同期アプリケーション連携実行基盤の提供する業務共通制御を利用するためのクライアントアプリケーションの作成方法について説明します。
C言語で作成したクライアントプログラムを、同期アプリケーション連携実行基盤上で動作する業務共通制御と連携させるために必要な情報を、業務共通制御実行基盤インタフェース生成ツールで生成します。業務共通制御実行基盤インタフェース生成ツールでは、業務共通制御のインタフェースを定義したIDLファイル、および付加情報を定義した業務共通制御情報入力ファイルを入力として、以下の情報を生成します。
制御データ用データ変換ヘッダファイル
制御データ用データ変換ソースファイル
制御データ用C言語クライアントヘッダファイル
制御データ用C言語クライアントソースファイル
制御出口実行基盤インタフェース共通ヘッダファイル
C言語で作成したクライアントプログラムと、業務共通制御実行基盤インタフェース生成ツールで生成されたソースファイルおよびヘッダファイルをコンパイルおよびビルドして、C言語クライアントアプリケーションを作成します。
以下に、業務共通制御実行基盤インタフェース生成ツールの機能概要を示します。
業務共通制御IDLファイル
業務共通制御のインタフェースを、IDLで記述したファイルです。詳細は、“16.4.2 業務共通制御情報入力ファイルの作成・修正”を参照してください。
業務共通制御情報入力ファイル
業務共通制御インタフェースの付加情報などを定義したファイルです。詳細は、“9.3.2 業務共通制御情報入力ファイルの作成”を参照してください。
制御データ用データ変換ヘッダファイル
構造体・配列・バイナリ・typedefされた型のデータ変換用関数ヘッダファイル
制御データ用データ変換ソースファイル
構造体・配列・バイナリ・typedefされた型のデータ変換用関数ソースファイル
制御データ用C言語クライアントヘッダファイル
クライアント用データ変換関数を定義したヘッダファイルです。
制御データ用C言語クライアントソースファイル
クライアント用データ変換関数を定義したソースファイルです。
制御出口実行基盤インタフェース共通ヘッダファイル
構造体・配列・バイナリ・typedefされた型を定義したヘッダファイルです。
※業務共通制御実行基盤インタフェース生成ツールが生成する以下のファイルはクライアントアプリケーション開発では使用しませんが、サーバ側のアプリケーションを作成配備する場合に使用します。
制御出口実行基盤インタフェースソースファイル
アプリケーションインタフェース定義ファイル
アプリケーション呼出し定義ファイル
注意
図はサーバがSolarisおよびLinuxの場合の例です。
サーバがWindowsの場合、業務共通制御実行基盤インタフェース生成ツールとして、“apfwgenctrlw”を使用します。
業務共通制御実行基盤インタフェース生成ツールが生成する以下のファイルは、クライアントアプリケーション開発では使用しませんが、サーバ側の業務共通制御を作成配備する場合に使用します。
業務共通制御実行基盤インタフェース
業務共通制御アプリケーションインタフェース定義ファイル
制御アプリケーション定義ファイル
業務共通制御を利用するためのクライアントアプリケーションの作成手順を以下に示します。