GUIモードはRPAツールからフィールドを識別できるようにするために、フィールドをGUI部品のウィンドウとして表示します。
エミュレータ画面のウィンドウ情報から取得できる情報について説明します。
フィールドのウィンドウにはウィンドウクラス、ウィンドウテキスト、ウィンドウID、ユーザデータの4つの情報が設定されます。各ウィンドウ情報について以下に説明します。
●ウィンドウテキスト
フィールドのウィンドウテキストはフィールドの文字列が格納されます。
ウィンドウテキストにはコード変換した文字を格納するため、JEF拡張漢字はコード変換された文字に置き換わります。
●ウィンドウクラス
フィールドのウィンドウクラスは以下の規則で命名されます。
"WSMGR_FIELD_行_桁"
行桁はテキストの開始位置で、それぞれ2桁の数字で設定されます。
以下にウィンドウクラスの例を示します。
例) 2行2桁~2行80桁のフィールド
ウィンドウクラス:"WSMGR_FIELD_02_02"
例) 4行7桁~6行80桁のフィールド
ウィンドウクラス:"WSMGR_FIELD_04_07", "WSMGR_FIELD_05_01", "WSMGR_FIELD_06_01"
●ウィンドウID
ウィンドウIDはウィンドウに紐付けられたIDです。
上位2バイトには行単位のフィールド開始アドレス、下位2バイトには行単位のフィールド終端アドレスが格納されます。
例) 2行2桁~2行80桁のフィールド
ウィンドウID:0x0051009F (5308575)
説明:開始アドレスは81(2行2桁)、終端アドレスは159(2行80桁)です。
81(0x51)を上位2バイト、159(0x9F)を下位2バイトにすると 0x0051009F になります。
●ユーザデータ
ユーザデータはウィンドウに設定可能な整数の値です。
行単位のフィールドのテキスト開始位置の属性値が格納されます。
属性値の一覧を以下に記載します。
属性値 | 説明 |
---|---|
0x00000001 | 保護フィールド |
0x00000010 | ブリンク |
0x00000020 | リバース |
0x00000040 | アンダースコア |
0x00000080 | 非表示 |
状態表示行のウィンドウにはウィンドウテキストに入力禁止状態の文字列(シンボルを除く)が設定されます。
(→「A.2 状態表示行」参照)
例) 入力可能な状態
ウィンドウテキスト:"" (空文字列)
例) 入力不可フィールドに文字入力した場合
ウィンドウテキスト:"無効な入力です"
ホスト画面の背景ウィンドウにはウィンドウテキストにGUIモードの有効/無効を判別するための文字列が設定されます。
項目 | 説明 |
---|---|
ウィンドウクラス | AfxFrameOrView数字 「AfxFrameOrView」という文字列の後に数字が付加されます。 例:AfxFrameOrView80 |
ウィンドウテキスト (GUIモード有効) | "GUIモード" |
ウィンドウテキスト (GUIモード無効) | "" (空文字列) |