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Cloud Storage Gateway V1.2.0 ユーザーズガイド
FUJITSU Software

6.5.1 ソフトウェアの更新手順

本製品のソフトウェアの更新手順は、以下のとおりです。

  1. 準備

  2. 運用停止

  3. スナップショット作成

  4. ソフトウェア更新

  5. スナップショット削除

  6. 運用再開

ポイント

スナップショットの作成は必須ではありませんが、ソフトウェアの更新を中止する場合や、ソフトウェアの更新が失敗した場合に備えて、元の状態に戻せることを目的に行います。

6.5.1.1 準備

本製品の旧バージョンV1.1からアップグレードする場合は、アップグレードの前に以下を実施してください。

6.5.1.2 運用停止

以下の手順で運用を停止します。

  1. 共有フォルダへのアクセスがないことを確認します。アクセスしている場合は、アクセスがなくなるのを待ち合わせるか、アクセスしている業務を停止してください。

  2. CSG Web GUIの「キャッシュ使用量」パネルで「未転送データ」が「なし」になっていることを確認します。「あり」になっている場合は、「なし」になるまで待ち合わせます。データ転送の完了時間は以下の方法で見積もることができます。

    1. CSG Web GUIの「クラウド転送」パネルの性能データからクラウド転送の平均性能(MB/s)を算出します。

    2. CSG Web GUIの「キャッシュ使用量」パネルの「未転送」の値(GB)を確認します。

    3. 上記のaとbで求めた値を使って転送完了時間を見積もります。
      転送完了時間の予測値(s)=(“未転送データ量” + 1) x 1024 / “クラウド転送の平均性能”

  3. CSG Web GUIからログアウトし、Webブラウザを閉じます。

  4. 本製品の仮想マシンを停止します。

    • Microsoft Azure環境以外の場合
      管理者アカウント(administrator)を使用して本製品のコンソールにログインし、以下のコマンドで停止します。

      # csgadm power stop
    • Microsoft Azure環境の場合
      Azureポータルの[Virtual Machines]サービスで、本製品の仮想マシンを選択して[停止]をクリックします。

注意

ソフトウェアの更新手順の中で、本製品の仮想マシンを再起動することがありますが、更新手順が完了するまで、共有フォルダにはアクセスしないでください。本製品を停止する前に、共有フォルダの無効化を推奨します。共有フォルダの設定変更については、「5.1 共有フォルダの設定変更」を参照してください。

6.5.1.3 スナップショット作成

スナップショットの作成方法は「D.1 スナップショット作成」を参照してください。

6.5.1.4 ソフトウェア更新

以下の手順でソフトウェアを更新します。

  1. 本製品の仮想マシンを起動します。

    注意

    仮想マシンを起動しても、共有フォルダにアクセスしないでください。

  2. SFTPで本製品にログインし、更新モジュールを本製品に転送します。
    sftpadminを使用してログインして、以下のディレクトリに転送してください。

    /Administrator/ftp/

    ポイント

    更新パッチを適用していないV1.1.0から更新する場合は、administratorを使用してログインして、FTPで転送してください。

  3. 管理者アカウント(administrator)を使用して、コンソールにログインし、ソフトウェアの更新を実行します。
    以下は、更新モジュールのファイル名がCSG120UP.tgzの場合の例です。
    適用する更新モジュールに合わせてファイル名を変更してください。

    # csgadm system patch-add -file /Administrator/ftp/CSG120UP.tgz
  4. 本製品の仮想マシンを停止します。

    • Microsoft Azure環境以外の場合
      管理者アカウント(administrator)を使用して本製品のコンソールにログインし、以下のコマンドで停止します。

      # csgadm power stop
    • Microsoft Azure環境の場合
      Azureポータルの[Virtual Machines]サービスで、本製品の仮想マシンを選択して[停止]をクリックします。

注意

  • 手順3が失敗した場合、失敗した原因を取り除いたあと、スナップショットの状態に復元してから、「6.5.1.4 ソフトウェア更新」をやり直してください。スナップショットへの復元方法は「D.2 スナップショット復元」を参照してください。

  • ニフクラ/FUJITSU Cloud Service for VMware NIFCLOUD環境の場合は、スナップショットへ復元すると、スナップショットが削除されますので、「6.5.1.3 スナップショット作成」からやり直してください。

  • ソフトウェア更新の実施中に、以下のメッセージがコンソールに表示される場合があります。問題はありませんので、対処は不要です。

    blk_update_request: I/O error, dev fd0, sector0

6.5.1.5 スナップショット削除

6.5.1.3 スナップショット作成」で作成したスナップショットを削除し、ソフトウェアの更新内容を本製品の仮想マシンに反映します。

スナップショットの削除方法は「D.3 スナップショット削除」を参照してください。

6.5.1.6 運用再開

本製品の仮想マシンを起動して運用を再開します。
共有フォルダを無効化していた場合は、有効化してください。
更新パッチを適用していないV1.1.0から更新した場合、ファイル転送にSFTPを使用するには、設定ウィザードを実行して、SFTP専用アカウントのパスワードを設定してください。また、今後、ファイル転送にSFTPだけを使用し、FTPを使用しない場合は、以下のコマンドを実行することで、本製品のFTP機能を無効化することができます。管理者アカウント(administrator)を使用して、コンソールにログインして実行してください。

# csgadm system ftp-disable

6.5.1.4 ソフトウェア更新」で本製品に転送していた更新モジュールは、SFTPで本製品にログインして削除してください。更新パッチを適用していないV1.1.0から更新した場合、かつ、上記コマンドを実行していない場合は、FTPで削除することもできます。

注意

ソフトウェア更新前と同じWebブラウザを使用してCSG Web GUIを操作する場合は、Webブラウザのキャッシュを削除してから操作してください。キャッシュを削除しない場合、CSG Web GUIが正常に表示されない可能性があります。