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PRIMECLUSTER  導入運用手引書 4.5
FUJITSU Software

6.3.2 共用ディスクの設定

共用ディスクの設定は以下の手順で行います。

サーバ間ミラーリングを行う場合も、設定手順は同じです。サーバ間ミラーリングを行う場合、グループ属性定義画面の「タイプ」で「netmirror」を選択してください。

注意

  • 「GFS共用ファイルシステムを使用する場合」と「ファイルシステムを使用しない場合」は、本項の“■ファイルシステムの設定”は必要ありません。

  • 「ext3ファイルシステムを使用する場合」と「ファイルシステムを使用しない場合」は、Gdsリソースを作成する前に事前設定が必要です。詳細は、“6.7.3.3 Gdsリソースの事前設定”を参照してください。

  • 「GFS共用ファイルシステムを使用する場合」は、“6.7.3.4 Gdsリソースの設定”を行ってはいけません。

  • 仮想マシン機能上で運用する場合、ゲストOS上のGDSからローカルまたは共用クラスで利用するディスクは、以下の仮想ディスクとして構築してください。

    • KVM環境の場合
      virtio-SCSIデバイスまたはvirtioブロックデバイス

■ボリュームの設定

ボリュームには以下の5種類があります。

  1. シングルボリューム

  2. ミラーボリューム

  3. ストライプボリューム

  4. コンカチネーショングループに作成されるボリューム

  5. ネットミラーボリューム

ここでは、シングルボリューム(a)の場合とその他のボリューム(b,c,d,e)の場合とに分けて、ボリュームの設定方法を説明します。詳細については、“PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書”の“クラス、グループ、ボリュームの設定”を参照してください。

各項目に設定する値は、PRIMECLUSTER デザインシートの“セットアップ (GDSローカルクラス)”、“セットアップ (GDS共用クラス)”に対応します。

注意

  • GDS運用管理ビュー(以降、メイン画面)からディスククラスの追加・削除・名前の変更を行う場合は、Cluster Admin画面を閉じてから操作を行ってください。

  • 5.1.3.2 ハードウェア装置の登録”の“2. 共用ディスクの登録”を行った後、システムやGDS運用管理ビューの再起動を行っていない場合、登録された共用ディスクがGDSに正しく認識されないことがあります。この場合、物理ディスク情報を更新してから、ボリュームをセットアップしてください。物理ディスク情報は、メイン画面の[操作]メニューから[物理ディスク情報更新]を選択することで更新できます。

◆シングルボリュームの設定

シングルボリュームを使用しない場合は、本設定は必要ありません。

◆操作手順

  1. メイン画面の起動

    Web-Based Admin Viewのトップ画面で<Global Disk Services>を選択します。

  2. ディスククラスの作成と物理ディスクの登録

    メイン画面の[設定]メニューから[クラス構成設定]を選択します。

    上記の画面で、登録する物理ディスクを「物理ディスク」一覧から選択し、<追加>をクリックします。<追加>をクリックするとクラス属性定義画面が開きます。「クラス名」を入力し、「タイプ」は「shared」のまま変更せずに、<完了>をクリックします。

  3. ディスクタイプ属性の設定

    メイン画面のディスク情報フィールドから、手順2.で登録したディスクを選択し、メニューバーの[操作]-[属性変更]を選択します。

    「ディスクタイプ」を[single]に設定し、<完了>をクリックします。

  4. ボリュームの作成

    [設定]-[ボリューム構成設定]を選択し、「グループ/ディスク一覧」から、手順2.で登録したディスクを選択します。ボリューム図の<未使用>を選択し、「ボリューム名」、「ボリュームサイズ」、属性などを入力します。

    入力完了後、<追加>をクリックすると、設定した情報が反映されます。

    設定確認後、<完了>をクリックします。

◆その他のボリュームの設定

シングルボリュームのみを使用する場合は、本設定は必要ありません。

◆操作手順

  1. ディスククラスの作成と物理ディスクの登録

    メイン画面の[設定]メニューから[クラス構成設定]を選択します。

    上記の画面で、登録する物理ディスクを「物理ディスク」一覧から選択し、<追加>をクリックします。<追加>をクリックするとクラス属性定義画面が開きます。「クラス名」を入力し、「タイプ」は「shared」のまま変更せずに、<完了>をクリックします。

  2. ディスクグループの構成設定

    [グループ構成設定]タブをクリックします。

    上記の画面で、グループに追加するディスクを「クラス構成ディスク/グループ」一覧から選択後、<追加>をクリックします。

    グループ属性定義画面で「グループ名」、「タイプ」、「ストライプ幅」を入力し、<完了>をクリックします。

    サーバ間ミラーリングを行う場合、「タイプ」は「netmirror」を選択します。

    「ストライプ幅」を入力するのは、「タイプ」で「stripe」を選択した場合のみです。

  3. ボリュームの作成

    [ボリューム構成設定]タブをクリックし、「グループ/ディスク一覧」から、手順2.で作成したグループを選択します。ボリューム図の<未使用>を選択し、「ボリューム名」、「ボリュームサイズ」、属性などを入力します。

    入力完了後、<追加>をクリックすると、設定した情報が反映されます。

    設定確認後、<完了>をクリックします。

  4. 構成を確認

    ディスク構成は、以下のように表示されます。

■ファイルシステムの設定

作成したボリュームに対してファイルシステムを作成します。

例:クラス名がClass1、ボリューム名がVolume1、ファイルシステムタイプがext3の場合

# mkfs -t ext3 /dev/sfdsk/Class1/dsk/Volume1

参照

ファイルシステムの作成方法については、ファイルシステムのマニュアルを参照してください。