サポートする運用形態と構成の組合せは以下のとおりです。
構成 | 運用形態 | ノングローバルゾーンイメージの配置 | ネットワーク形態 | アプリケーション監視 | OSLCでのサポート可否 |
---|---|---|---|---|---|
1 | ウォームスタンバイ運用 | 非共有 | 排他的IPゾーン | あり | ○ |
2 | ウォームスタンバイ運用 | 非共有 | 共有IPゾーン | あり | ○ |
3 | コールドスタンバイ運用 | 共有/非共有 | 排他的IPゾーン | あり | × |
4 | コールドスタンバイ運用 | 共有/非共有 | 共有IPゾーン | あり | ○ |
5 | コールドスタンバイ運用 | 共有/非共有 | 排他的IPゾーン | なし | × |
6 | コールドスタンバイ運用 | 共有/非共有 | 共有IPゾーン | なし | ○ |
7 | シングルノードクラスタ運用 | - | 排他的/共有IPゾーン | あり/なし | ○ |
構成によって、必要なリソースと設定可能なリソースが異なります。各構成で必要なリソースと設定可能なリソースは、以下のとおりです。
ゾーン | リソース | 説明 | 構成 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | |||
グローバルゾーン | Cmdline (ノングローバルゾーン制御用) | ノングローバルゾーンおよびノングローバルゾーン内のアプリケーションの、状態監視・制御 *1: ノングローバルゾーンに設定されたIPアドレス(zonecfgで設定されたIPアドレス)が、ノングローバルゾーンごと引き継がれる。 | ◎ | ◎ | ◎ *1 | ◎ *1 | ◎ *1 | ◎ *1 | ◎ |
Cmdline (共有IP制御用) | ノングローバルゾーンのIPアドレス引継ぎ | - | △ | - | - | - | - | - | |
Gls | ノングローバルゾーンのネットワークの異常検出 注: NIC切替方式の場合、引継ぎIPアドレスを設定するが、このIPアドレスはノングローバルゾーンの通信には使用しない。 | - | △ | - | △ | - | △ | △ | |
Gds | ノングローバルゾーンイメージ用のGDS共用クラス *2:ノングローバルゾーンイメージを共有する場合は必須。 | × | × | ○ *2 | ○ *2 | ○ *2 | ○ *2 | × | |
ノングローバルゾーン間のデータ引継ぎ用のGDS共用クラス *3:共用ディスク装置(rawアクセス)を使用してノングローバルゾーン間のデータ引継ぎを行う場合は必須 | △ *3 | △ *3 | △ *3 | △ *3 | △ *3 | △ *3 | × | ||
Fsystem | ノングローバルゾーンイメージのマウント制御 *4:ノングローバルゾーンイメージを共有する場合は必須。 | - | - | ○ *4 | ○ *4 | ○ *4 | ○ *4 | △ | |
任意のリソース | △ | △ | △ | △ | △ | △ | △ | ||
ノングローバルゾーン | Gls 注:NIC切替方式のみ設定可能 | ノングローバルゾーンのIPアドレス引継ぎ ノングローバルゾーンのネットワークの異常検出 | △ | × | △ | × | × | × | - |
Fsystem | ノングローバルゾーン間の切替ファイルシステムのマウント制御 | △ | △ | - | - | × | × | △ | |
Cmdline | △ | △ | △ | △ | × | × | △ | ||
Oracle | △ | △ | △ | △ | × | × | △ | ||
NetWorker 注: Solaris 9/8 コンテナでは設定不可 | △ | △ | △ | △ | × | × | △ | ||
NetApp | △ | △ | △ | △ | × | × | △ | ||
NetBackup 注: Solaris 9/8 コンテナでは設定不可 | △ | △ | △ | △ | × | × | △ | ||
状態遷移プロシジャ 注: Solaris 9/8 コンテナでは設定不可 | △ | △ | △ | △ | × | × | △ |
◎:必須、○:条件付きで必須、△:設定可、-:設定不要、×:設定不可
GDS: Global Disk Services
参考
組み合わせるGLSの二重化方式によって、共有IPゾーン間のIPアドレスの引継ぎを実現する、Cmdlineリソース(共有IP制御)の処理は異なります。NIC切替方式の場合、Cmdlineリソース(共有IP制御)は、新規にIPアドレスを追加してzone設定を実施することで実現します。一方、高速切替方式、GS/SURE連携方式の場合、Cmdlineリソース(共有IP制御)は、GLSが管理する引継ぎIPアドレスにzone設定を実施することで実現します。
参照
Wizard製品と組み合わせる場合については、各Wizard製品のマニュアルを参照してください。
構成 | 運用形態 | ノングローバルゾーンイメージの配置 | ネットワーク形態 | アプリケーション監視 |
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1 | ウォームスタンバイ運用 | 非共有 | 排他的IPゾーン | あり |
図16.5 構成1のリソース構成
構成 | 運用形態 | ノングローバルゾーンイメージの配置 | ネットワーク形態 | アプリケーション監視 |
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2 | ウォームスタンバイ運用 | 非共有 | 共有IPゾーン | あり |
図16.6 構成2のリソース構成(NIC切替方式使用時)
図16.7 構成2のリソース構成(高速切替方式、GS/SURE連携方式使用時)
構成 | 運用形態 | ノングローバルゾーンイメージの配置 | ネットワーク形態 | アプリケーション監視 |
---|---|---|---|---|
3 | コールドスタンバイ運用 | 共有/非共有 | 排他的IPゾーン | あり |
図16.8 構成3のリソース構成(ノングローバルゾーンイメージ共有の場合)
構成 | 運用形態 | ノングローバルゾーンイメージの配置 | ネットワーク形態 | アプリケーション監視 |
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4 | コールドスタンバイ運用 | 共有/非共有 | 共有IPゾーン | あり |
図16.9 構成4のリソース構成(ノングローバルゾーンイメージ共有の場合)
構成 | 運用形態 | ノングローバルゾーンイメージの配置 | ネットワーク形態 | アプリケーション監視 |
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5 | コールドスタンバイ運用 | 共有/非共有 | 排他的IPゾーン | なし |
図16.10 構成5のリソース構成(ノングローバルゾーンイメージ共有の場合)
構成 | 運用形態 | ノングローバルゾーンイメージの配置 | ネットワーク形態 | アプリケーション監視 |
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6 | コールドスタンバイ運用 | 共有/非共有 | 共有IPゾーン | なし |
図16.11 構成6のリソース構成(ノングローバルゾーンイメージ共有の場合)
構成 | 運用形態 | ノングローバルゾーンイメージの配置 | ネットワーク形態 | アプリケーション監視 |
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7 | シングルノードクラスタ運用 | - | 排他的/共有IPゾーン | あり/なし |
図16.12 構成7のリソース構成(排他的IPゾーンかつアプリケーション監視ありの場合)