同期アプリケーション連携実行基盤を使用して業務システムを構築する場合の概要について説明します。アプリケーションの開発方法については、“第3部 同期アプリケーション連携実行基盤編”を参照してください。
■適用する業務
1つの業務やWebサービス内のアプリケーションを一問一答で同期的に呼び出し、処理結果をその場で受け取るオンライン業務に適用します。
WWWブラウザの画面から発行したリクエストをServletやEJBのアプリケーションで受け付け、C言語またはCOBOLで作成した業務処理を行うアプリケーションの処理結果を待ち合わせて、呼出し元に復帰します。
C言語で作成した業務処理を行うアプリケーションから、さらに別のアプリケーションを呼び出し、複数のアプリケーションを同期的に連携する業務にも適用できます。
その場合、業務処理を行うアプリケーションは呼出し先の処理結果を待ち合わせてから、呼出し元へ復帰します。
■アプリケーションの種類
同期アプリケーション連携実行基盤では、クライアントアプリケーションおよびサーバアプリケーションを使用して業務を構築します。
アプリケーションの種類 | アプリケーションの概要 | 利用可能な言語 | アプリケーションの形態 |
---|---|---|---|
クライアントアプリケーション(Java) | Servlet/EJBなどから同期アプリケーション連携実行基盤のクライアントAPIを実行して、サーバアプリケーションにリクエストを発行するアプリケーションです。 | Java | Servlet/EJB |
クライアントアプリケーション(C言語) | サーバアプリケーションから同期アプリケーション連携実行基盤のクライアントAPIを実行して、さらに別のサーバアプリケーションにリクエストを発行するアプリケーションです。 | C言語 | 共有ライブラリまたは実行ファイル |
サーバアプリケーション | クライアントアプリケーションの入力情報に応じて、業務用のデータベースの更新などの業務処理を行うアプリケーションです。 | C言語またはCOBOL | 共有ライブラリ |
Webサービスアプリケーション | Webサービスクライアントから受け取ったデータを同期アプリケーション連携実行基盤にリクエストを発効、および同期アプリケーション連携実行基盤からのレスポンスをWebサービスクライアントに返却するアプリケーションです。 | Java |