バリデーションポリシー定義ファイルは、C言語用とJava用で共通の形式です。テキストファイルで、以下の形式で指定します。
FileEncoding=Shift_JIS ID=Charset-Validation-Policy Version=1.0 CharsetName=Unicode(MS932) DefaultValidity=Valid InvalidCode=E000-E100,E200,E205,E207,\ E209,E300-E400,E403 ValidCode=E001,E301
以下のルールに従います。
1行1定義とし、定義の終了は、改行またはEOFになります。
定義の構成要素には、キー句、値句、コメント句があります。キー句、値句に指定できる文字列については、“表3.2 バリデーションポリシー定義ファイルのキー句と値句”を参照してください。コメント句は、#で始まる文字列です。
行の種類とその構成は以下のとおりです。
キー句+区切り記号+値句から成る行です。区切り記号は"="です。
キー句+区切り記号+値句+コメント句から成る行です。
コメント句から成る行です。
0回以上の空白記号の連続から成る行です。空白記号とは、半角空白、タブを指します。
行頭とコメント句の前にある空白記号は無視されます。
同じキー句の行を2行以上定義しないでください。
キーは大文字小文字を区別します。
値句を複数行に連続して記載したい場合には、改行をエスケープ"\"してください。
キー句 | 値句 | ||
---|---|---|---|
文字列 | 意味 | 文字列 | 意味 |
FileEncoding | バリデーションポリシー定義ファイルのファイルエンコーディングを指定します。本キーは、必ず1行目に指定してください。値句は大文字小文字を区別します。 | Shift_JIS | シフトJISエンコードであることを示します。 |
ID | ファイル識別子を指定します。省略はできません。値句は大文字小文字を区別します。 | Charset-Validation-Policy | バリデーションポリシー定義ファイルであることを示します。 |
Version | ファイルのバージョンを指定します。省略はできません。 | 1.0 | バージョン1.0であることを示します。 |
CharsetName | 運用文字コード名を指定します。省略はできません。値句は大文字小文字を区別します。 | Unicode(MS932) | 各運用文字コードの詳細については、“表2.1 運用文字コード一覧”を参照してください。 |
Unicode(MS932ex) | |||
Unicode(2004MS) | |||
Unicode(UCS2) | |||
Unicode(UCS4_IVS) | |||
DefaultValidity | 運用文字コード全体の初期値を指定します。省略はできません。 | Valid | デフォルトは有効とします。 |
Invalid | デフォルトは無効とします。 | ||
InvalidCode | 運用文字コードの中で、無効とするコードを特定したい場合にそのコードを指定します。 | 値の指定方法については、“コードの指定方法”を参照してください。InvalidCodeとValidCodeで重複したコードが指定された場合、後で指定されたほうが有効となります。 | |
ValidCode | 運用文字コードの中で、有効とするコードを特定したい場合にそのコードを指定します。 |
コードの指定方法
InvalidCodeキー、ValidCodeキーのコードの指定方法は以下のとおりです。
コードは16進数で、6桁までの半角英数字で記述してください。
大文字、小文字は区別しません。
指定するコードは、運用文字コードの文字コード系のコードポイントです。
IVSはCharsetNameが"Unicode(UCS4_IVS)"の場合のみ記述することができます。
IVSは、基底文字のコード直後に'_'を記述し、続いてVSのコードポイントを記載します。
VSは、E0100からE01EFをサポートします。
最終コードを省略した場合、先頭コード1文字を対象範囲とします。
カンマで区切って複数範囲を指定することができます。
注意
運用文字コードの範囲外のコードは、ValidCodeに指定しても、必ず無効と判定されます。
例
E000からE010までの場合
E000-E010
E000とE010の場合
E000,E010
E000からE010とE020の場合
E000-E010,E020
8FBAと8FBA E0100の場合
8FBA,8FBA_E0100
8FBA E0100と8FBA E0101と8FBB E0100と8FBB E0101の場合
8FBA-8FBB_E0100-E0101
参考
バリデーションポリシー定義ファイルのサンプルが以下に格納されています。
%VALIDATOR_HOME%\sample\SamplePolicy.txt
必要に応じて利用してください。