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Interstage Charset Manager Standard Edition Web入力 Agent V9 コマンドリファレンス JSVR部品 JSVR-Webサービス JSVRAX編
FUJITSU Software

8.6.2 API

一般的なHTCの機能とターゲットエレメントの機能、および、本HTCの独自実装を加えたものが、本HTCの全機能となります。ここでは、本HTCの独自実装についてのみ説明します。

参考

  • HTCの組み込みなどに関するインタフェースについてはHTCの実装となります。

  • idプロパティやsetAttribute()メソッドなど、DOMエレメントの基本的なインタフェースについてはターゲットエレメントの実装となります。

  • 利用可能/不可能なインタフェースなどについて詳細は「8.11 エレメントビヘイビアのインタフェースについて」を参照してください。

注意

  • 本HTCを<INPUT type="text"><TEXTAREA>以外に割り当てないでください。

  • TSFAttacher HTCとInputValidator HTCは、一つのエレメントに対して、同時に割り当てて使用してはいけません。TSFAttacher HTCが組み込まれたエレメントで入力抑止をする場合は、JSVRAXのAPI(JSVRAX.Utility.CharBehavior.Parserクラス)を使用するなど、アプリケーションで別途チェックを実施してください。

  • ターゲットエレメントのdisabled/readonly属性を変更する場合(上位エレメントのdisabled属性変更など、結果的にターゲットエレメントの属性が変更される場合を含む)、および、拡張プロパティを変更する場合は、ターゲットエレメントにフォーカスのない状態で変更してください。

  • CSSのdirectionなどにより、文字列の流し込み方向を左から右以外に設定しないでください。

  • 本HTCを割り当てたエレメントのコンテンツに対し、TextRangeを用いたアクセスをしてはいけません。

8.6.2.1 実装モジュールのURL

/%JSVRAX_PATH%/TSFAttacher.htc

8.6.2.2 HTC情報

namespace

JSVRAX

注意

  • タグおよびJSVRAXが拡張実装するプロパティ/イベントに付加してください。

  • 変更してはいけません。

name

jsvrax_tsfattacher

注意

通常は不要です。使い方については、Internet ExplorerのHTCに関するドキュメントを参照してください。

urn

http://jsvr.fujitsu.com/client/jsvrax/tsfattacher

注意

通常は不要です。使い方については、Internet ExplorerのHTCに関するドキュメントを参照してください。

tagName

なし

コンテンツ

なし

8.6.2.3 拡張プロパティ

TSFBootKey

JSVRAX.TSFの起動/終了トグルキーを設定/返却します。

シンタックス
HTMLの場合
<ELEMENT JSVRAX:TSFBootKey="_key"... >
Scriptの場合
element["JSVRAX:TSFBootKey"] = _key

上記のような一般的なDOMアクセス

パラメータ

_key

string型

正常値

"alt shift 49"=「altキーとshiftキーを押しながら1キーを押す」のように、拡張キーとキーコードを半角空白で区切った文字列。拡張キーは"ctrl"、"shift"、"alt"の組み合わせ。

デフォルト

Default#TSFBootKeyの値

判定/補正

実行時/なし

注意

数字キーや英字キーなどの通常の入力に使用するキーや、「F5」などのブラウザが使用するキーにバッティングしないように注意してください。

キーを「alt+1」に設定
<INPUT type="text" JSVRAX:TSFBootKey="alt 49"... >
キーを「F12」に設定
<TEXTAREA JSVRAX:TSFBootKey="123"... >

TSFAutoBoot

フォーカスと同時にJSVRAX.TSFを起動するか否かを設定/返却します。

シンタックス
HTMLの場合
<ELEMENT JSVRAX:TSFAutoBoot="_autoBoot"... >
Scriptの場合
element["JSVRAX:TSFAutoBoot"] = _autoBoot

上記のような一般的なDOMアクセス

パラメータ

_autoBoot

boolean型

正常値

起動する場合はtrue、それ以外はfalse

デフォルト

Default#TSFAutoBootの値

判定/補正

設定時/あり

TIPsBootKeys

各TIPを起動するキー配列を設定/返却します。

シンタックス
HTMLの場合
<ELEMENT JSVRAX:TIPsBootKeys="_keys"... >
Scriptの場合
element["JSVRAX:TIPsBootKeys"] = _keys

上記のような一般的なDOMアクセス

パラメータ

_keys

string型

正常値

0番目のTIP,1番目のTIP... の順で、次の仕様に準拠した文字列をカンマで区切った文字列

  • "alt shift 49"=「altキーとshiftキーを押しながら1キーを押す」のように、拡張キーとキーコードを半角空白で区切った文字列。拡張キーは"ctrl"、"shift"、"alt"の組み合わせ。

デフォルト

Default#TIPsBootKeysの値

判定/補正

実行時/なし

注意

数字キーや英字キーなどの通常の入力に使用するキーや、「F5」などのブラウザが使用するキーにバッティングしないように注意してください。

0番目のTIP起動キーを「alt+shift+1」、1番目のTIP起動キーを「alt+shift+2」に設定
<INPUT type="text" JSVRAX:TIPsBootKeys="alt shift 49,alt shift 50"... >

charBehavMap

本HTCおよびJSVRAX.IMEのインラインかな漢字変換TIPなどで使用する文字処理定義を設定/返却します。

シンタックス

JSVRAX.IMEのインラインかな漢字変換TIP#charBehavMapと同じ

altChar

文字処理定義により入力不可とされる文字の代替入力文字を設定/返却します。

シンタックス

InputValidator#altCharと同じ

8.6.2.4 拡張メソッド

jsvrax_bootTSF

JSVRAX.TSFを起動/終了します。

シンタックス
element.jsvrax_bootTSF(_boot)
パラメータ

_boot

boolean型

正常値

起動する場合はtrue、それ以外はfalse

注意

自エレメントにフォーカスがある状態でのみ有効です。

jsvrax_isTSFBooting

JSVRAX.TSFが起動しているか否かを判定して返します。

シンタックス
_isBooting = element.jsvrax_isTSFBooting()
パラメータ

_isBooting

boolean型

正常値

起動中の場合はtrue、それ以外はfalse

jsvrax_setScrollParent

ドキュメントの特殊な親スクロールエレメントを設定します。

シンタックス
element.jsvrax_setScrollParent(_element)
パラメータ

_element

エレメント

正常値

ドキュメントのスクロールエレメントが<BODY>の上位エレメントの場合はそのスクロールエレメント、それ以外はnull

注意

本メソッドは、以下の場合にのみ使用してください。

  • ターゲットエレメントがViewLinkなHTC上にあり、そのHTCドキュメントのスクロールをHTCの<BODY>や<HTML>ではなく、その上位に存在するHTCフレームが行っていた場合

  • その他、ドキュメントのスクロール等により、JSVRAXのポップアップウィンドウの表示座標がズレる場合

8.6.2.5 拡張イベント

onbeforetsfperform

JSVRAX.TSFによるターゲットエレメントへの処理前に発生します。

シンタックス
HTMLの場合
<ELEMENT JSVRAX:onbeforetsfperform="handler"...>
Scriptの場合
element["JSVRAX:onbeforetsfperform"] = handler

上記のような一般的なDOMアクセス

event情報

キャンセラブル

Yes

デフォルト処理

event.jsvrax_result.perform()を実行する。

event属性

srcElement

説明

一般属性。但し、変更不可。

srcUrn

説明

一般属性。本HTCのURN。

returnValue

説明

一般属性

boolean型

jsvrax_result

説明

独自属性

JSVRAX.TSF.Result型のインスタンス。値については、各TIPの仕様を参照のこと

8.6.2.6 拡張スタイル

なし。

8.6.2.7 使用例

<HTML xmlns:JSVRAX>                                                                            1.
<HEAD>
<?IMPORT namespace="JSVRAX" implementation="/JSVRAX/Environment.htc">                          2.
<JSVRAX:environment />                                                                         3.
</HEAD>
<BODY>
<TEXTAREA style="behavior:url(/JSVRAX/TSFAttacher.htc)" JSVRAX:TSFBootKey="alt 49">            4.
    今日はいい天気でした</TEXTAREA>
...
  1. 「JSVRAX」というnamespaceを宣言。

  2. 宣言したnamespaceに環境設定HTCの実装モジュールをインポート。

  3. namespace付きで環境設定HTCをWebページに追加。

  4. <TEXTAREA>に本HTCを適用。同時に、TSFBootKeyプロパティ値を"alt 49"に設定。