RMSクラスタテーブルには、アプリケーションオブジェクトに関する状態情報が簡潔な一覧表として表示されます。各システムノード上の各アプリケーションの状態を確認できます。
クラスタテーブルを開くには、クラスタ名 (RMSツリーのルート) をクリックして、ポップアップメニューから[クラスタテーブルの表示] を選択します。
図6.1 クラスタテーブルを開く
クラスタテーブルは別のウィンドウに表示されます。
図6.2 クラスタテーブル
それぞれの状態表示アイコンの隣に状態名を表示するには、ウィンドウ右下の [状態名の表示] チェックボックスをクリックします。
図6.3 状態名を表示したクラスタテーブル
マウスを使用して、クラスタテーブルウィンドウと列のサイズを調整することができます。ウィンドウ内にすべての項目が表示されている場合は、サイズを拡大することはできません。
色分けされた円を囲む四角は、userApplicationのプライマリノード (デフォルトで起動時にuserApplicationがOnlineとなるノード) を示しています。"図6.3 状態名を表示したクラスタテーブル"は、fuji2がすべてのuserApplicationのプライマリノードであることを示しています。
クラスタテーブルには、通常、アプリケーションが上から下にアルファベット順で表示されます。ただし、Faulted状態のクラスタアプリケーションだけは特別に扱われます。クラスタのいずれかのノードで、アプリケーションがFaulted状態にある場合、そのクラスタアプリケーションはテーブルの一番上に表示され、クラスタアプリケーション名がピンクの背景で強調表示されます。これにより、システム管理者は簡単にFaulted状態のクラスタアプリケーションを特定することができます。
図6.4 クラスタテーブルでFaulted状態のクラスタアプリケーション
また、クラスタシステムのどこかにOnlineでないクラスタアプリケーションが存在すると、テーブルの一番上に表示され、クラスタアプリケーション名が明るい青の背景で強調表示されます。これにより、システム管理者は、どこかに実行中でないクラスタアプリケーションがないか、どこかのノードでOnlineにすべきノードがないかを把握することができます。
図6.5 クラスタテーブルのOfflineアプリケーション
さらに、Faulted状態のクラスタアプリケーションとOnlineでないクラスタアプリケーションが同時に見つかった場合、Faulted状態のクラスタアプリケーションはOnlineでないクラスタアプリケーションの上に表示されます。
図6.6 クラスタテーブルのFaultedアプリケーションとOfflineアプリケーション
クラスタテーブルとRMSツリーの両方に含まれるクラスタにクラスタパーティションの状態が発生すると、ノードの状態を表すアイコン (色付きの円) の後ろに色付きの感嘆符 (!) が表示されます。この感嘆符は、SysNodeの実際の状態が別のSysNodeから見た状態と異なっていることを示します。感嘆符の色は、他のノードから見たそのSysNodeの状態を示しています。1つのSysNodeが複数のノードから異なった状態に見える場合は、色分けされたSysNodeの状態を表すアイコンの後ろに複数の感嘆符が表示されます。感嘆符は状態の重要度の順に表示されます。
以下の図では、クラスタテーブルに、クラスタパーティション状態が生じたクラスタアプリケーションが表示されています。2番目のノード名の先頭には、黄色の感嘆符が付けられています。
図6.7 クラスタパーティション状態を示すクラスタテーブル
注意
ノードの起動または停止処理の間、一時的にクラスタパーティション状態が表示される場合があります。