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FUJITSU Software

8.5.2 API

一般的なHTCの機能とターゲットエレメントの機能、および、本HTCの独自実装を加えたものが、本HTCの全機能となります。ここでは、本HTCの独自実装についてのみ説明します。

参考

  • HTCの組み込みなどに関するインタフェースについてはHTCの実装となります。

  • idプロパティやsetAttribute()メソッドなど、DOMエレメントの基本的なインタフェースについてはターゲットエレメントの実装となります。

  • 利用可能/不可能なインタフェースなどについて詳細は「8.11 エレメントビヘイビアのインタフェースについて」を参照してください。

注意

  • <INPUT type="text"><TEXTAREA>以外に割り当ててはいけません。

  • ターゲットエレメントのdisabled/readonly属性を変更する場合(上位エレメントのdisabled属性変更など、結果的にターゲットエレメントの属性が変更される場合を含む)、および、独自プロパティを変更する場合は、ターゲットエレメントにフォーカスのない状態で変更してください。

  • 本HTCを割り当てたエレメントのコンテンツに対し、TextRangeを用いたアクセスをしてはいけません。

  • 本HTCを割り当てたエレメントのvalueを変更する場合(reset含む)は、フォーカスを落としてから行ってください。なお、本HTCを割り当てたエレメント上の[ESC]キー押下によるresetは抑止されます。

  • CSSのdirectionなどにより、文字列の流し込み方向を左から右以外にしてはいけません。

  • 本HTCを使ったとしても、何らかのトラブルによって、補正されない文字列がサーバに送信される可能性があります。送信情報の確認画面を用意し、サーバ側で再チェックを行うなど、システムの各フェーズで必ず値をチェックするようにしてください。

  • 送信ボタン等を押させるなどのGUI操作を行わず、スクリプトなどにより任意のタイミングで値を送信した場合、入力途中の未補正文字列を含んだままの値が送信される可能性があります。エレメントからフォーカスが外れているなど、文字入力中では無いことが明らかな状態で値を送信するようにしてください。

  • 動的な文字列補正時、キャレットが補正文字列の末尾に移動することがあります。
    例) 補正すべき文字を入力し、マウスで入力領域内をクリックすると、本来はクリックした場所にキャレットが移動すべきですが、入力文字列の末尾に移動することがあります。

8.5.2.1 実装モジュールのURL

%JSVRAX_PATH%/InputValidator.htc

8.5.2.2 HTC情報

◆namespace

JSVRAX

注意

  • タグおよびJSVRAXが拡張実装するプロパティ/イベントに付加してください。

  • 変更してはいけません。

◆name

jsvrax_inputvalidator

注意

通常は不要です。使い方については、Internet ExplorerのHTCに関するドキュメントを参照してください。

◆urn

http://jsvr.fujitsu.com/client/jsvrax/inputvalidator

注意

通常は不要です。使い方については、Internet ExplorerのHTCに関するドキュメントを参照してください。

◆tagName

なし

◆コンテンツ

なし

8.5.2.3 拡張プロパティ

◆charBehavMap

文字処理定義を設定/返却します。

説明はインラインかな漢字変換TIP#charBehavMapを参照してください。

altChar

文字処理定義により入力不可とされる文字の代替入力文字を設定/返却します。

シンタックス
HTMLの場合
<ELEMENT JSVRAX:altChar="_altChar"... >
Scriptの場合
element["JSVRAX:altChar"] = _altChar

上記のような一般的なDOMアクセス

パラメータ

_altChar

string型

正常値

代替文字あるいは文字列。undefined/nullの場合は、代替入力せず(入力不可文字をそのまま入力)、空文字の場合は入力不可文字を入力しない。

デフォルト

Default#altCharの値

判定/補正

なし/なし

注意

  • ここで指定された文字列は、文字処理定義によるチェックを行わず、そのまま入力します。補正が必要な文字を指定しないようにしてください。

  • デフォルトの状態(指定がない状態 : undefined)では、代替入力しないことに注意してください。

8.5.2.4 拡張メソッド

なし

8.5.2.5 拡張イベント

なし

8.5.2.6 拡張スタイル

なし

8.5.2.7 使用例

<HTML xmlns:JSVRAX>                                                                          1.
<HEAD>
<?IMPORT namespace="JSVRAX" implementation="/JSVRAX/Environment.htc">                        2.
<JSVRAX:environment />                                                                       3.
<SCRIPT>
var myMap = [ {init:"0", def:"0000000000000....."}, .....];                                  4.
</SCRIPT>
<HEAD>
<BODY>
<TEXTAREA style="behavior:url(/JSVRAX/InputValidator.htc)"                                   5.
    JSVRAX:charBehavMap="myMap" JSVRAX:altChar="〓">今日はいい天気でした<TEXTAREA>
...
  1. 「JSVRAX」というnamespaceを宣言。

  2. 宣言したnamespaceに環境設定HTCの実装モジュールをインポート。

  3. namespace付きで環境設定HTCをWebページに追加。

  4. 文字処理定義を生成し、変数に代入。

  5. <TEXTAREA>に本HTCを適用。同時に、charBehavMapプロパティに4.の変数名を設定し、altCharプロパティに「〓」を設定。