ここでは、Systemwalker Service Quality Coordinatorの利用にあたり必要となる、Microsoft(R) Internet Information Services(IIS)の設定方法について説明します。
設定手順は、以下のとおりです。
5.2.1.1 仮想ディレクトリの作成(インストール時に作成されなかった場合のみ)
5.3 運用管理クライアント基本認証の設定方法(コンソールの基本認証を行う場合のみ)
ポイント
以下の機能を有効にしてください。
HTTP 共通機能またはHTTP 基本機能
アプリケーション開発機能 - CGI
運用管理クライアントのコンソールやPull方式でManagerと通信する場合などに使用する仮想ディレクトリの作成方法について説明します。
運用管理クライアントについては、以下の条件の場合、インストール時に仮想ディレクトリは自動的に作成されるので、作成不要です。
IISがインストールされている
WWWサービス(World Wide Web Publishing ServiceまたはWorld Wide Web 発行サービス)が起動している
「Default Web Site」として設定されているサイトが存在している
注意
IISの設定が必要です。
「5.2.1.2 IISの設定」を参照し、コマンド/設定を実施してください。
仮想ディレクトリが作成されていない場合は、sqcSetIISregコマンドを実行して、仮想ディレクトリを作成してください。
■本手順を行う前に
仮想ディレクトリを作成するコマンドを実行する場合、以下のことを確認してください。
IISがインストールされていること
WWWサービス(World Wide Web Publishing ServiceまたはWorld Wide Web 発行サービス)が起動していること
「Default Web Site」として設定されているサイトが存在していること
■実行コマンド
コマンドプロンプトを起動し、以下のコマンドを実行して、仮想ディレクトリの作成を行ってください。
注意
カレントディレクトリを、<インストールディレクトリ>\bin へ移動後、コマンドを実行してください。
cd <インストールディレクトリ>\bin
運用管理クライアントの場合
sqcSetIISreg.exe -c |
Managerの場合
sqcSetIISreg.exe -m |
Proxy Managerの場合
sqcSetIISreg.exe -pm |
Agentの場合
sqcSetIISreg.exe -a |
注意
以下の条件の場合、コマンドがエラーとなることがあります。
IISがインストールされていない場合。
コマンドライン管理ツール(appCmd.exe)がインストールされていない場合
すでに設定済みである場合。
IISの設定が必要です。
コマンドプロンプトを起動し、以下のコマンドを実行してください。
注意
カレントディレクトリを、インストールディレクトリ\bin へ移動後、コマンドを実行してください。
C:\> cd <インストールディレクトリ>\bin
運用管理クライアントの場合
sqccsetc_iis7.bat |
Managerの場合
sqcmsetc_iis7.bat |
Proxy Managerの場合
sqcpsetc_iis7.bat |
Agent for Serverの場合
sqcasetc_iis7.bat |
Agent for Businessの場合
sqcwsetc_iis7.bat |
注意
コマンドを実行すると、CGIがMicrosoft(R) Internet Information ServicesにCGI拡張として登録されます。一度コマンドが実行されている場合、以下のようなエラーメッセージが複数出力される場合がありますが、CGIはすでに登録済みのため、問題ありません。
"* appcmd.exe C:\Program Files\Fujitsu\SystemwalkerSQC-C\www\cgi-bin\Rep_mk_history.cgi Failed."
ERROR ( message:新しい add オブジェクトに必要な属性が不足しています。一意のキー属性 'path' が 'C:\Program Files\Fujitsu\SystemwalkerSQC-C\www\cgi-bin\rmmperform.cgi'に設定されている種類 'add' の重複コレクション エントリを追加できません。 )
■本手順を行う前に
ハンドラマッピングの設定を行う場合、IISの「Webサーバ」-「アプリケーション開発」、または「World Wide Webサービス」-「アプリケーション開発機能」で、「CGI」の機能が有効になっている必要があります。
注意
デフォルトのインストールでは、「CGI」の機能は無効になっています。手順を実行する前に、「CGI」の機能が有効になっているか確認し、無効の場合は有効化してください。
■手順
コマンドプロントから以下のコマンドを実行して、モジュールにマッピングを追加します。
要求パス : *.cgi
モジュール : CgiModule
名前 : CGI-.cgi
%windir%\system32\inetsrv\appcmd set config /section:handlers /+[name='CGI-.cgi',path='*.cgi',verb='*',modules='CgiModule']
IISの設定画面から、以下の仮想ディレクトリ名を選択します。
運用管理クライアントの場合
仮想ディレクトリ名:SSQC
Manager/Proxy Manager/Agentの場合
仮想ディレクトリ名:SQC
右側の機能ビューで、「ハンドラーマッピング」をダブルクリックします。
右側の操作メニューから「モジュール マップの追加…」を選択します。
「モジュール マップの追加」ダイアログに以下の情報を設定し、OKボタンを押してください。
要求パス : *.cgi
モジュール : CgiModule
名前 : CGI-.cgi
IISのタイムアウト値を3600秒に延長します。
■手順
以下の手順でIISのタイムアウト値を変更します。
[<コンピュータ名>]→[サイト]→[Default Web Site]→[SSQC]→[cgi-bin]をクリックし、[CGI]をダブルクリックします。
[動作]の[タイムアウト (hh:mm:ss)]プロパティのタイムアウト値を1時間に変更します(01:00:00)。
[操作]ウィンドウで、[適用]をクリックします。
■手順
以下のとおり設定してください。
IISの設定画面から、以下の仮想ディレクトリ名を選択します。
運用管理クライアントの場合
仮想ディレクトリ名:SSQC
Manager/Proxy Manager/Agentの場合
仮想ディレクトリ名:SQC
機能ビューで「認証」をダブルクリックします。
「匿名認証」の状態が「有効」となっていることを確認し、「匿名認証」を選択して、右側の操作メニューから「編集...」を選択します。
「匿名認証資格情報の編集」ダイアログボックスで、「特定のユーザー」を選択し、「設定...」ボタンをクリックします。
「資格情報の設定」ダイアログボックスの、ユーザー名およびパスワードにAdministrator権限を持つユーザーを設定します。
ポイント
管理コンソールにアクセス制限を行う必要がある場合には、「5.3 運用管理クライアント基本認証の設定方法」を参照してください。