コマンドに指定するパラメタについて説明します。
関連づけを行うフォントの書体名を指定します。
本パラメタは、/lパラメタと同時には指定できません。
本パラメタを指定した場合、指定された書体と外字ファイルとの関連づけを行い、関連づけを行った書体名と外字ファイルの対応をログに記録します。指定された書体に既存の関連づけがあり、/rパラメタが指定されていない場合は関連づけの更新は行わず、ログに既存の関連づけの対応が記録されます。
注意
書体名は、ダブルクォーテーション(")で囲んで指定してください。
/s "MS 明朝"
標準の外字の関連づけを行う場合は、書体名に“標準”を指定してください。
本パラメタには、“Charset Manager 使用手引書 日本語資源管理編”の“付録D.7 転送ファイルの命名規約”で示す書体名が指定できます。
ただし、以下の書体名は、指定できません。
明朝体
ゴシック体
教科書漢字
丸ゴシック体
毛筆体-楷書
FF特殊113
FF特殊213
書体に関連づけられる外字ファイル名を指定します。
指定した外字ファイルが存在しない場合は、新規に外字ファイルが作成されます。
本パラメタは、/sパラメタを指定した場合だけ指定できます。
外字ファイル名をフルパス、またはファイル名のみで指定してください。
ファイル名のみで指定した場合は、デフォルトのディレクトリ配下の外字ファイルが指定されたものとみなされます。
注意
外字ファイル名は、ダブルクォーテーション(")で囲んで指定してください。
デフォルトのディレクトリは、以下のとおりです。
%SystemRoot%\Fonts
参考
%SystemRoot%はWindowsシステムをインストールしたディレクトリのパスを指す環境変数です。通常「C:\Windows」が設定されています。
/sパラメタを指定し、本パラメタを省略した場合は、デフォルトの外字ファイル名が指定されたものとみなされます。
デフォルトの外字ファイル名を以下に示します。
外字の種類 | 外字ファイル名 |
---|---|
標準の外字 | EUDC.TTE |
書体を意識した外字 | f3cexx.tte(注) |
注)xx部分には、“Charset Manager 使用手引書 日本語資源管理編”の“付録D.7 転送ファイルの命名規約”の書体識別子が設定されます。
ログに記録されている対応で書体名と外字ファイルの関連づけを行います。
本パラメタは、/s パラメタと同時には指定できません。
既存の関連づけを更新します。
外字の有効化処理のリトライ回数を指定します。
本パラメタを省略した場合は、10が指定されたとみなします。
外字の有効化処理でエラーが発生した場合、100ミリ秒間隔でリトライします。
指定できる値は、10から6000までです。
バッチファイルの記述例を以下に示します。
例
バッチファイルの記述例
バッチファイルの記述例1
"C:\Program Files\CharMGR\ADJUST\f3ceudcl.exe" /s "MS 明朝" /f msmin.tte /r if ERRORLEVEL 1 goto ABNOML01 rem 正常終了 goto END01 :ABNOML01 rem 異常終了 :END01
バッチファイルの記述例2 (コマンド復帰コード表示)
"C:\Program Files\CharMGR\ADJUST\f3ceudcl.exe" /s "MS 明朝" /f msmin.tte /r echo %ERRORLEVEL%