ここでは、以下の場合に、ノングローバルゾーンのPRIMECLUSTERと、グローバルゾーンのPRIMECLUSTERとで、仕様が異なる点について説明します。
既存のSolaris 8、Solaris 9でPRIMECLUSTERを使用してない環境からOSLC環境に移行する(新規にPRIMECLUSTERをインストールする)場合
ただし、“16.1.1 サポート範囲”から“16.1.3 リソース構成”までに記載した内容以外について説明します。
注意
PRIMECLUSTER 4.2A00以前のバージョンからOSLC環境に移行する場合は、移行元で使用していたPRIMECLUSTERのバージョンのマニュアルを参照してください。
Fsystemリソースが使用するファイルシステムのマウントポイントと、NFS のエントリを定義するファイルが異なります。
本マニュアルに記載されている/etc/vfstab.pcl ファイル、/etc/dfs/dfstab.pcl ファイルは、ノングローバルゾーンのPRIMECLUSTERでは、それぞれ/etc/vfstab ファイル、/etc/dfs/dfstab ファイルと読み替えて作業してください。
hvshutコマンドのタイムアウト時間を指定する環境変数RELIANT_SHUT_MIN_WAITのデフォルト値が異なります。
hvshutコマンドのタイムアウト時間を指定する環境変数RELIANT_SHUT_MIN_WAITのデフォルト値はノングローバルゾーンのPRIMECLUSTER では、INTMAX(秒)ではなく、900(秒)になります。この環境変数がデフォルト値のままの環境ではコマンドが900(秒)でタイムアウトします。
RMS ローカル環境変数 HV_CONNECT_TIMEOUT のデフォルト値が異なります。
HV_CONNECT_TIMEOUT のデフォルト値はノングローバルゾーンのPRIMECLUSTER では、30(秒)ではなく、5(秒)になります。
syslog ファイルに記録されるRMSメッセージ:(SYS, 8)が異なります。
syslog ファイルに記録されるRMSメッセージ:(SYS, 8)は以下のようになります。
グローバルゾーンのPRIMECLUSTER:
(SYS, 8): ERROR: RMS failed to shut down the host <host> via a Shutdown Facility, no further kill functionality is available.
The cluster is now hung. An operator intervention is required.
ノングローバルゾーンのPRIMECLUSTER:
(SYS, 8): ERROR: RMS failed to shut down the host <host> via a Shutdown Facility, no further kill functionality is available.The cluster is now hung.
以下のRMSウィザードメッセージの重要度が異なります。
"cannot grab mount lock for dostat() check_getbdev(), returning previous state"
ノングローバルゾーンのPRIMECLUSTER では、"cannot grab mount lock for dostat() check_getbdev(), returning previous state"のメッセージの重要度がNOTICEではなく、WARNINGと表示されます。
RMSで使用するポート番号が変更されています。
グローバルゾーンのPRIMECLUSTERではポート番号11111を使用していますが、ノングローバルゾーンのPRIMECLUSTER では、ポート番号11111は使用しません。