ページの先頭行へ戻る
PRIMECLUSTER 活用ガイド<トラブルシューティング編>
FUJITSU Software

9.9 RMS ウィザードログ

RMS ウィザードログファイルについて説明します。

RMS ウィザードログは、環境変数 RELIANT_LOG_PATH で設定された値に従って、RMS 用に定義されているログディレクトリのファイルにメッセージを記録します。RMS ウィザードのログ機能は、次に示す 2 つのカテゴリに分類できます。

ディテクタのログ機能については、"9.9.1 RMS ウィザードディテクタのログ機能" で詳しく説明します。

ほとんどのメッセージを switchlog ファイルに記録する RMS と違って、RMS ウィザードはすべてのデータをアプリケーションレベルで記録します。特定の設定済みアプリケーションに関連するすべてのメッセージは、RELIANT_LOG_PATH/<application_name>.log のファイルに記録されます。アプリケーションに対する Offline 処理または Online 処理が開始されると、ファイルが作成されます。

RMS ウィザードプロセスが実行されるたびに、次に示す 2 つのタイプのログメッセージが生成されます。

これらのログメッセージは以下のファイルに格納されます。

switchlog

ユーザに関係する RMS イベント ( 切替要求や障害の指摘など) が記録されます。

RMS ウィザードはリソースの状態遷移に関する情報を switchlog ファイルに記録します。

<application_name>.log

アプリケーション固有のログファイルには、そのアプリケーションに関連するすべてのメッセージが記録されます。アプリケーションが実行するすべてのスクリプトの出力はログファイルに書き込まれます。

hvdet_xxx.gxxlog

ディテクタが監視するリソース関連の情報 (すべての状態変化など) がすべて記録されるディテクタログファイルです。

ほとんどの RMS ウィザードメッセージは、次の形式をとります。

resource_ name:state:timestamp:message_type:Message:delimiter

メッセージの各フィールドは、コロンスペース (:) で区切ります。

resource_name フィールドは、スクリプトを実行しているリソースノードの名前です。メッセージと関連するリソースがない場合、このフィールドは空です。

state フィールドは、実行しているアクションのタイプを示します。このフィールドの値は、環境変数 HV_SCRIPT_TYPE で設定されます。通常、このフィールドの値は online または offline です。

PreCheck スクリプトを実行しているときは、このフィールドの値が PreCheck に設定されます。DEBUG タイプのメッセージでは、このフィールドが空になります。

timestamp フィールドには、メッセージが生成された日付/ 時刻が入ります。このフィールドの形式は yyyy-mm-dd hh:mm:ss.xxx です。

メッセージのタイプは以下のいずれかに定義されます。

メッセージは RMS ウィザード製品が生成するテキストです。このテキストには 1 つ以上の改行が含まれる場合があります。区切り記号は 4 つの等号 (:====) です。

hvenv.local ファイルで環境変数 HV_SCRIPTS_DEBUG を1 に設定して、実行されるスクリプトのデバッグメッセージを強制的に出力することができます。このエントリは次のようになります。

export HV_SCRIPTS_DEBUG=1

デバッグ出力をオフにするには、HV_SCRIPTS_DEBUG エントリを hvenv.local ファイルから削除するか、このエントリをコメント化するか、値を 0 に設定します。

問題をデバッグするときは、switchlog ファイル、アプリケーション固有のログファイル、および適切なディテクタログファイルをすべて表示して調べる必要があります。