正してください。このとき、文字コードは“UTF-8”を使用してください。また、C言語業務ロジック1関数あたりに1ファイル作成してください。
タグの記述形式については、“Interstage Business Application Server リファレンス”の“アプリケーション情報入力ファイルリファレンス”を参照してください。
タグ名 | 概要 |
---|---|
apfw-app | アプリケーションインタフェース情報定義の定義を表します。 |
server | サーバアプリケーションの定義を記述します。 |
target | サーバアプリケーションのアプリケーション名を記述します。 |
library | サーバアプリケーションのライブラリ名を記述します。 |
comment | 生成したソースファイルの先頭に注釈行として挿入する情報を格納したファイルのパスを含むファイル名を記述します。 |
userwork | サーバアプリケーションのインタフェースにアプリケーション作業域、アプリケーション作業域長を追加するかどうかを記述します。 |
pre | サーバアプリケーションで前処理を使用するかどうかを記述します。 |
post | サーバアプリケーションで後処理を使用するかどうかを記述します。 |
error | サーバアプリケーションでエラー処理を使用するかどうかを記述します。 |
posttrn | サーバアプリケーションでトランザクション後メッセージ編集処理を使用するかどうかを記述します。 |
result_info | サーバアプリケーションのインタフェースに、処理結果情報、および例外情報を追加するかどうかを記述します。 |
client | クライアントアプリケーションの定義を記述します。(注) |
bean | bean生成に必要な定義を記述します。 |
package | beanを生成する際に、生成するパッケージ名を記述します。 |
注)<client>タグの記述については、“9.2 クライアントアプリケーションの作成”の“9.2.2 アプリケーション情報入力ファイルの作成”を参照してください。
注意
記述可能な個数を超えて同じタグを記述した場合は、先に記述されているタグが有効になります。
タグに同じ属性を複数記述した場合は、エラーになります。
■アプリケーション情報入力ファイルの記述例
Linuxを使用する場合の、アプリケーション情報入力ファイルの記述例を示します。
例は、以下の条件に基づいて記述されています。
サーバアプリケーションのアプリケーション名“ap01”
サーバアプリケーションのライブラリ名“libserverapl.so”
アプリケーション作業域を使用
コメントを出力
前処理を使用
後処理を使用
エラー処理を使用
トランザクション後メッセージ編集処理を使用
アプリケーション情報入力ファイルのタグの記述形式については、“Interstage Business Application Server リファレンス”の“アプリケーション情報入力ファイルリファレンス”を参照してください。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <apfw-app> <!-- サーバアプリケーションの定義を記述します。--> <server> <!-- サーバアプリケーションのアプリケーション名を指定します。--> <!-- 省略できません。省略した場合はツールの実行時にエラー復帰します。 --> <target name="ap01" /> <!-- サーバアプリケーションのライブラリ名を指定します。--> <!-- 省略できません。省略した場合はツールの実行時にエラー復帰します。 --> <library name="libserverapl.so" /> <!-- 生成されるファイルの先頭に指定したファイル内容をコメントとして出力します。 --> <!-- 省略可能です。省略した場合はコメントを出力しません。 --> <comment>C:\sample\xxx.txt</comment> <!-- アプリケーション作業域の使用有無を指定します。 --> <!-- 省略可能です。省略した場合はアプリケーション作業域を使用しません。 --> <userwork flag="ON" /> <!-- 処理結果情報の使用有無を指定します。 --> <!-- 省略可能です。省略した場合は処理結果情報を使用します。 --> <result_info flag="ON" /> <!-- 前処理の使用有無を指定します。 --> <!-- 省略可能です。省略した場合は前処理を使用しません。 --> <pre flag="ON" /> <!-- 後処理の使用有無を指定します。 --> <!-- 省略可能です。省略した場合は後処理を使用しません。 --> <post flag="ON" /> <!-- エラー処理の使用有無を指定します。 --> <!-- 省略可能です。省略した場合はエラー処理を使用しません。 --> <error flag="ON" /> <!-- トランザクション後メッセージ編集処理の使用有無を指定します。 --> <!-- 省略可能です。省略した場合はトランザクション後メッセージ編集処理を使用しません。 --> <posttrn flag="ON" /> </server> <!-- クライアントアプリケーションの定義を記述します。--> <client> <!-- 生成されるファイルの先頭に指定したファイル内容をコメントとして出力します。 --> <!-- 省略可能です。省略した場合はコメントを出力しません。 --> <comment>C:\sample\xxx.txt</comment> <!-- beanの固有定義を定義します。 --> <!-- クライアントアプリケーションにbeanを使用しない場合、定義の必要はありません。--> <bean> <package>samplepkg</package> </bean> </client> </apfw-app> |
以下のディレクトリに、サンプルが格納されています。
/opt/FJSVibs/sample/appinfo/C/appinfo.xml |
[Interstageのインストールディレクトリ]\BAS\sample\appinfo\C\appinfo.xml |
◆必須の定義情報
アプリケーション情報入力ファイルには、以下の定義情報が必須になります。
<target>タグのname属性
サーバアプリケーションのアプリケーション名を記述します。
アプリケーション連携実行基盤から、サーバアプリケーションを呼び出す際に使用します。
<library>タグのname属性
サーバアプリケーションのライブラリ名を記述します。
アプリケーション連携実行基盤から、サーバアプリケーションを呼び出す際に使用されます。
生成されるC言語実行基盤インタフェースソースファイルの先頭に、指定したファイル内容でコメントを付ける場合は、以下の定義情報が必要になります。
<comment>タグ
コメントを記述したファイル名を記述します。
定義を省略した場合は、コメントは出力されません。
ポイント
コメントファイルは、テキスト形式で記述します。
コメントにCOPYRIGHT、作成日を入れる場合の例を以下に示します。
COPYRIGHT 2008 FUJITSU LIMITED CREATE: 2008/01/01 |
生成されるソースファイルの先頭には、以下のようにコメントが挿入されます。
/* COPYRIGHT 2008 FUJITSU LIMITED CREATE: 2008/01/01 */ ・・・以降生成されるソースコード・・・ |
なお、コメントファイルは、業務処理と同じコード系で作成する必要があります。
◆アプリケーション作業域
アプリケーション作業域を使用する場合、以下の定義情報が必要になります。
<userwork>タグのflag属性
“ON”:アプリケーション作業域を使用します。
“OFF”:アプリケーション作業域を使用しません。
定義を省略した場合は、“OFF”を指定した場合と同様に処理されます。
注意
アプリケーション作業域を使用する場合、あわせて運用時の設定として、アプリケーション連携実行基盤定義ファイルでアプリケーション作業域のサイズも指定する必要があります。
設定方法の詳細は、“Interstage Business Application Server セットアップガイド”の“アプリケーション連携実行基盤定義ファイルの作成”を参照してください。
◆処理結果情報
処理結果情報を使用しない場合、以下の定義情報が必要になります。
<result_info>タグのflag属性
“ON”:処理結果情報を使用します。
“OFF”:処理結果情報を使用しません。
定義を省略した場合は、“ON”を指定した場合と同様に処理されます。
◆前処理、後処理、エラー処理、およびトランザクション後メッセージ編集処理
前処理を使用する場合、以下の定義情報が必要になります。
<pre>タグのflag属性
“ON”:前処理を使用します。
“OFF”:前処理を使用しません。
定義を省略した場合は、“OFF”を指定した場合と同様に処理されます。
後処理を使用する場合、以下の定義情報が必要になります。
<post>タグのflag属性
“ON”:後処理を使用します。
“OFF”:後処理を使用しません。
定義を省略した場合は、“OFF”を指定した場合と同様に処理されます。
エラー処理を使用する場合、以下の定義情報が必要になります。
<error>タグのflag属性
“ON”:エラー処理を使用します。
“OFF”:エラー処理を使用しません。
定義を省略した場合は、“OFF”を指定した場合と同様に処理されます。
トランザクション後メッセージ編集処理を使用する場合、以下の定義情報が必要になります。
<posttrn>タグのflag属性
“ON”:トランザクション後メッセージ編集処理を使用します。
“OFF”:トランザクション後メッセージ編集処理を使用しません。
定義を省略した場合は、“OFF”を指定した場合と同様に処理されます。
上記で説明した以外のタグについては、“Interstage Business Application Serverリファレンス”の“アプリケーション情報入力ファイルリファレンス”を参照してください。