既存のSolaris 8 環境またはSolaris 9環境をノングローバルゾーンに移行するためには、以下の準備を行ってください。
ノングローバルゾーンの作成には以下の2種類の方法があります。
既存のSolaris 8環境をコンテナに移行する
既存のSolaris 9環境をコンテナに移行する
移行に先立ち、以下の準備を行ってください。手順の詳細については“Oracle Solaris Legacy Containers構築・運用手順書”を参照してください。
各グローバルゾーンで、以下を実施します。
PRIMECLUSTERのDVD媒体をマウントし、パッケージのフォーマットを変換します。
<DVD_DIR>はDVDをマウントしたディレクトリ、<PKG_DIR>はパッケージを格納する任意のディレクトリとします。
# pkgtrans <DVD_DIR>/Solaris10/products/CF_NGZ/sparc <PKG_DIR>/FSUNclnet.str FSUNclnet
既存のSolaris 8またはSolaris 9環境をコンテナに移行する場合、Solaris 8 Containersまたは Solaris 9 Containersを使用します。以下の手順により、全ノードのグローバルゾーンにSolaris 8コンテナまたはSolaris 9コンテナのランタイム環境がインストールされていることを確認し、鍵開けパッケージ(Oracleのダウンロードサイトよりダウンロード)をインストールしてください。
Solaris 8 Containersをインストールする場合
Solaris 8コンテナのランタイム環境がインストールされていることを確認します。以下のコマンドを実行し、パッケージ情報が表示されることを確認してください。
# pkginfo SUNWs8brandr # pkginfo SUNWs8brandu
パッケージ情報が表示されない場合は、グローバルゾーンのOSが正しくインストールされていることを確認してください。
Solaris 8コンテナの鍵開けパッケージをインストールします。<DIR>は、パッケージ配置ディレクトリとします。
# pkgadd -d <DIR> SUNWs8brandk
Solaris 9 Containersをインストールする場合
Solaris 9コンテナのランタイム環境がインストールされていることを確認します。以下のコマンドを実行し、パッケージ情報が表示されることを確認してください。
# pkginfo SUNWs9brandr
# pkginfo SUNWs9brandu
パッケージ情報が表示されない場合は、グローバルゾーンのOSが正しくインストールされていることを確認してください。
Solaris 9コンテナの鍵開けパッケージをインストールします。<DIR>は、パッケージ配置ディレクトリとします。
# pkgadd -d <DIR> SUNWs9brandk
移行元のSolaris 8 環境、またはSolaris 9環境からフラッシュアーカイブを作成します。移行元の環境で以下のコマンドを実行し、フラッシュアーカイブを作成してください。
# flarcreate -S -n zone-a-system /var/tmp/zone-a-system.flar
current filter settings Creating the archive... 8303358 blocks Archive creation complete.
作成されたフラッシュアーカイブ(zone-a-system.flar)をグローバルゾーンの任意のフォルダへ転送します。
注意
移行元で、他のクラスタソフトウェアを使用している環境を新規にPRIMECLUSTER環境へ移行する場合は、使用しているクラスタソフトウェアの仕様に従い、必要に応じて移行元の環境からクラスタソフトウェアを削除後、フラッシュアーカイブの作成を行ってください。