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Interstage Business Application Server アプリケーション開発ガイド
FUJITSU Software

5.2.3 業務データ定義

業務データ定義では、各業務処理実行アプリケーションで受け渡す業務データの構造を定義します。機能の詳細については、“2.3.3 業務データ”を参照してください。

5.2.3.1 業務データ定義画面の概要

フロー定義エディタの[業務データ定義]タブをクリックすると、業務データ定義画面が表示されます。

以下に、画面イメージと各部品の説明を示します。

業務データ定義画面は、業務データ一覧、[追加]、[更新]、[削除]ボタンで構成されます。

  1. [業務データ]一覧

    業務データの一覧を表示します。
    1行めの業務データ名は、フロー定義名を意味する“FlowDefName”であり、編集できません。
    業務データ一覧のタイトル部をクリックすると、クリックした列を基準に一覧がソートされます。また、選択中の業務データをダブルクリックすると、業務データを編集するための[業務データの設定]画面が表示されます。

  2. [追加]

    [業務データ]一覧に業務データを追加します。[業務データの設定]画面が表示されます。
    業務データは256個まで定義できます。すでに256個の業務データが定義されている場合、ボタンは無効になります。

  3. [更新]

    [業務データ]一覧で選択中の業務データを、編集します。[業務データの設定]画面が表示されます。業務データ名が“FlowDefName”である業務データの編集では、業務データ名、型、用途は、すべて変更できません。
    業務データを選択していない場合、ボタンは無効になります。

  4. [削除]

    [業務データ]一覧で選択中の業務データを削除します。業務データ名が“FlowDefName”である業務データは削除できません。
    業務データを選択していない場合、ボタンは無効になります。

[追加]、または[更新]ボタンをクリックすると、[業務データの設定]画面が表示されます。

[業務データの設定]画面では、以下の項目を設定します。

  1. [業務データ名]

    持ちまわるメッセージに格納される業務データの名前を指定します。1行めの業務データ名は、フロー定義名を意味する“FlowDefName”となっており、変更することはできません。また、1つのフロー定義内で、業務データ名を重複して指定することはできません。

  2. [型]

    業務データの型を指定します。以下の項目から選択します。

    • String

    • String配列

    • Byte

    • Byte配列

    • Short

    • Short配列

    • Integer

    • Integer配列

    • Long

    • Long配列

    • Float

    • Float配列

    • Double

    • Double配列

    • Boolean

    • Boolean配列

    • ユーザ定義型情報

    • バイナリ

    注意

    • Javaの場合、ユーザ定義型情報に指定するクラスは、直列化されてメッセージに格納されるため、java.io.Serializableをインプリメントしてください。また、ユーザ定義型情報のクラスにほかのクラスを含む場合や、継承関係のクラスがある場合も、すべてのクラスにjava.io.Serializableをインプリメントしてください。java.io.Serializableをインプリメントしていないユーザ定義型情報が指定された場合は、業務開始時にエラーとなります。また、業務処理実行アプリケーションからjava.io.Serializableをインプリメントしていないユーザ定義型情報が返却された場合は、異常処理定義で指定された後処理が実行されます。

    • 業務データの型として配列を指定した場合は、1次元配列として扱われます。実行時に1次元配列以外のデータが入っていた場合は、エラーとなります。
      Javaアプリケーションで2次元以上の配列を指定する場合は、ユーザ定義型として定義する必要があります。COBOLアプリケーションでは、配列は指定できません。

  3. [用途]

    業務データの用途を指定します。以下の項目から選択します。

    • フロー定義名

      業務データ一覧の1行めは、フロー定義名として利用されます。2行め以降で用途に“フロー定義名”を指定することはできません。型はString型で固定です。

    • コリレーションID

      コリレーションIDは、メッセージの起点から終点まで同じ値のまま引き継ぐメッセージの相関を表すための情報です。コリレーションIDは、1つのフロー定義内で1つの業務データに対し指定する必要があります。複数指定することはできません。

      コリレーションIDは、以下のデータ型で使用する業務データにだけ指定可能です。

      • String

      • Short

      • Integer

      • Long

  4. [トラッキング画面出力]

    Interstage管理コンソールの[Interstage Application Server] > [システム] > [サービス] > [アプリケーション連携実行基盤] > [メッセージトラッキング] > [エラー参照]タブで出力されるメッセージトラッキング情報のメッセージ内容に含めるかどうかを指定します。

業務データの更新による影響の通知について

[業務データの設定]画面で業務データの情報を変更すると、ルーティング定義の以下の項目に影響する場合があります。

以下に、各項目の変更による影響を説明します。

これらの変更通知は、複数の通知を組み合わせて表示されることもあります。

参照

上記の各定義項目に関する規約については、“付録E 定義規約”を参照してください。