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PRIMECLUSTER 活用ガイド<トラブルシューティング編>
FUJITSU Software

2.1 クラスタアプリケーションの作成

userApplication Configuration Wizard(Solaris)または RMS Wizard Tools(Linux)で、クラスタアプリケーションの作成時に起こるトラブルの対処方法を説明します。

■トラブル一覧

No.

現象

Solaris

Linux

Q2-1-1

ファイルシステムのマウントポイントの設定時に、マウントポイントのリストが表示されない

Q2-1-2

RMS Wizard Tools から Activate を実行すると、下記のメッセージが表示され Activate が失敗する
The machine <ノード名>
was found to be dead, not accessible (via cfsh/rsh), not properly installed, or not responding. If activation continues, the machine will be excluded from the next activation steps.
Do you want to continue anyway [no]? Choose an action:

Q2-1-3

Configuration-Activate を実行してもコンフィグレーションに失敗する

Q2-1-4

Gds リソースを含むクラスタアプリケーションの構成変更時、コンソールにメッセージが出力される

Q2-1-5

登録したプロシジャリソースの起動順序が設定できない

Q2-1-6

ホットスタンバイ運用の設定を行う Cmdline リソースを作成したが、Standby 状態にならない

Q2-1-7

Fsystem リソースを userApplication に登録して OS のリブートを実施したが、エラーが発生しマウントされなかった

Q2-1-8

userApplication Configuration Wizard からリソースを選択できない

Q2-1-9

状態遷移プロシジャを登録する際、GUI にて [Resource の作成] の中の [プロシジャのリソースの選択] で、0896 のメッセージが出力されリソースが作成できない

Q2-1-10

Cmdline リソースを登録する際に、「実行可能なファイルではありません。」というメッセージが出力されて、登録に失敗する

Q2-1-11

共用ディスクをクラスタリソースから削除し、マルチパスディスクを作成した。その後再度クラスタで使用するため、iompadm コマンドでマルチパスを解除し、自動リソース登録を行うと、6905 のエラーメッセージが出力された

Q2-1-12

Cmdline リソースの登録時にエラーが出力される

Q2-1-13

自動リソース登録を実行すると 6911 番のエラーメッセージが出力される

Q2-1-14

2 ノード構成のクラスタにて、1 ノードの PRIMECLUSTER を再インストールし、自動リソース登録を行ったところ 0769 番のエラーメッセージが出力された

Q2-1-15

userApplication Configuration Wizard から任意の userApplication を作成した後、hvw コマンドにて Wizard for NAS の userApplication を作成すると、userApplication Configuration Wizard から作成した任意の userApplication が表示されない

Q2-1-16

Global Disk Services 画面にて、共用ディスククラス構成設定を行ったが、"shared" オプションが選択できない

Q2-1-17

userApplication Configuration Wizard にて、プロセス監視リソース作成時に以下のエラーが表示され、リソース作成が続行できない
0859 指定されたファイルまたはディレクトリが見つかりません。

Q2-1-18

Cmdline リソースの Check スクリプトに、常に exit 0 で終了するよう指定すると、Offline 時にリソース異常となる

Q2-1-19

userApplication Configuration Wizard で RMS 構成を作成し起動したところ、claddprocrsc コマンドで設定した起動優先度の順序でプロシジャリソースが起動しない

Q2-1-20

userApplication Configuration Wizard から追加した Resource が Cluster Admin 画面に表示されない

Q2-1-21

userApplication Configuration Wizard で Interstage のプロシジャリソース作成時に、「プロシジャのクラス」画面でプロシジャクラス選択後「次へ」ボタンを押下すると 0896 番のエラーメッセージが出力される
0896 Resource に設定できるプロシジャリソースの候補一覧を取得出来ませんでした。処理を終了します。

Q2-1-22

userApplication Configuration Wizard でスケーラブルアプリケーションを作成したところ、0888 のエラーメッセージが出力され、その後、削除できないリソース ScalableCtrl_0 が表示される

Q2-1-23

userApplication 作成時に、作成済みのリソースが「利用可能な Resourse」に表示されない

Q2-1-24

「RMS Configuration 情報の配布が失敗しました。」のメッセージが表示される

Q2-1-25

以下のいずれかのメッセージが表示され、Generate が失敗する

"Cannot allocate any new detectors because the last available detector name is reached"
または
"Cannot configure any new resources because maximum detector allocation has been reached. Please reduce the number of resources in the configuration."

Q2-1-26

userApplication Configuration Wizard でクラスタアプリケーションを再作成したところ、0895 と0880 のエラーメッセージが出力される
その後、userApplication Configuration Wizard を起動しようとすると 0880 のエラーメッセージが出力され起動できない

Q2-1-27

RMS Wizard Tools で Configuration-Generate に失敗する

Q2-1-28

RMS Wizard Tools にて Configuration-Generate または Configuration-Activate が以下のメッセージを出力して失敗する
<uap名> must be made consistent before generating/activating!

Q2-1-29

RMS Wizard Tools でリソースを追加したが、クラスタアプリケーションの起動時、追加したリソースが起動されない。また、追加したリソースが hvdisp コマンドや Cluster Admin 画面に表示されない

Q2-1-30

userApplication Configuration Wizard のクラスタアプリケーションの登録情報の確認画面で、<I/Oフェンシング>チェックボックスをチェックできない

Q2-1-31

clrwzconfig実行時に以下のメッセージが表示される

"FJSVcluster: ERROR: clrwzconfig: 8103: RMS configuration has not been activated.
Please execute clrwzconfig command after activating RMS configuration(Configuration-Activate)."

Q2-1-1 ファイルシステムのマウントポイントの設定時に、マウントポイントのリストが表示されない

現象

userApplication Configuration Wizard または RMS Wizard Tools でファイルシステムのマウントポイントの設定時に、マウントポイントのリストが表示されない。

原因

以下の原因が考えられます。

  1. /etc/vfstab.pcl (Solaris) あるいは /etc/fstab.pcl (Linux) に、#RMS# から始まるマウントポイントの設定がない。

  2. /etc/vfstab.pcl (Solaris) あるいは /etc/fstab.pcl (Linux) の、#RMS# から始まるマウントポイントの設定が、クラスタシステムのノード間で異なっている。

対処
  1. に対する対処

    /etc/vfstab.pcl (Solaris) あるいは /etc/fstab.pcl (Linux) に、使用するマウントポイントを定義しておく必要があります。行の先頭は、必ず #RMS# で始まるようにしてください。

    例 : /etc/vfstab.pcl (Solaris)

    #RMS#/dev/sfdsk/class0001/dsk/volume0001 /dev/sfdsk/class0001/rdsk/volume0001 /disk1 sfxfs - no -

    例: /etc/fstab.pcl (Linux)

    #RMS#/dev/sdd1        /mnt/swdsk1          ext3    defaults        1 2
  2. に対する対処

    #RMS# から始まるマウントポイントの設定が、クラスタシステムのノード間で同一になるように修正してください。

Q2-1-2 RMS Wizard Tools から Activate を実行すると、下記のメッセージが表示されActivate が失敗する
The machine <ノード名> was found to be dead, not accessible (via cfsh/rsh), not properly installed, or not responding.  If activation continues, the machine will be excluded from the next activation steps.
Do you want to continue anyway [no]? Choose an action:

原因

cfregd (CF を構成するプロセス)が異常終了している可能性があります。

対処

クラスタシステム構成する各ノードで、ps(1) コマンド等を使用し cfregd プロセスが起動しているか確認してください。

cfregd プロセスが起動していないノードが1つでも存在する場合、クラスタシステムを構成するすべてのノードで CF を再起動してください。

Q2-1-3 Configuration-Activate  を実行してもコンフィグレーションに失敗する

現象

RMS Wizard Tools のウィザードメニューで Configuration-Activate を実行しても以下メッセージが出力されてコンフィグレーションに失敗する。

    The current configuration could not be saved.
    The current configuration could not be restored on all machines.
    Please care for this manually prior to start RMS.
    The activation was not done.
対処

全ノードの /etc/default/cluster.config に以下の記述を行った後、再度 Configuration-Activate を実行してください。

CFCP “cfcp”

CFSH “cfsh”

Q2-1-4 Gds リソースを含むクラスタアプリケーションの構成変更時、コンソールにメッセージが出力される

現象

Gds リソースを含むクラスタアプリケーションの構成変更時に以下のいずれかのメッセージがコンソールに出力される。

  FJSVcluster: エラー: clrmd: 7516: リソースの非活性処理で異常が発生しました。
  (resource:resource rid:rid detail:301990007)

または、

  FJSVcluster: ERROR: clrmd: 7516: An error occurred by the resource deactivation 
  processing. (resource:resource rid:rid detail:301990007)
対処

対処の必要はありません。

本メッセージが出力されるだけで動作に問題ありません。リソースの非活性処理は実行されます。

Q2-1-5 登録したプロシジャリソースの起動順序が設定できない

原因

プロシジャリソースの起動停止に優先度を設定する必要があります。

対処

以下のマニュアルを参照して、優先度を設定してください。

■Solaris

"PRIMECLUSTER 導入運用手引書 (Oracle Solaris)" の "プロシジャリソースの作成" の "設定方法" に記載されている "Resource の関連付け"

■Linux

"PRIMECLUSTER 導入運用手引書 (Linux)" の "プロシジャリソースの設定"

Q2-1-6 ホットスタンバイ運用の設定を行う Cmdline リソースを作成したが、Standby 状態にならない

原因

Cmdline リソースの STANDBYCAPABLE 属性または ALLEXITCODES 属性が有効になっていない可能性があります。

対処

Cmdline リソースの STANDBYCAPABLE 属性および ALLEXITCODES 属性を有効にしてください。

詳細は以下のマニュアルを参照してください。

■Solaris

"PRIMECLUSTER導入運用手引書 (Oracle Solaris)" の "Cmdline リソースの作成"

■Linux

"PRIMECLUSTER導入運用手引書 (Linux)" の "Cmdline リソースの設定"

Q2-1-7 Fsystem リソースを userApplication に登録して OS のリブートを実施したが、エラーが発生しマウントされなかった

原因1

複数の userApplication に Fsystemリソースまたは Gds リソースを登録したが、/etc/vfstab.pcl (Solaris) または /etc/fstab.pcl (Linux) に誤りがあり、それぞれの userApplication のマウントポイント同士が多段マウントになっている可能性があります。

対処1

複数の userApplication のマウントポイントを多段マウントとして、関連性を持たせないでください。

原因2

マウントするファイルシステムに、GFS ローカルファイルシステムを使用しているが、各ノードで sfxnode コマンドを実行していない可能性があります。

対処2

GFS ローカルファイルシステムを使用する場合、各ノードで sfxnode コマンドを実行してください。

Q2-1-8 userApplication Configuration Wizard からリソースを選択できない

原因

リソースの作成で、リソースを作成していない可能性があります。

対処

リソースを作成し、再度 userApplication Configuration Wizard の設定を行ってください。

Q2-1-9 状態遷移プロシジャを登録する際、GUI にて [Resource の作成] の中の [プロシジャのリソースの選択] で、0896 のメッセージが出力されリソースが作成できない

原因

claddprocrsc コマンドでの設定内容が各ノード間で異なっている可能性があります。

対処

登録されたプロシジャを各ノードで削除した後、再登録してください。

Q2-1-10 Cmdline リソースを登録する際に、「実行可能なファイルではありません。」というメッセージが出力されて、登録に失敗する

原因

Cmdline リソースのスクリプトに実行権がついていない可能性があります。

対処

クラスタアプリケーションを構成するすべてのノードで Cmdline リソースのスクリプトに実行権をつけてください。

Q2-1-11 共用ディスクをクラスタリソースから削除し、マルチパスディスクを作成した。その後再度クラスタで使用するため、iompadm コマンドでマルチパスを解除し、自動リソース登録を行うと、6905 のエラーメッセージが出力された

原因

複数のクラスタシステムから、同一の共有ディスクに対して自動リソース登録され、複数の DISK で同じ volumename になっているためです。

対処

複数のクラスタシステムから同一の共用ディスクのリソースを登録しないでください。

Q2-1-12 Cmdline リソースの登録時にエラーが出力される

原因

Cmdline リソースとして登録するスクリプトをノードに配置せずに、Cmdline リソースの登録を行った可能性があります。

対処

Cmdline リソースとして登録するスクリプトをノードに配置してください。

Q2-1-13 自動リソース登録を実行すると 6911 番のエラーメッセージが出力される

原因

/etc/name_to_major にて定義されている sfdsk ドライバの major 番号がクラスタを構成するノード間で異なっている可能性があります。

対処

clrsvmajor コマンドにて sfdsk ドライバの major 番号の一致化を実施してください。

クラスタシステムを構成するノードにおいて、機種(モデル)が混在している、または、各ノードにインストールされている OS 世代、パッケージ、パッチの構成が異なる、または、各ノードへの OS、パッケージ、パッチの適用順番が異なる場合は、以下の手順で対処してください。

  1. 任意の 1 ノードで、以下のコマンドを実行し、現在の状態を確認します。

    この例では、sfdsk ドライバのメジャー番号が各ノードで異なっていることが確認できます。

    # /etc/opt/FJSVcluster/bin/clrsvmajor
    ID NodeName          Major  sfdsk
    -------------------------------------- 
     0 fuji2           reserve    259  OK
     0 fuji2              real    259  OK
    -------------------------------------- 
     1 fuji3           reserve    262  NG
     1 fuji3              real    262  NG
    -------------------------------------- 
                                   NG
  2. 各ノードで /etc/name_to_major ファイルの内容からいずれのノードでも使用していないメジャー番号を確認し、手順1.で確認したドライバに対して、全ノードでメジャー番号が一致するように、全ノードで次のコマンドを実行します。

      # /etc/opt/FJSVcluster/bin/clrsvmajor -M 263 sfdsk
      259
      ↑前回の予約値
  3. 以下のコマンドを実行し、復帰コードが 0 になることを確認します。

      # /etc/opt/FJSVcluster/sys/clchkmajor
      # echo $?
      0

    手順 2.で、メジャー番号に 256 以上の値を設定した場合、以下の手順を引き続き実施します。255 以下の値を設定した場合は、ここで作業は完了です。

  4. 一旦、現状のまま自動リソース登録を実施し、"6903 論理パスの作成に失敗しました" のエラーを発生させます。


  5. 全ノードで以下のコマンドを実行します。

      # /etc/opt/FJSVcluster/bin/clsetacfparam -d none
  6. format コマンドを使用して、共用ディスク装置に識別情報(vtoc の volname フィールドの文字列)を設定します。問題発生時には、異なるディスク装置 (LUN) 間で識別情報が重複しているため、異なる文字列を再設定してください。

    注意

    • 識別情報の設定は、いずれか 1 ノードから作業すること

    • マルチパスディスクの場合、いずれか 1 つのパスに対してのみ設定すること

    以下は、c3t4d0~c3t4d7とc4t14d0~c4t14d7 のマルチパス環境での例です。

    ---------------------------------------------------------------------------- 
      # format
      Searching for disks...done
    
    
      AVAILABLE DISK SELECTIONS:
       0. c1t0d0 <SUN36G cyl 24620 alt 2 hd 27 sec 107>  00760001
          /pci@9,600000/SUNW,qlc@2/fp@0,0/ssd@w21000004cffd010d,0
       1. c1t1d0 <SUN36G cyl 24620 alt 2 hd 27 sec 107>  00760000
          /pci@9,600000/SUNW,qlc@2/fp@0,0/ssd@w21000004cffd036c,0
       2. c3t4d0 <FUJITSU-GR840-0383 cyl 2741 alt 2 hd 64 sec 256>  00107000
                                                                    ~~~~~~~~*
                                          * 識別情報が、c3t4t0~c3t4d7 で同じ値。
          /pci@8,600000/fibre-channel@1/hddv@4,0
       3. c3t4d1 <FUJITSU-GR840-0383 cyl 6123 alt 2 hd 64 sec 256>  00107000
          /pci@8,600000/fibre-channel@1/hddv@4,1                    ~~~~~~~~* 
          ~ 省略 ~
      17. c4t14d7 <FUJITSU-GR840-0366 cyl 326 alt 2 hd 64 sec 256> 000107000
          /pci@8,600000/fibre-channel@2/hddv@e,7                   ~~~~~~~~~* 
    
        Specify disk (enter its number): 2  * 2 を選択
        selecting c3t4d0: 00107000
        [disk formatted]
          ~ 省略 ~
        format> volname   * 識別情報を 00107000 から、00107001 に書き換える * 
        Enter 8-character volume name (remember quotes)[""00107000""]:00107001
                                                        ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~* 
        Ready to label disk, continue? y
        format> disk 3
        selecting c3t4d1: 00107000
        [disk formatted]
        format> volname  * 識別情報を 00107000 から、00107002 に書き換える *
        Enter 8-character volume name (remember quotes)[""00107000""]:00107002
                                                        ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~* 
        Ready to label disk, continue? y
          ~ 省略 ~
    ---------------------------------------------------------------------------- 
  7. 任意の 1 ノードで clautoconfig コマンドを実行します。


  8. 以下のコマンドを実行し、設定を元に戻します。

       # /etc/opt/FJSVcluster/bin/clsetacfparam -d auto
       # /etc/opt/FJSVcluster/bin/clsetacfparam -d
       auto

Q2-1-14 2 ノード構成のクラスタにて、1 ノードの PRIMECLUSTER を再インストールし、自動リソース登録を行ったところ 0769 番のエラーメッセージが出力された

原因

一部のノードにのみ、PRIMECLUSTER の再インストールを行ったためです。

対処

すべてのノードで PRIMECLUSTER の再インストールを行ってください。

Q2-1-15 userApplication Configuration Wizard から任意の userApplication を作成した後、hvw コマンドにて Wizard for NAS の userApplication を作成すると、userApplication Configuration Wizard から作成した任意の userApplication が表示されない

原因

userApplication Configuration Wizard から userApplication を作成した場合、RMS Configuration 名は "config"(変更可) が使用されます。

hvw コマンドで Wizard for NAS の userApplication を登録する際に、userApplication Configuration Wizard で使用している定義名:RMSConfiguration 名を指定していない場合、新たな環境が構築されます。

そのため、クラスタの構成情報を確認すると新たな RMS Configuration ファイルが使用されるので、Wizard for NAS の userApplication のみが表示され、userApplication Configuration Wizard から作成した userApplication が表示されなくなります。

対処

userApplication Configuration Wizard で "config"(変更可) が使用されている場合、hvw コマンドで指定する定義名は "config" を指定してください。

userApplication Configuration Wizard で使用する RMS Configuration 名を変更する場合は、"PRIMECLUSTER 導入運用手引書 (Oracle Solaris)" の "RMS Configuration 名の変更" を参照してください。

Q2-1-16 Global Disk Services 画面にて、共用ディスククラス構成設定を行ったが、 "shared" オプションが選択できない

原因1

該当のディスクがクラスタリソース管理機構の共用リソースに登録されていないためと考えられます。

対処1

該当の共用ディスクをクラスタリソース管理機構のリソースデータベースに登録してください。

原因2

クラスタリソース管理機構が動作していないためと考えられます。

対処2

/var/adm/messages または /var/log/messages にクラスタリソース管理機構のメッセージが出力されています。出力されたメッセージの対処に従ってください。

原因3

片側ノードにおいて、共用ディスクが物理的に正しく認識できていない可能性があります。

対処3

当社技術員 (CE) により結線を直し、ディスクを正しく認識させてください。

ディスクが全ノードから同じように見えているかを、Solaris の format コマンドまたは Linux のparted コマンドにより確認してください。

Q2-1-17 userApplication Configuration Wizard にて、プロセス監視リソース作成時に以下のエラーが表示され、リソース作成が続行できない
0859 指定されたファイルまたはディレクトリが見つかりません

原因

プロセス監視リソース作成時に指定する起動/停止コマンドで使用するコマンドが、フルパスで指定されていない可能性があります。

対処

プロセス監視リソース作成時に指定する起動/停止コマンドで使用するコマンドをフルパスで指定してください。

Q2-1-18 Cmdline リソースの Check スクリプト、常に exit 0 で終了するよう指定すると、Offline 時にリソース異常となる

原因

Check スクリプトは、Cmdline リソースから起動するユーザアプリケーションの状態を正しくチェックできる内容のスクリプトである必要があります。常に exit 0 で終了する場合リソース異常となります。

対処

Check スクリプトを見直してください。Check スクリプトの設定方法の詳細は、PRIMECLUSTER 4.3A30以降の場合、"PRIMECLUSTER導入運用手引書"の"スクリプト作成時の注意事項"、PRIMECLUSTER 4.3A20以前の場合、"PRIMECLUSTER 活用ガイド<クラスタ構築・運用時の留意点>" の "スクリプト作成時の注意事項" を参照してください。

Q2-1-19 userApplication Configuration Wizard で RMS 構成を作成し起動したところ、claddprocrsc コマンドで設定した起動優先度の順序でプロシジャリソースが起動しない

原因

Web-Based Admin View クライアント (Web ブラウザ) を起動した状態で、claddprocrsc コマンドを使用しプロシジャリソースの登録を行ったため、userApplication Configuration Wizard が持つプロシジャリソースの情報が更新されていない状態でアプリケーションを作成した可能性があります。

対処

以下の対処を実施してください。

  1. Web-Based Admin View クライアントが起動している Web ブラウザ (IE, Netscape 等) を終了します。

  2. Web ブラウザを起動します。

  3. Web-Based Admin View を起動します。

  4. userApplication Configuration Wizard を起動します。

  5. アプリケーションを削除します。

    なお削除はアプリケーションのみで、配下のリソースを削除する必要はありません。

  6. 削除したアプリケーションを再度作成します。

Q2-1-20 userApplication Configuration Wizard から追加した Resource Cluster Admin 画面に表示されない

原因

userApplication の構成変更において、追加した Resource が userApplication に属していません。
userApplication に属さない Resource が存在する場合、RMS は元の構成情報で起動するため、追加した Resource が Cluster Admin 画面に表示(反映)されません。

対処

作成したすべての Resource を userApplication に登録してください。

確認方法

userApplication Configuration Wizard を起動して、config のアイコンが赤色になっていないか確認してください。config のアイコンが赤色になっている場合、RMS 構成情報が矛盾していることを意味します。

Q2-1-21 userApplication Configuration Wizard Interstage のプロシジャリソース作成時に、「プロシジャのクラス」画面でプロシジャクラス選択後「次へ」ボタンを押下すると 0896 番のエラーメッセージが出力される
0896 Resource に設定できるプロシジャリソースの候補一覧を取得出来ませんでした。処理を終了します

原因

clsetproc コマンドでの状態遷移プロシジャの登録、及び、claddprocrsc コマンドでのアプリケーションリソースの登録が、状態遷移プロシジャを実行するすべてのノードにおいて行われていないため。

対処

clsetproc コマンドでの状態遷移プロシジャの登録、及び、claddprocrsc コマンドでのアプリケーションリソースの登録は、状態遷移プロシジャを実行するすべてのノードにおいて実行してください。

確認方法

/etc/opt/FJSVcluster/bin/clgettree コマンドを実行し、プロシジャリソースが一部のノードにのみ登録されている場合(★部分)は本現象と判断できます。

# /etc/opt/FJSVcluster/bin/clgettree
Cluster 1 CLUSTER1
        Domain 2 Domain1
               (省略)
                Node 3 fuji2 ON
                        SDX_DC 52 ClassFtn OFF-STOP
                        SDX_DC 55 ClassLog OFF-STOP
                        SDX_DC 58 ClassClu OFF-STOP
                        Ethernet 41 fjgi0 UNKNOWN
                        Ethernet 42 fjqe1 UNKNOWN
                                IP_Address 60 fjqe1:1 UNKNOWN
                        Ethernet 43 fjqe2 UNKNOWN
                                IP_Address 63 fjqe2:1 UNKNOWN
                        SDX_DC 49 RootClass01 UNKNOWN
                        BasicApplication 102 SYSTEMWALKEROM OFF-STOP
                        SystemState3 116 Linkexpress OFF-STOP
                        BasicApplication 118 IS_INTERSTAGE UNKNOWN
                        ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
                           ★IS_INTERSTAGE のリソースが fuji2 ノードしか無い。
                        DISK 19 c0t0d0 UNKNOWN
                        DISK 20 c1t0d0 UNKNOWN
                        DISK 22 c3t16d0 UNKNOWN
                        DISK 24 c3t16d2 UNKNOWN
                        DISK 26 c3t16d3 UNKNOWN
                        DISK 28 c3t16d14 UNKNOWN
                        DISK 30 c3t16d16 UNKNOWN
                        DISK 32 c3t16d17 UNKNOWN
                Node 5 fuji3 ON
                        SDX_DC 53 ClassFtn ON
                        SDX_DC 56 ClassLog ON
                        SDX_DC 59 ClassClu ON
                        Ethernet 44 fjgi0 UNKNOWN
                        Ethernet 45 fjqe1 UNKNOWN
                                IP_Address 61 fjqe1:1 UNKNOWN
                        Ethernet 46 fjqe2 UNKNOWN
                                IP_Address 64 fjqe2:1 UNKNOWN
                        SDX_DC 50 RootClass02 UNKNOWN
                        BasicApplication 103 SYSTEMWALKEROM ON
                        SystemState3 117 Linkexpress ON
                        DISK 33 c0t0d0 UNKNOWN
                        DISK 34 c1t0d0 UNKNOWN
                        DISK 35 c3t16d0 UNKNOWN
                        DISK 36 c3t16d2 UNKNOWN
                        DISK 37 c3t16d3 UNKNOWN
                        DISK 38 c3t16d14 UNKNOWN
                        DISK 39 c3t16d16 UNKNOWN
                        DISK 40 c3t16d17 UNKNOWN

Q2-1-22 userApplication Configuration Wizard でスケーラブルアプリケーションを作成したところ、0888 のエラーメッセージが出力され、その後、削除できないリソース ScalableCtrl_0 が表示され

原因

PRIMECLUSTER の予約語をアプリケーション名に指定し、スケーラブルアプリケーションを作成している可能性があります。

対処

PRIMECLUSTERの予約語をアプリケーション名に指定し、スケーラブルアプリケーションを作成しないでください。PRIMECLUSTERの予約語については、PRIMECLUSTER 4.3A30以降の場合、"PRIMECLUSTER導入運用手引書"の"設定時の注意点"、PRIMECLUSTER 4.3A20以前の場合、"PRIMECLUSTER 活用ガイド<クラスタ構築・運用時の留意点>"の"設定時の注意点"を参照してください。

削除できないリソース ScalableCtrl_0は以下の手順で削除してください。

  1. userApplication Configuration Wizard が使用する RMS 構成名を確認します。

    以下のコマンドを実行してください。
    # /etc/opt/FJSVwvucw/bin/wgcnfclient -g config-name

    実行の結果、何も出力されない場合は "config" が RMS 構成名となります。
    出力があった場合は、出力された名前が RMS 構成名となります。

    例:何も出力されない場合

    # /etc/opt/FJSVwvucw/bin/wgcnfclient -g config-name

    #

    例:出力がある場合

    # /etc/opt/FJSVwvucw/bin/wgcnfclient -g config-name

    config2

    #

  2. 全ノードで、ScalableCtrl_0 を削除します。


    例:

    # rm /opt/SMAW/SMAWRrms/build/wizard.d/<RMS構成名>/ScalableCtrl_0.m

  3. userApplication Configuration Wizard 画面左側のツリービュー左上に表示された、RMS 構成名アイコンを右クリックし、「RMS 構成情報の生成」を選択します。

Q2-1-23 userApplication 作成時に、作成済みのリソースが「利用可能な Resourse」に表示されない

原因

userApplication Configuration Wizard が使用する一時ファイルと同名のファイルがすでに存在している可能性があります。
以下のファイルが存在するか確認してください。

/tmp/hostcheck
/tmp/sdxinfo
/tmp/work
/tmp/workc
/tmp/workn
/tmp/macaddr
/tmp/wgcnf000.tmp
/tmp/wgcnf001.tmp
/tmp/wgcnf002.tmp
/tmp/wgcnf003.tmp

対処

該当のファイルが存在する場合、削除してください。

Q2-1-24 「RMS Configuration 情報の配布が失敗しました。」のメッセージが表示される。

原因

PRIMECLUSTER システム全体で設定できるディテクタ数が最大値を超えていると、以下の操作をしたときに、メッセージが表示され、RMS Configuration 情報の配布に失敗します。

userApplication Configuration Wizard のメニューで< userApplication の作成>を選択し、userApplication を作成した。

対処

以下のマニュアルを参照して、PRIMECLUSTER システム全体で設定できるディテクタ数が最大値を超えないように、ディテクタが監視するリソースのオブジェクト数を減らしてください。

  • PRIMECLUSTER 4.5以降の場合

    PRIMECLUSTER デザインシートの "設計(リソース数)"

  • PRIMECLUSTER 4.3以前の場合

    "PRIMECLUSTER 導入運用手引書" の "クラスタアプリケーション設定ワークシート"

Q2-1-25以下のいずれかのメッセージが表示され、Generateが失敗する。
"Cannot allocate any new detectors because the last available detector name is reached"

または

"Cannot configure any new resources because maximum detector allocation has been reached. Please reduce the number of resources in the configuration."

原因

PRIMECLUSTER システム全体で設定できるディテクタ数が最大値を超えていると、以下の操作をしたときに、メッセージが表示され、Generate が失敗します。

■Solaris

userApplication Configuration Wizard のメニューで< userApplication の作成>を選択し、userApplication を作成した。

■Linux

RMS Wizard Tools のメニューで Configuration-Generate または Configuration-Activate を実行した。

ディテクタ数の最大値を超えるクラスタアプリケーションの構成は作成できません。

対処

以下のマニュアルを参照して、PRIMECLUSTER システム全体で設定できるディテクタ数が最大値を超えないように、ディテクタが監視するリソースのオブジェクト数を減らしてください。

  • PRIMECLUSTER 4.4以降の場合

    PRIMECLUSTER デザインシートの "設計(リソース数)"

  • PRIMECLUSTER 4.3以前の場合

    "PRIMECLUSTER 導入運用手引書" の "クラスタアプリケーション設定ワークシート"

Q2-1-26 userApplication Configuration Wizard でクラスタアプリケーションを再作成したところ、0895 と 0880 のエラーメッセージが出力され
その後、userApplication Configuration Wizard を起動しようとすると 0880 のエラーメッセージが出力され起動できない。

原因

Fsystem リソースの Timeout 値に、最小値(※)より小さな値が設定されたために、userApplication の作成に失敗した可能性があります。

※Fsystem リソースの Timeout 最小値については、"PRIMECLUSTER 導入運用手引書 (Oracle Solaris)" の "Fsystemリソースの作成" に記載されている "Fsystem リソース内に 31 個以上のマウントポイントを作成する場合の注意" を参照してください。

対処
  1. 全ノードで以下のファイルの有無を確認し、ある場合はファイルを削除してください。

    /opt/SMAW/SMAWRrms/build/wizard.d/config/subapplications

  2. userApplication Configuration Wizard を起動してください。

    この際に、以下のメッセージが出力されることがあります。
    これは、Fsystem リソースの Timeout 値に、最小値より小さな値が設定されているためであり、次の手順で修正するので問題ありません。

    0893 RMS Configuration 情報の生成が失敗しました。

  3. Fsystem リソースの Timeout 値を変更してください。

    "PRIMECLUSTER 導入運用手引書 (Oracle Solaris)" の "リソースやリソースで使用するインタフェースの属性変更" に記載されている "Fsystem" に従って、Fsystem リソースの各マウントポイントの Timeout 値を変更してください。
    変更する Timeout 値については、"PRIMECLUSTER 導入運用手引書 (Oracle Solaris)" の "Fsystemリソースの作成" に記載されている "Fsystem リソース内に 31 個以上のマウントポイントを作成する場合の注意" を参照してください。

Q2-1-27 RMS Wizard Tools で Configuration-Generate に失敗する

現象

RMS Wizard Tools から Configuration-Generate を実行すると、下記のメッセージが表示され Generate が失敗する。

hvbuild using /usr/opt/reliant/build/wizard.d/<configurationファイル名>/<configurationファイル名>.us
C73a: syntax error in line 22:/opt/SMAW/SMAWRrms/build/wizard.d/<configurationファイル名>/us/<リソース名>.us near position 8 at =
原因

同一のリソースを複数の userApplication から登録することはできません。

対処

リソースが単一の userApplication から登録されるよう構成を変更した後、再度 Configuration-Generate を実行してください。

Q2-1-28 RMS Wizard Tools にて Configuration-Generate または Configuration-Activate が以下のメッセージを出力して失敗する
<uap名> must be made consistent before generating/activating!

原因

クラスタアプリケーションの設定内容に不備があります(例:クラスタアプリケーション配下にリソースが設定されていない、など)。

対処

クラスタアプリケーションと配下のリソースを適切な構成で作成してください。

Q2-1-29 RMS Wizard Tools でリソースを追加したが、クラスタアプリケーションの起動時、追加したリソースが起動されない。また、追加したリソースが hvdisp コマンドや Cluster Admin 画面に表示されない

原因

リソース追加後、Configuration-Activate を実行していない可能性があります。

対処

RMS Wizard Tools から Configuration-Activate を実行してください。

Q2-1-30 userApplication Configuration Wizard のクラスタアプリケーションの登録情報の確認画面で、<I/Oフェンシング>チェックボックスをチェックできない

原因

以下のいずれかに該当する場合、<I/Oフェンシング>チェックボックスを選択することはできません。

  • シャットダウンエージェントが XSCF の場合

    • 全ノードの /etc/opt/FJSVsdx/sdx.cf ファイルに「SDX_VM_IO_FENCE=on」が記載されていない

    • 作成中の userApplication に Gds リソースを登録していない

    • 作成中の userApplication に hvsgpr コマンドを実行する Cmdline リソースを登録している

    • 作成中の userApplication に登録した SysNode 数が 2 ではない

  • シャットダウンエージェントが ICMP の場合

    • 全ノードの /etc/opt/FJSVsdx/sdx.cf ファイルに「SDX_VM_IO_FENCE=on」が記載されていない

    • 作成中の userApplication に Gds リソースを登録していない

    • 作成中の userApplication に hvsgpr コマンドを実行する Cmdline リソースを登録している

    • 作成中の userApplication に登録した SysNode 数が 2 ではない

    • 作成済みの userApplication が存在している

対処

原因に記載された条件に該当していないか設定を見直してください。

Q2-1-31 clrwzconfig実行時に以下のメッセージが表示される
"FJSVcluster: ERROR: clrwzconfig: 8103: RMS configuration has not been activated.
Please execute clrwzconfig command after activating RMS configuration(Configuration-Activate)."

原因1

RMS Wizard Tools でクラスタアプリケーションの作成/変更を行った後、Configuration-Generate と Configuration-Activate が実行されていません。

対処1

RMS Wizard Tools から Configuration-Generate、Configuration-Activate を実行した後、clrwzconfig を再実行してください。

原因2

PRIMECLUSTER Wizard for NASを使用している環境で、clrwzconfigが実行されました。

PRIMECLUSTER Wizard for NASを使用している環境では、実行不要です。

対処2

対処は不要です。