資産バックアップコマンドでバックアップした資産を、本バージョンのCharset Managerにリストアします。
リストアは、資産を置き換えます。本バージョンの運用中に実行する場合、初期化してから実行する必要があります。
正しく資産をリストアするために、以下の作業をしておくことを推奨します。
Charset Managerのサービスを停止する
Charset Managerを使用しているプログラムを停止する
以下のコマンドを実行してください。
Charset Managerのインストールディレクトリ\TOOL\F5ATDRST.exe -d バックアップディレクトリ名 [-s 引き継ぎ情報ファイル]
運用中の資産は初期化しないと、リストアできません。このため、基本的にはインストールした直後にリストアを実施するようにしてください。
以下の手順で初期化とリストアを実施してください。
運用中の資産を初期化します。
Charset Managerのインストールディレクトリ\TOOL\F5ATDRST.exe -init [-y]
バックアップした資産をリストアします。
Charset Managerのインストールディレクトリ\TOOL\F5ATDRST.exe -d バックアップディレクトリ名 [-s 引き継ぎ情報ファイル]
■呼び出し形式
■パラメーターの説明
インストール直後の状態に初期化します。
本パラメーターと-dパラメーターのどちらかを指定する必要があります。
運用中に資産をリストアする場合には、本パラメーターを指定して実行する必要があります。
-initパラメーターでインストール直後の状態に初期化する場合に、問い合わせ確認を行いません。
資産をバックアップしたディレクトリ名を指定します。バックアップディレクトリ名は、絶対パスで指定してください。
本パラメーターと-initパラメーターのどちらかを指定する必要があります。
運用中に資産をリストアする場合、先に-initパラメーターを指定して実行する必要があります。
バックアップ資産のうち、引き継ぐ資産を指定する引き継ぎ情報ファイルを絶対パスで指定します。省略した場合、すべての資産を引き継ぎます。本パラメーターは、-dパラメーターと同時に指定してください。
引き継ぎ情報ファイルの形式は、“4.4.2.4 引き継ぎ情報ファイル”を参照してください。
■復帰コード
正常終了
異常終了
■出力メッセージ
メッセージは以下の形式で標準エラー出力に出力されます。
[mm/dd/yyyy_hh:mm:ss] FSP_INTS-CM_F5ATDRST: エラー種別: 復帰コード: メッセージ本文
復帰 | エラー種別 | メッセージ内容 | |
---|---|---|---|
0 | INFO | 本文 | 正常終了しました。 |
意味 | リストアが正常に終了しました。 | ||
1 | ERROR | 本文 | 日本語資源管理が起動されています。 |
意味 | 日本語資源管理が起動されています。 | ||
対処 | 日本語資源管理を終了してから、再度リストアを行ってください。 | ||
2 | ERROR | 本文 | 資産バックアップ/資産リストアが既に起動されています。 |
意味 | 資産バックアップ/資産リストアが既に起動されています。 | ||
対処 | 資産バックアップ/資産リストアを終了してから、再度バックアップを起動してください。 | ||
3 | ERROR | 本文 | 印刷資源管理が起動されています。 |
意味 | 印刷資源管理が起動されています。 | ||
対処 | 印刷資源管理を終了してから、再度リストアを行ってください。 | ||
4 | ERROR | 本文 | 印刷資源適用が起動されています。 |
意味 | 印刷資源適用が起動されています。 | ||
対処 | 印刷資源適用を終了してから、再度リストアを行ってください。 | ||
10 | ERROR | 本文 | 領域確保に失敗しました。(詳細コード) |
意味 | メモリ獲得ができませんでした。 | ||
対処 | システムのメモリ使用量を確認し、他のプログラムが終了してから、再度リストアを行ってください。 | ||
11 | ERROR | 本文 | パラメーターがありません。 |
意味 | リストアコマンドのパラメーターが指定されていません。 | ||
対処 | 正しいパラメーターを指定して、実行してください。 | ||
12 | ERROR | 本文 | 不正なパラメーターがあります。 |
意味 | リストアコマンドのパラメーターが正しく指定されていません。 | ||
対処 | 正しいパラメーターを指定して、実行してください。 | ||
14 | ERROR | 本文 | 指定したバックアップディレクトリが存在しない、または権限がありません。 |
意味 | 指定したバックアップディレクトリが存在しない、またはアクセス権限がありません。 | ||
対処 | 以下について確認してください。
| ||
15 | ERROR | 本文 | 同一パラメーターが複数指定されました。 |
意味 | リストアコマンドのパラメーターに同一のパラメーターが複数指定されました。 | ||
対処 | 同一パラメーターは、複数指定できません。指定したパラメーターを確認し、再度実行してください。 | ||
16 | ERROR | 本文 | 必須パラメーターがありません。 |
意味 | 必須パラメーターがありません。 | ||
対処 | 正しいパラメーターを指定して、実行してください。 | ||
17 | ERROR | 本文 | 排他パラメーターが指定されました。 |
意味 | 排他のパラメーターが指定されました。 | ||
対処 | 正しいパラメーターを指定して、実行してください。 | ||
18 | ERROR | 本文 | 製品がインストールされていません。 |
意味 | 製品がインストールされていません。 | ||
対処 | 資源をリストアする対象の製品がインストールされていません。 | ||
19 | ERROR | 本文 | インストールされている製品の情報取得に失敗しました。(詳細メッセージ) |
意味 | インストールされている製品の情報取得に失敗しました。 | ||
対処 | 正しくインストールされているか確認してください。 | ||
21 | ERROR | 本文 | 処理対象のOSではありません。 |
意味 | 処理対象のOSではありません。 | ||
対処 | このOSではリストアコマンドは起動できません。 | ||
24 | ERROR | 本文 | サービスの停止に失敗しました。(詳細メッセージ) |
意味 | サービスの停止に失敗しました。 | ||
対処 | サービスが正しく起動されているか確認してください。 | ||
25 | ERROR | 本文 | サービスの起動に失敗しました。(詳細メッセージ) |
意味 | サービスの起動に失敗しました。 | ||
対処 | サービスの状態を確認してください。 | ||
26 | ERROR | 本文 | リストアに失敗しました。(詳細メッセージ) |
意味 | リストアに失敗しました。 | ||
対処 | Charset Managerのインストールディレクトリまたは管理ディレクトリ、バックアップディレクトリのアクセス権限やレジストリのアクセス権限を確認してください。 | ||
28 | ERROR | 本文 | 指定した引き継ぎ情報ファイルが存在しません。 |
意味 | 指定した引き継ぎ情報ファイルが存在しません。 | ||
対処 | オプションに指定した引き継ぎ情報ファイルが正しいか確認してください。 | ||
29 | ERROR | 本文 | 指定した引き継ぎ情報ファイルが存在しない、または権限がありません。 |
意味 | 指定した引き継ぎ情報ファイルが存在しない、または権限がありません。 | ||
対処 | 以下について確認してください。
| ||
30 | ERROR | 本文 | 指定した引き継ぎ情報ファイルの設定値に誤りがあります。 |
意味 | 指定した引き継ぎ情報ファイルの設定値に誤りがあります。 | ||
対処 | 指定した引き継ぎ情報ファイルの設定値を確認してください。 | ||
31 | ERROR | 本文 | 移行対象外のCharset製品がインストールされています。 |
意味 | 移行対象外のCharset製品がインストールされています。 | ||
対処 | “4.3 別マシンからの移行方法”を参考に、手動の手順で移行を行ってください。 | ||
32 | ERROR | 本文 | 旧製品情報が正しくありません。 |
意味 | 旧製品情報が正しくありません。 | ||
対処 | 再度バックアップするか、必要な情報を採取して弊社技術員に連絡ください。 | ||
33 | ERROR | 本文 | 初期データが存在しません。(詳細メッセージ) |
意味 | 初期データが存在しないため、初期化できません。 | ||
対処 | 再度新規インストールを行ってください。 | ||
34 | ERROR | 本文 | 初期化されていません。-initパラメーターで初期化してください。(詳細メッセージ) |
意味 | リストアするには、初期化を行う必要があります。 | ||
対処 | -initパラメーターを指定して実行してください。 | ||
35 | ERROR | 本文 | レジストリまたは情報の取得に失敗しました。(詳細メッセージ) |
意味 | レジストリまたは情報の取得に失敗しました。 | ||
対処 | ファイルシステムのアクセス権限やレジストリのアクセス権限を確認してください。 | ||
36 | ERROR | 本文 | 初期データの復元に失敗しました。(詳細メッセージ) |
意味 | 初期データの復元に失敗しました。 | ||
対処 | Charset Manager関連のプログラムを終了してください。 | ||
37 | ERROR | 本文 | 旧製品が移行対象外の製品です。 |
意味 | 旧製品が移行対象外の製品です。 | ||
対処 | “4.3 別マシンからの移行方法”を参考に、手動の手順で移行を行ってください。 | ||
38 | ERROR | 本文 | 復元するデータがありませんでした。(詳細メッセージ) |
意味 | 復元するデータが存在しませんでした。 | ||
対処 | 再度バックアップするか、弊社技術員に連絡ください。 | ||
39 | WARNING | 本文 | サービスの起動に失敗しましたが、資産リストアは正常に終了しました。(詳細メッセージ) |
意味 | 配付サービスの起動に失敗しましたが、資産リストアは完了しました。 | ||
対処 | 配付サービスの環境を確認してください。 | ||
40 | WARNING | 本文 | 資産リストアは正常に終了しましたが、日本語資源取出し環境の設定に失敗しました。手動で設定を行ってください。(詳細メッセージ) |
意味 | 資産リストアは正常に終了しましたが、日本語資源取出し環境の設定に失敗しました。 | ||
対処 | 手動で日本語資源取出し環境の設定を行ってください。 | ||
41 | ERROR | 本文 | サービスの削除に失敗しました。(詳細メッセージ) |
意味 | サービスの削除に失敗しました。 | ||
対処 | サービスが正しく起動されているか確認してください。 | ||
42 | ERROR | 本文 | クライアントモードの切り替えに失敗しました。(詳細メッセージ) |
意味 | クライアントモードの切り替えに失敗しました。 | ||
対処 | Charset Managerのインストールディレクトリまたは管理ディレクトリ、バックアップディレクトリのアクセス権限やレジストリのアクセス権限を確認してください。 | ||
43 | WARNING | 本文 | サービスの起動に失敗したため、サービスを削除しました。 |
意味 | サービスの起動に失敗しました。 | ||
対処 | 資産リストアコマンドで資源を移行した後に、配付環境の設定を行ってください。 | ||
998 | INFO | 本文 | 処理をキャンセルしました。 |
意味 | 処理をキャンセルしました。 | ||
対処 | -initパラメーターを指定した場合、問い合わせ確認でキャンセルしました。 | ||
999 | ERROR | 本文 | 異常終了しました。 |
意味 | 異常終了しました。 | ||
対処 | 必要な情報を採取し、弊社技術員に連絡してください。 |
■弊社技術員に連絡する場合に採取する情報
コマンドライン
メッセージの内容
バックアップディレクトリの内容
バックアップ資産のうち、引き継ぐ資産を指定するファイルです。引き継ぎ情報ファイルは、iniファイル形式です。
記載ルールは以下に従ってください。
1行1定義とし、定義の終了は改行になります。
セクション名は[Charset-Restore]とし、「キー名=値」の形式で入力します。
大文字小文字は区別しません。
キーと値の意味は以下のとおりです。
Charset Manager Transfer Serviceの設定情報を引き継ぐかどうかを指定します。
yes | 引き継ぐ |
no | 引き継がない |
キーや値を省略した場合、yesとみなします。
変換仕様変更ユーティリティで設定した変換仕様と配付された変換仕様ファイルを引き継ぐかどうかを指定します。
yes | 引き継ぐ |
no | 引き継がない |
キーや値を省略した場合、yesとみなします。
文字コード変換テーブル(usrtbl)と変換拡張テーブル(exttbl)を引き継ぐかどうかを指定します。
yes | 引き継ぐ |
no | 引き継がない |
キーや値を省略した場合、yesとみなします。
例
引き継ぎ情報ファイルの記述例
[Charset-Restore] ;[配付情報] TRANSFER_SERVICE=yes ;[標準コード変換仕様] ICONV_CONF=no ;[文字コード変換表] ICONV_TBL=yes
リストア中にCharset Managerのインストールディレクトリと管理ディレクトリへのアクセスを行うと、正しくリストアできない場合があるため、アクセスしないようにしてください。
コマンドプロンプトは管理者権限で起動して、コマンドを実行してください。
移行先の日本語資源取出しの動作モードがサービスモードである場合、リストア後にサービスを起動します。起動できなかった場合、警告メッセージを出力し、処理は継続します。サービスを起動するには、リストア後に日本語資源取出し環境の設定を行ってください。