業務データは、呼出し定義においてアプリケーションの入出力情報として使用します。呼出し対象の関数またはメソッドの引数として任意の業務データ名を指定して関連付けます。なお、Javaの場合、アプリケーションの処理結果を業務データに反映するには、復帰値に業務データ名を関連付けるか、またはメソッドにおける情報の入出力に業務データ全体を指定してください。
呼出し定義の詳細については、“◆呼出し定義”を参照してください。
以下に業務データとアプリケーションの引数との関係を示します。
業務データには、以下の2つの項目が含まれている必要があります。これらの項目は、用途として使用されます。
用途は、フロー定義ツールの業務データ定義画面で指定します。
フロー定義名
フロー定義名は、フローの一意の名前です。
フロー定義名は、FlowDefNameという業務データ名で登録されます。
データ型は、String固定です。
コリレーションID
コリレーションIDは、発行するメッセージの識別情報です。たとえば、注文番号や予約番号、伝票の起票番号などの情報が該当します。また、起点で採番または指定された値を終点まで引き継ぐ情報になります。メッセージトラッキング情報を参照する場合の識別情報や、補償処理メッセージとして各取消し処理用業務処理実行アプリケーションへ渡す情報などに利用されます。
コリレーションIDは、業務処理開始アプリケーションでユーザ任意の値を指定することが可能です。コリレーションIDに指定された業務データ名の型がString型でかつ、業務処理開始アプリケーションでコリレーションIDの値を何も指定しない場合には、非同期アプリケーション連携実行基盤でコリレーションIDを自動採番することも可能です。
なお、業務処理開始アプリケーションで一度採番または指定されたコリレーションIDは、終点まで値を変更することはできません。
業務データの項目のうち、必ず1つをコリレーションIDとして指定しなければなりません。複数の項目をコリレーションIDに指定することはできません。
コリレーションIDは、以下のデータ型で使用する業務データ名にだけ指定が可能です。
String
Short
Integer
Long