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PRIMECLUSTER 導入運用手引書 4.5
FUJITSU Software

16.1.4 OSLC環境で新規にPRIMECLUSTERをインストールした場合の相違点

ここでは、以下の場合に、ノングローバルゾーンのPRIMECLUSTERと、グローバルゾーンのPRIMECLUSTERとで、仕様が異なる点について説明します。

ただし、“16.1.1 サポート範囲”から“16.1.3 リソース構成”までに記載した内容以外について説明します。

注意

PRIMECLUSTER 4.2A00以前のバージョンからOSLC環境に移行する場合は、移行元で使用していたPRIMECLUSTERのバージョンのマニュアルを参照してください。

16.1.4.1 Fsystemリソースの設定

相違点

Fsystemリソースが使用するファイルシステムのマウントポイントと、NFS のエントリを定義するファイルが異なります。

詳細

本マニュアルに記載されている/etc/vfstab.pcl ファイル、/etc/dfs/dfstab.pcl ファイルは、ノングローバルゾーンのPRIMECLUSTERでは、それぞれ/etc/vfstab ファイル、/etc/dfs/dfstab ファイルと読み替えて作業してください。

16.1.4.2 hvshutコマンド

相違点

hvshutコマンドのタイムアウト時間を指定する環境変数RELIANT_SHUT_MIN_WAITのデフォルト値が異なります。

詳細

hvshutコマンドのタイムアウト時間を指定する環境変数RELIANT_SHUT_MIN_WAITのデフォルト値はノングローバルゾーンのPRIMECLUSTER では、INTMAX(秒)ではなく、900(秒)になります。この環境変数がデフォルト値のままの環境ではコマンドが900(秒)でタイムアウトします。

16.1.4.3 HV_CONNECT_TIMEOUT

相違点

RMS ローカル環境変数 HV_CONNECT_TIMEOUT のデフォルト値が異なります。

詳細

HV_CONNECT_TIMEOUT のデフォルト値はノングローバルゾーンのPRIMECLUSTER では、30(秒)ではなく、5(秒)になります。

16.1.4.4 RMSメッセージ

相違点

syslog ファイルに記録されるRMSメッセージ:(SYS, 8)が異なります。

詳細

syslog ファイルに記録されるRMSメッセージ:(SYS, 8)は以下のようになります。

グローバルゾーンのPRIMECLUSTER:

(SYS, 8): ERROR: RMS failed to shut down the host <host> via a Shutdown Facility, no further kill functionality is available.

The cluster is now hung. An operator intervention is required.

ノングローバルゾーンのPRIMECLUSTER:

(SYS, 8): ERROR: RMS failed to shut down the host <host> via a Shutdown Facility, no further kill functionality is available.The cluster is now hung.

16.1.4.5 RMSウィザードメッセージの重要度

相違点

以下のRMSウィザードメッセージの重要度が異なります。

"cannot grab mount lock for dostat() check_getbdev(), returning previous state"

詳細

ノングローバルゾーンのPRIMECLUSTER では、"cannot grab mount lock for dostat() check_getbdev(), returning previous state"のメッセージの重要度がNOTICEではなく、WARNINGと表示されます。

16.1.4.6 RMSが使用するポート番号

相違点

RMSで使用するポート番号が変更されています。

詳細

グローバルゾーンのPRIMECLUSTERではポート番号11111を使用していますが、ノングローバルゾーンのPRIMECLUSTER では、ポート番号11111は使用しません。