各ノードの制御ドメイン、ゲストドメインにSolaris のソフトウェアおよびPRIMECLUSTERに必要なソフトウェアのインストールと、実際に導入/運用を行う上でOS、およびハードウェア等に関して必要な設定を行います。
Oracle VM Server for SPARC構築の詳細については、“Oracle VM Server for SPARC ガイド”または、“SPARC M12/M10 ドメイン構築ガイド”を参照してください。
構築手順は以下の使用するクラスタシステムの方式により異なります。
同一物理パーティション内のゲストドメイン間クラスタ(SPARC M10、M12の場合のみサポート)
異なる物理パーティション間のゲストドメイン間クラスタ(SPARC M10、M12の場合のみサポート)
制御ドメイン間クラスタ
制御ドメインへのOSインストールと設定(制御ドメイン)
制御ドメインへのOSのインストール、Oracle VM Server for SPARCパッケージのインストールを行い、Oracle VM Server for SPARC環境構築の準備を実施してください。詳細は “Oracle VM Server for SPARC ガイド”または、“SPARC M12/M10 ドメイン構築ガイド”を参照し、仮想ディスクサーバデバイス用ファイルの準備まで完了してください。
■ディスク関連の設定
共用ディスク装置を使用する場合、関連ソフトウェア製品のインストールと設定が必要となります。本設定はPRIMECLUSTERをインストールする前に制御ドメインで行ってください。詳しくは、“3.2.2 ディスク装置の設定”を参照してください。
制御ドメインでは、共用ディスク装置のリソース登録は行いません。
制御ドメインの設定とゲストドメインの構築
“Oracle VM Server for SPARC ガイド”または、“SPARC M12/M10 ドメイン構築ガイド”を参照し、制御ドメインとゲストドメインの構築を完了してください。
■制御ドメインとゲストドメインの構築の例
システムディスクの仮想ディスクは、ファイルまたは、ブロックデバイスを指定してください。
クラスタで切替ディスクとして使用するディスクは、必ずブロックデバイスで指定し、ディスクごとにそのディスクを共用するゲストドメインの数だけエクスポートします。
その際、以下の点に注意してください。
sliceオプションを指定せず、フルディスクとして指定してください。
1つのディスクを2回以上エクスポートする場合、2回目以降は-fオプションを指定してください。
制御ドメイン構築スクリプト
# 仮想ディスクサーバを定義します。 ldm add-vdiskserver primary-vds0 primary # システムディスクの仮想ディスクサーバデバイスを定義します。 ldm add-vdiskserverdevice <ディスク名1> <ボリューム名1>@<仮想ディスクサービス名> ldm add-vdiskserverdevice <ディスク名2> <ボリューム名2>@<仮想ディスクサービス名> # 共用ディスクの仮想ディスクサーバデバイスを定義します。 ldm add-vdiskserverdevice <ブロック名> <ボリューム名3>@<仮想ディスクサービス名> ldm add-vdiskserverdevice -f <ブロック名> <ボリューム名4>@<仮想ディスクサービス名>
ゲストドメイン構築スクリプト
VDISK0=<ボリューム名1>@<仮想ディスクサービス名> VDISK1=<ボリューム名2>@<仮想ディスクサービス名> VSHDISK0=<ボリューム名3>@<仮想ディスクサービス名> VSHDISK1=<ボリューム名4>@<仮想ディスクサービス名> DOMAIN1=<ドメイン名1> DOMAIN2=<ドメイン名2> ~ ldm add-vdisk <仮想ディスク名1> $VDISK0 $DOMAIN1 ldm add-vdisk <仮想ディスク名2> $VDISK1 $DOMAIN2 ldm add-vdisk timeout=360 <仮想ディスク名3> $VSHDISK0 $DOMAIN1 ldm add-vdisk timeout=360 <仮想ディスク名4> $VSHDISK1 $DOMAIN2
例)
以下の構成の場合のスクリプト例
ディスク名1:/LDoms/Vol1/vdisk0.img
ディスク名2:/LDoms/Vol2/vdisk0.img
ブロック名 :/dev/dsk/c0t6000B5D0006A0000006A0FB800130000d0s2
ボリューム名1 :vol1_ldom1
ボリューム名2:vol1_ldom2
ボリューム名3:vol2_ldom1
ボリューム名4:vol2_ldom2
仮想ディスクサービス名:primary-vds0
ドメイン名1 :ldom1
ドメイン名2 :ldom2
仮想ディスク名1 :vdisk0
仮想ディスク名2 :vdisk1
仮想ディスク名3 :vshdisk0
仮想ディスク名4 :vshdisk1
制御ドメイン構築スクリプト
# 仮想ディスクサーバを定義します。 ldm add-vdiskserver primary-vds0 primary # システムディスクの仮想ディスクサーバデバイスを定義します。 ldm add-vdiskserverdevice /LDoms/Vol1/vdisk0.img vol1_ldom1@primary-vds0 ldm add-vdiskserverdevice /LDoms/Vol2/vdisk0.img vol1_ldom2@primary-vds0 # 共用ディスクの仮想ディスクサーバデバイスを定義します。 ldm add-vdiskserverdevice /dev/dsk/c0t6000B5D0006A0000006A0FB800130000d0s2 vol2_ldom1@primary-vds0 ldm add-vdiskserverdevice -f /dev/dsk/c0t6000B5D0006A0000006A0FB800130000d0s2 vol2_ldom2@primary-vds0
ゲストドメイン構築スクリプト
VDISK0=vol1_ldom1@primary-vds0 VDISK1=vol1_ldom2@primary-vds0 VSHDISK0=vol2_ldom1@primary-vds0 VSHDISK1=vol2_ldom2@primary-vds0 DOMAIN1=ldom1 DOMAIN2=ldom2 ~ ldm add-vdisk vdisk0 $VDISK0 $DOMAIN1 ldm add-vdisk vdisk1 $VDISK1 $DOMAIN2 ldm add-vdisk timeout=360 vshdisk0 $VSHDISK0 $DOMAIN1 ldm add-vdisk timeout=360 vshdisk1 $VSHDISK1 $DOMAIN2
ゲストドメインへのOSインストールと設定(ゲストドメイン)
各ゲストドメインにOSをインストールします。“Oracle VM Server for SPARC ガイド”または、“SPARC M12/M10 ドメイン構築ガイド”を参照し、ゲストドメインのOSインストールを完了してください。
NTPの設定(ゲストドメイン)
クラスタシステムを構築する各ノードの時刻を同期させるための設定です。クラスタを構築する際には必ず行う必要があります。
本設定はPRIMECLUSTERをインストールする前にゲストドメインで行ってください。
カーネルパラメタの確認/設定(ゲストドメイン)
PRIMECLUSTERに関連するソフトウェアを運用する際には、環境に応じてOSのカーネルパラメタを調整する必要があります。
本設定は“手順6. PRIMECLUSTERインストール(ゲストドメイン)”後の再起動を行う前にゲストドメインで行ってください。
詳しくは、“3.2.3 カーネルパラメタの確認/設定”を参照してください。
PRIMECLUSTERインストール(ゲストドメイン)
PRIMECLUSTERのインストールの詳細については、“3.1 PRIMECLUSTERのインストール”を参照してください。
PRIMECLUSTERのインストール後、ゲストドメインの再起動を行ってください。
クラスタの構築(ゲストドメイン)
“第4章 クラスタ構築の準備”、“第5章 クラスタの構築”を参照し、ゲストドメインでクラスタの初期設定を行ってください。
注意
Oracle VM Server for SPARCのマイグレーション機能を使用する場合は、“第17章 Oracle VM Server for SPARC環境でマイグレーション機能を使用する場合”を参照してください。
クラスタアプリケーションの構築(ゲストドメイン)
クラスタアプリケーションを構築します。ゲストドメインへのクラスタアプリケーションの構築手順については、“第6章 クラスタアプリケーションの構築”を参照してください。
制御ドメインへのOSインストールと設定(制御ドメイン)
制御ドメインへのOSのインストール、Oracle VM Server for SPARCパッケージのインストールを行い、Oracle VM Server for SPARC環境構築の準備を実施してください。詳細は “Oracle VM Server for SPARC ガイド”または、“SPARC M12/M10 ドメイン構築ガイド”を参照し、仮想ディスクサーバデバイス用ファイルの準備まで完了してください。
■ディスク関連の設定
共用ディスク装置を使用する場合、関連ソフトウェア製品のインストールと設定が必要となります。
本設定はPRIMECLUSTERをインストールする前に制御ドメインで行ってください。
詳しくは、“3.2.2 ディスク装置の設定”を参照してください。
この段階ではGDSの設定は行いません。GDSの設定は、“手順12. クラスタアプリケーションの構築(制御ドメイン、ゲストドメイン)”で行います。
NTPの設定(制御ドメイン)
クラスタシステムを構築する各ノードの時刻を同期させるための設定です。クラスタを構築する際には必ず行う必要があります。
本設定はPRIMECLUSTERをインストールする前に制御ドメインで行ってください。
カーネルパラメタの確認/設定(制御ドメイン)
PRIMECLUSTERに関連するソフトウェアを運用する際には、環境に応じてOSのカーネルパラメタを調整する必要があります。
本設定は“手順4. PRIMECLUSTERインストール(制御ドメイン)”後の再起動を行う前に制御ドメインで行ってください。
詳しくは、“3.2.3 カーネルパラメタの確認/設定”を参照してください。
PRIMECLUSTERインストール(制御ドメイン)
PRIMECLUSTERのインストールの詳細については、“3.1 PRIMECLUSTERのインストール”を参照してください。
クラスタの構築(制御ドメイン)
“第4章 クラスタ構築の準備”、“第5章 クラスタの構築”を参照し、制御ドメインでクラスタの初期設定を行ってください。クラスタの構築は、"5.1.1 CF、CIPの設定"、“5.1.2 シャットダウン機構の設定”まで、および必要に応じて、“5.2 電源連動の設定”を行ってください。
注意
CFの設定で、制御ドメイン上のクラスタシステムのタイムアウト値を以下のように設定してください。
タイムアウト値:20秒 (cfsetコマンドを使用してタイムアウト値を変更してください)
制御ドメインの異常(クラスタアプリケーション異常を含む)を検出し、その制御ドメインの強制停止に失敗すると、その物理パーティションを強制停止するため、異常が発生した物理パーティション内のゲストドメインまたは、I/Oルートドメインはクラスタの有無にかかわらず、すべて停止します。
制御ドメインで仮想I/Oを設定する場合、異常が発生した物理パーティション内のゲストドメインはクラスタの有無に関わらず、停止する場合があります。
制御ドメインの設定とゲストドメインの構築
“Oracle VM Server for SPARC ガイド”または、“SPARC M12/M10 ドメイン構築ガイド”を参照し、制御ドメインとゲストドメインの構築を完了してください。
注意
制御ドメイン上でクラスタのマイグレーション操作を行う場合、制御ドメインからゲストドメインへSSHでアクセスできるよう、ネットワークを設定する必要があります。
詳細については、“第17章 Oracle VM Server for SPARC環境でマイグレーション機能を使用する場合”を参照してください。
■制御ドメインとゲストドメインの構築の例
システムディスクの仮想ディスクは、ファイルまたは、ブロックデバイスを指定してください。
クラスタで切替ディスクとして使用するディスクは、/dev/dsk/cXtXdXs2のようにブロックデバイスで指定します。その際、sliceオプションを指定せず、フルディスクとして指定してください。
制御ドメイン構築スクリプト
# 仮想ディスクサーバを定義します。 ldm add-vdiskserver primary-vds0 primary # 仮想ディスクサーバデバイスを定義します。 ldm add-vdiskserverdevice <ディスク名> <ボリューム名>@<仮想ディスクサービス名> ldm add-vdiskserverdevice <ブロック名> <ボリューム名>@<仮想ディスクサービス名>
ゲストドメイン構築スクリプト
VDISK0=<ボリューム名1>@<仮想ディスクサービス名> VSHDISK0=<ボリューム名2>@<仮想ディスクサービス名> ~ ldm add-vdisk <仮想ディスク名1> $VDISK0 $DOMAIN1 ldm add-vdisk timeout=360 <仮想ディスク名2> $VSHDISK0 $DOMAIN1
例)
以下の構成の場合のスクリプト例
ディスク名1:/LDoms/Vol1/vdisk0.img
ブロック名 :/dev/dsk/c0t6000B5D0006A0000006A0FB800130000d0s2
ボリューム名1:vol1
ボリューム名2:vol2
仮想ディスクサービス名:primary-vds0
仮想ディスク名1 :vdisk0
仮想ディスク名2 :vshdisk0
制御ドメイン構築スクリプト
# 仮想ディスクサーバを定義します。 ldm add-vdiskserver primary-vds0 primary # 仮想ディスクサーバデバイスを定義します。 ldm add-vdiskserverdevice /LDoms/Vol1/vdisk0.img vol1@primary-vds0 ldm add-vdiskserverdevice /dev/dsk/c0t6000B5D0006A0000006A0FB800130000d0s2 vol2@primary-vds0
例)ゲストドメイン構築スクリプト
VDISK0=vol1@primary-vds0 VSHDISK0=vol2@primary-vds0 ~ ldm add-vdisk vdisk0 $VDISK0 $DOMAIN ldm add-vdisk timeout=360 vshdisk0 $VSHDISK0 $DOMAIN
ゲストドメインへのOSインストールと設定(ゲストドメイン)
各ゲストドメインにOSをインストールします。“Oracle VM Server for SPARC ガイド”または、“SPARC M12/M10 ドメイン構築ガイド”を参照し、ゲストドメインのOSインストールを完了してください。
NTPの設定(ゲストドメイン)
クラスタシステムを構築する各ノードの時刻を同期させるための設定です。クラスタを構築する際には必ず行う必要があります。
本設定はPRIMECLUSTERをインストールする前にゲストドメインで行ってください。
カーネルパラメタの確認/設定(ゲストドメイン)
PRIMECLUSTERに関連するソフトウェアを運用する際には、環境に応じてOSのカーネルパラメタを調整する必要があります。
本設定は“手順10. PRIMECLUSTERインストール(ゲストドメイン)”後の再起動を行う前にゲストドメインで行ってください。
詳しくは、“3.2.3 カーネルパラメタの確認/設定”を参照してください。
PRIMECLUSTERインストール(ゲストドメイン)
PRIMECLUSTERのインストールの詳細については、“3.1 PRIMECLUSTERのインストール”を参照してください。
ゲストドメインで I/Oフェンシング機能を設定する場合は、“3.2.4 GDSのI/Oフェンシング機能の設定”を実施した後、ゲストドメインを再起動してください。
クラスタの構築(ゲストドメイン)
“第4章 クラスタ構築の準備”、“第5章 クラスタの構築”を参照し、ゲストドメインでクラスタの初期設定を行ってください。
注意
制御ドメインにもPRIMECLUSTERを構築する場合は、CFの設定で、ゲストOS上のタイムアウト値を10秒から変更しないでください。
Oracle VM Server for SPARCのマイグレーション機能を使用する場合は、“第17章 Oracle VM Server for SPARC環境でマイグレーション機能を使用する場合”を参照してください。
クラスタアプリケーションの構築(制御ドメイン、ゲストドメイン)
クラスタアプリケーションを構築します。クラスタアプリケーションの構築手順については、“第6章 クラスタアプリケーションの構築”を参照してください。
必要に応じて、以下の作業を行ってください。
制御ドメインへのOSインストールと設定(制御ドメイン)
制御ドメインへのOSのインストール、Oracle VM Server for SPARCパッケージのインストールを行い、Oracle VM Server for SPARC環境構築の準備を実施してください。詳細は “Oracle VM Server for SPARC ガイド”または、“SPARC M12/M10 ドメイン構築ガイド”を参照し、仮想ディスクサーバデバイス用ファイルの準備まで完了してください。
■ディスク関連の設定
共用ディスク装置を使用する場合、関連ソフトウェア製品のインストールと設定が必要となります。
本設定はPRIMECLUSTERをインストールする前に制御ドメインで行ってください。
詳しくは、“3.2.2 ディスク装置の設定”を参照してください。
この段階ではGDSの設定は行いません。GDSの設定は、“手順6. GDSの構築(制御ドメイン)”で行います。
NTPの設定(制御ドメイン)
クラスタシステムを構築する各ノードの時刻を同期させるための設定です。クラスタを構築する際には必ず行う必要があります。
本設定はPRIMECLUSTERをインストールする前に制御ドメインで行ってください。
カーネルパラメタの確認/設定(制御ドメイン)
PRIMECLUSTERに関連するソフトウェアを運用する際には、環境に応じてOSのカーネルパラメタを調整する必要があります。
本設定は“手順4. PRIMECLUSTERインストール(制御ドメイン)”後の再起動を行う前に制御ドメインで行ってください。
詳しくは、“3.2.3 カーネルパラメタの確認/設定”を参照してください。
PRIMECLUSTERインストール(制御ドメイン)
PRIMECLUSTERのインストールの詳細については、“3.1 PRIMECLUSTERのインストール”を参照してください。
PRIMECLUSTERのインストール後、OBP のauto-boot? 変数の設定および/etc/systemの設定を実施してください。
■OBP のauto-boot? 変数の設定
強制停止された制御ドメインが自動起動してこないよう、OBP のauto-boot? 変数を“false”に設定してください。
本設定を行わない場合、強制停止された制御ドメインが自動起動し、停止していたゲストドメインへの仮想I/Oが復旧するため、データ損失の可能性があります。
例)
{1} ok setenv auto-boot? false auto-boot? = false {1} ok reset-all
OBP のauto-boot? 変数の設定完了後、OBPに設定を反映しノードの再起動を実施してください。
■/etc/systemの設定
パニックしたノードが自動的に再起動されないよう、/etc/systemに以下の設定を行い、再起動してください。
set halt_on_panic=1
本設定により、パニック発生後、ノードはOBPモードで停止します。
クラスタの構築(制御ドメイン)
“第4章 クラスタ構築の準備”、“第5章 クラスタの構築”を参照し、制御ドメインでクラスタの初期設定を行ってください。
GDSの構築(制御ドメイン)
“6.3 GDSの初期設定”を参照し、制御ドメインでGDSの設定を行ってください。
GDSの設定方法の詳細については、“PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書”を参照してください。
注意
可用性を向上させるために、ゲストドメインのシステムディスクとして使用する仮想ディスクは、ミラーボリューム上に配置することを推奨します。
GDSの構築の際、仮想ディスクのファイルを配置するために、ルートクラスまたはローカルクラスのミラーボリュームを作成してください。なお、共用クラスのボリュームには仮想ディスクのファイルを配置しないでください。
複数のゲストドメインを使用する場合、それぞれのゲストドメイン用に別の共用クラスを作成してください。
制御ドメインの設定とゲストドメインの構築
“Oracle VM Server for SPARC ガイド”または、“SPARC M12/M10 ドメイン構築ガイド”を参照し、制御ドメインとゲストドメインの構築を完了してください。
■制御ドメインとゲストドメインの構築の例
システムディスクの仮想ディスクは、ファイルまたは、ブロックデバイスを指定してください。
クラスタで切替ディスクとして使用する共用クラスのボリュームは、/dev/sfdsk/class0001/dsk/volume0001のようにブロックデバイスで指定してください。その際、必ずsliceオプションを指定してください。
制御ドメイン構築スクリプト
# 仮想ディスクサーバを定義します。 ldm add-vdiskserver primary-vds0 primary # 仮想ディスクサーバデバイスを定義します。 ldm add-vdiskserverdevice <ディスク名> <ボリューム名>@<仮想ディスクサービス名> ldm add-vdiskserverdevice <ブロック名> <ボリューム名>@<仮想ディスクサービス名>
ゲストドメイン構築スクリプト
VDISK0=<ボリューム名1>@<仮想ディスクサービス名> VSHDISK0=<ボリューム名2>@<仮想ディスクサービス名> ~ ldm add-vdisk <仮想ディスク名1> $VDISK0 $DOMAIN1 ldm add-vdisk timeout=360 <仮想ディスク名2> $VSHDISK0 $DOMAIN1
例)
以下の構成の場合のスクリプト例
ディスク名1:/LDoms/Vol1/vdisk0.img
ブロック名 :/dev/dsk/c0t6000B5D0006A0000006A0FB800130000d0s2
ボリューム名1:vol1
ボリューム名2:vol2
仮想ディスクサービス名:primary-vds0
仮想ディスク名1 :vdisk0
仮想ディスク名2 :vshdisk0
制御ドメイン構築スクリプト
# 仮想ディスクサーバを定義します。 ldm add-vdiskserver primary-vds0 primary # 仮想ディスクサーバデバイスを定義します。 ldm add-vdiskserverdevice /LDoms/Vol1/vdisk0.img vol1@primary-vds0 ldm add-vdiskserverdevice options=slice /dev/sfdsk/class0001/dsk/volume0001 vol2@primary-vds0
例)ゲストドメイン構築スクリプト
VDISK0=vol1@primary-vds0 VSHDISK0=vol2@primary-vds0 ~ ldm add-vdisk vdisk0 $VDISK0 $DOMAIN ldm add-vdisk timeout=360 vshdisk0 $VSHDISK0 $DOMAIN
■仮想ネットワークの作成
ゲストドメインで仮想ネットワーク(vnet)デバイスを使用して管理LAN/業務LANの通信を行う場合は、制御ドメインで仮想スイッチサービス(vsw)を作成し仮想ネットワークデバイス(vnet)をゲストドメインに追加します。
なお、ゲストドメインの業務LANの通信に仮想ネットワークデバイスを使用する環境において、ネットワークの冗長化とネットワーク障害発生時のクラスタ切替えを行うために、制御ドメインとゲストドメインの双方でGLSが必要となります。GLSを使用する場合は、複数の物理ネットワークデバイスに対して仮想スイッチサービスと仮想ネットワークデバイスを作成してください。
参照
仮想ネットワークの作成方法については、“Oracle VM Server for SPARC ガイド”または、“SPARC M12/M10 ドメイン構築ガイド”を参照してください。
注意
制御ドメイン間クラスタでGLSがサポートする二重化方式は、NIC切替方式のみです。
ゲストドメインへのOSインストールと設定(ゲストドメイン)
PRIMECLUSTERではクラスタ切替えができるよう、各ゲストドメインにOSをインストールする必要があります。“Oracle VM Server for SPARC ガイド”または、“SPARC M12/M10 ドメイン構築ガイド”を参照し、ゲストドメインのOSインストールを完了してください。
OSインストール完了後、ゲストドメインにGLSをインストールしてください。
参照
GLSのインストール方法の詳細については、“PRIMECLUSTER GL インストールガイド”を参照してください。
注意
制御ドメインで作成したGDSのボリュームは、ゲストドメインからは仮想ディスクとして認識されます。このとき、スライスとしては0番が割り当てられ、例えば /dev/dsk/c0d1s0 のようなデバイス名になります。制御ドメインのデバイス名とは異なる名前となりますので、使用するディスクを間違えないように注意してください。
例) 以下はゲストドメインにおける仮想ディスク/dev/dsk/c0d1s0の使用例です。
# prtvtoc /dev/rdsk/c0d1s0
* /dev/rdsk/c0d1s0 (volume "vdisk") partition map
*
* Dimensions:
* 512 bytes/sector
* 2048 sectors/track
* 16 tracks/cylinder
* 32768 sectors/cylinder
* 874 cylinders
* 874 accessible cylinders
*
* Flags:
* 1: unmountable
* 10: read-only
*
* Unallocated space:
* First Sector Last
* Sector Count Sector
* 0 1 0
*
* First Sector Last
* Partition Tag Flags Sector Count Sector Mount Directory
0 0 00 1 28639232 28639232
# newfs /dev/dsk/c0d1s0
ゲストドメインの設定(ゲストドメイン)
ゲストドメインを切替えた際にOSが自動起動するよう、OBP の auto-boot? 変数を“true”に設定してください。
例)
{1} ok setenv auto-boot? true auto-boot? = true {1} ok reset-all
OBP のauto-boot? 変数の設定完了後、OBPに設定を反映しゲストドメインの再起動を実施してください。
注意
ノードの電源を再投入したとき、ゲストドメインはPRIMECLUSTERから起動されるまで停止している必要があります。システムコントローラに保存するドメインの構成は、ゲストドメインが電源再投入時に起動されないようにしてください。詳細については、“Oracle VM Server for SPARC ガイド”または、“SPARC M12/M10 ドメイン構築ガイド”を参照してください。
GLSの構築(制御ドメイン/ゲストドメイン)
GLSの初期設定については、“PRIMECLUSTER Global Link Services 説明書(伝送路二重化機能編)”の“第5章 クラスタシステム上での運用”を参照してください。
ここでは、以下の例を基に、GLS(伝送路二重化機能)のOracle VM Server for SPARC環境におけるNIC切替方式(IPv4)の制御ドメイン間クラスタ(1:1運用待機)の設定手順について説明します。環境設定例中に記載されているインタフェース名は環境によって異なりますので、環境に合わせて読み替えてください。
注意
制御ドメイン間クラスタでGLSがサポートする二重化方式は、NIC切替方式のみです。
各項目に設定する値はPRIMECLUSTER デザインシートの“セットアップ (GLS_監視パラメーター)”、“セットアップ (GLS_仮想インタフェース)”、“セットアップ(GLS_GS連携方式監視先情報)”、“セットアップ(GLS_共通パラメタ)”に対応します。
Solaris 10環境の構成例
Solaris 11環境の構成例
本構成例では、制御ドメイン primecl01、primecl02 をクラスタ構成とし、ゲストドメイン ldom01 がクラスタのリソースとして動作します。制御ドメインとゲストドメインは、業務LANのネットワーク回線を共有します。
運用ノード側の業務LANで通信ができなくなった場合は、制御ドメインのGLSにより伝送路異常が検出されクラスタ切替えが行われます。クラスタ切替えが行われると、運用ノードのゲストドメインが停止され、代わりに待機ノードでゲストドメインが起動されます。
運用状態にかかわらず、個々の制御ドメインのIPアドレス(primecl01/10.34.214.181、primecl02/10.34.214.182)にアクセス可能ですが、引継ぎIPアドレスを設定することで、現用となっている制御ドメインの状態を意識せずに制御ドメインにアクセスすることが可能となります。
◆操作手順
-運用ノード[HOST-primecl01]の場合
システムの設定を行います。
/etc/inet/hostsファイルに、使用するIPアドレスおよびホスト名を定義します。
10.34.214.185 takeoverIP # 仮想IP 10.34.214.181 primecl01 # primecl01の物理IP 10.34.214.182 primecl02 # primecl02の物理IP 10.34.214.186 ldom01 # ldom01の物理IP 10.34.214.188 swhub1 # primary監視先HUBのIP 10.34.214.189 swhub2 # secondary監視先HUBのIP
/etc/inet/netmasksファイルに、サブネットマスクを定義します。
10.34.214.0 255.255.255.0
使用するインタフェースの設定を行います。
- Solaris 10の場合
/etc/hostname.vsw0ファイルに上記で定義したホスト名を記載します。
/etc/hostname.vsw0の内容
primecl01
- Solaris 11 以降の場合
ipadm(1M)コマンドを用いて使用するインタフェースと上記で定義したホスト名で設定を行います。
使用インタフェースnet0
# /usr/sbin/ipadm create-ip net0 # /usr/sbin/ipadm create-addr -T static -a primecl01/24 net0/v4
業務LANで使用する仮想ネットワークを作成します。
# ldm add-vsw net-dev=e1000g0 primary-vsw0 primary # ldm add-vsw net-dev=e1000g1 primary-vsw1 primary # ldm add-vnet vnet0 primary-vsw0 ldom01 # ldm add-vnet vnet1 primary-vsw1 ldom01 # touch /reconfigure
リブートします。
以下のコマンドを実行し、システムをリブートします。リブート後は、ifconfigコマンドで設定したインタフェースが活性化されていることを確認してください。
# /usr/sbin/shutdown -y -i6 -g0
仮想インタフェースを設定します。
下線部にはノードの物理IPアドレスを指定します。
Solaris 10の場合
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetconfig create -n sha0 -m d -i 10.34.214.185 -e 10.34.214.181 -t vsw0,vsw1
Solaris 11 以降の場合
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetconfig create -n sha0 -m d -i 10.34.214.185 -e 10.34.214.181 -t net0,net1
上記実行後、正しく設定されたことを確認します。
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetconfig print
[IPv4,Patrol]
Name Hostname Mode MAC Adder/Phys ip Interface List
+-----------+---------------+----+-----------------+-------------------+
sha0 10.34.214.185 d 10.34.214.181 vsw0,vsw1
↑Solaris 11 以降の場合は、”net0,net1”
[IPv6]
Name Hostname/prefix Mode Interface List
+-----------+---------------------------------+----+---------------------------+
HUB監視機能を設定します。
下線部には監視対象となるHUBのIPアドレスを指定します。
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetpoll create -n sha0 -p 10.34.214.188,10.34.214.189 -b off
上記実行後、正しく設定されたことを確認します。
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetpoll print
[ Standard Polling Parameter ] interval(idle) = 5( 60) sec times = 5 times max_retry = 5 retry repair_time = 5 sec link detection = NO failover mode = YES [ Polling Parameter of each interface ] Name Hostname/Polling Parameter +-------+---------------------------------------------------------------+ sha0 10.34.214.188,10.34.214.189 hub-hub poll = OFF interval(idle) = 5( 60) sec times = 5 times max_retry = 5 retry repair_time = 5 sec link detection = NO failover mode = YES
GLSの待機パトロール機能を設定します。
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetconfig create -n sha1 -m p -t sha0
上記実行後、正しく設定されたことを確認します。
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetconfig print
[IPv4,Patrol] Name Hostname Mode MAC Adder/Phys ip Interface List +-----------+---------------+----+-----------------+-------------------+ sha0 10.34.214.185 d 10.34.214.181 vsw0,vsw1 ↑Solaris 11以降の場合は、”net0,net1” sha1 - p 00:00:00:00:00:00 sha0 [IPv6] Name Hostname/prefix Mode Interface List +-----------+---------------------------------+----+---------------------------+
引継ぎ仮想インタフェースを作成します。
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanethvrsc create -n sha0
上記実行後、正しく設定されたことを確認します。
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanethvrsc print
ifname takeover-ipv4 takeover-ipv6
+----------+----------------+-----------------------------------------------+
sha0:65 10.34.214.185 -
-待機ノード[HOST-primecl02]の場合
システムの設定を行います。
/etc/inet/hostsファイルに、使用するIPアドレスおよびホスト名を定義します。
定義内容はprimecl01と同じです。
/etc/inet/netmasksファイルに、サブネットマスクを定義します。
定義内容はprimecl01と同じです。
使用するインタフェースの設定を行います。
- Solaris 10の場合
/etc/hostname.vsw0ファイルに上記で定義したホスト名を記載します。
/etc/hostname.vsw0の内容
primecl02
- Solaris 11 以降の場合
ipadm(1M)コマンドを用いて使用するインタフェースと上記で定義したホスト名で設定を行います。
使用インタフェースnet0
# /usr/sbin/ipadm create-ip net0 # /usr/sbin/ipadm create-addr -T static -a primecl02/24 net0/v4
業務LANで使用する仮想ネットワークを作成します。
# ldm add-vsw net-dev=e1000g0 primary-vsw0 primary # ldm add-vsw net-dev=e1000g1 primary-vsw1 primary # ldm add-vnet vnet0 primary-vsw0 ldom01 # ldm add-vnet vnet1 primary-vsw1 ldom01 # touch /reconfigure
リブートします。
以下のコマンドを実行し、システムをリブートします。リブート後は、ifconfigコマンドで設定したインタフェースが活性化されていることを確認してください。
# /usr/sbin/shutdown -y -i6 -g0
仮想インタフェースを設定します。
下線部にはノードの物理IPアドレスを指定します。
Solaris 10の場合
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetconfig create -n sha0 -m d -i 10.34.214.185 -e 10.34.214.182 -t vsw0,vsw1
Solaris 11 以降の場合
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetconfig create -n sha0 -m d -i 10.34.214.185 -e 10.34.214.182 -t net0,net1
上記実行後、正しく設定されたことを確認します。
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetconfig print
[IPv4,Patrol]
Name Hostname Mode MAC Adder/Phys ip Interface List
+-----------+---------------+----+-----------------+-------------------+
sha0 10.34.214.185 d 10.34.214.182 vsw0,vsw1
↑Solaris 11 以降の場合は、”net0,net1”
[IPv6]
Name Hostname/prefix Mode Interface List
+-----------+---------------------------------+----+-------------------------+
HUB監視機能を設定します。
下線部には監視対象となるHUBのIPアドレスを指定します。
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetpoll create -n sha0 -p 10.34.214.188,10.34.214.189 -b off
上記実行後、正しく設定されたことを確認します。
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetpoll print
[ Standard Polling Parameter ] interval(idle) = 5( 60) sec times = 5 times max_retry = 5 retry repair_time = 5 sec link detection = NO failover mode = YES [ Polling Parameter of each interface ] Name Hostname/Polling Parameter +-------+---------------------------------------------------------------+ sha0 10.34.214.188,10.34.214.189 hub-hub poll = OFF interval(idle) = 5( 60) sec times = 5 times max_retry = 5 retry repair_time = 5 sec link detection = NO failover mode = YES
GLSの待機パトロール機能を設定します。
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetconfig create -n sha1 -m p -t sha0
上記実行後、正しく設定されたことを確認します。
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetconfig print
[IPv4,Patrol]
Name Hostname Mode MAC Adder/Phys ip Interface List
+-----------+---------------+----+-----------------+-------------------+
sha0 10.34.214.185 d 10.34.214.182 vsw0,vsw1
↑Solaris 11 以降の場合は、”net0,net1”
sha1 - p 00:00:00:00:00:00 sha0
[IPv6]
Name Hostname/prefix Mode Interface List
+-----------+---------------------------------+----+---------------------------+
引継ぎ仮想インタフェースを作成します。
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanethvrsc create -n sha0
上記実行後、正しく設定されたことを確認します。
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanethvrsc print
ifname takeover-ipv4 takeover-ipv6
+----------+----------------+--------------------------------------------------+
sha0:65 10.34.214.185 -
-ゲストドメイン[HOST-ldom01]の場合
ゲストドメインのGLSの設定は運用予定のノードで実施後に待機予定のノード側で実施するように、IP重複に注意して1ノードごとに実施します。
システムの設定を行います。
/etc/inet/hostsファイルに、使用するIPアドレスおよびホスト名を定義します。
10.34.214.186 ldom01 # ldom01の物理IP 10.34.214.188 swhub1 # primary監視先HUBのIP 10.34.214.189 swhub2 # secondary監視先HUBのIP
/etc/inet/netmasksファイルに、サブネットマスクを定義します。
10.34.214.0 255.255.255.0
使用するインタフェースの設定を行います。
- Solaris 10の場合
/etc/hostname.vnet0ファイルに上記で定義したホスト名を記載します。
/etc/hostname.vnet0の内容
ldom01
- Solaris 11 以降の場合
ipadm(1M)コマンドを用いて使用するインタフェースと上記で定義したホスト名で設定を行います。
使用インタフェースnet0
# /usr/sbin/ipadm create-ip net0 # /usr/sbin/ipadm create-addr -T static -a ldom01/24 net0/v4
リブートします。
以下のコマンドを実行し、システムをリブートします。リブート後は、ifconfigコマンドで設定したインタフェースが活性化されていることを確認してください。
# /usr/sbin/shutdown -y -i6 -g0
仮想インタフェースを設定します。
下線部にはノードの物理IPアドレスを指定します。
Solaris 10の場合
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetconfig create -n sha0 -m e -i 10.34.214.186 -t vnet0,vnet1
Solaris 11 以降の場合
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetconfig create -n sha0 -m e -i 10.34.214.186 -t net0,net1
上記実行後、正しく設定されたことを確認します。
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetconfig print
[IPv4,Patrol] Name Hostname Mode MAC Adder/Phys ip Interface List +-----------+---------------+----+-----------------+-------------------+ sha0 10.34.214.186 e vnet0,vnet1 ↑Solaris 11 以降の場合は、”net0,net1” [IPv6] Name Hostname/prefix Mode Interface List +-----------+---------------------------------+----+---------------------------+
HUB監視機能を設定します。
下線部には監視対象となるHUBのIPアドレスを指定します。
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetpoll create -n sha0 -p 10.34.214.188,10.34.214.189 -b off
上記実行後、正しく設定されたことを確認します。
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetpoll print
[ Standard Polling Parameter ]
interval(idle) = 5( 60) sec
times = 5 times
max_retry = 5 retry
repair_time = 5 sec
link detection = NO
failover mode = YES
[ Polling Parameter of each interface ]
Name Hostname/Polling Parameter
+-------+---------------------------------------------------------------+
sha0 10.34.214.188,10.34.214.189
hub-hub poll = OFF
interval(idle) = 5( 60) sec
times = 5 times
max_retry = 5 retry
repair_time = 5 sec
link detection = NO
failover mode = YES
GLSの待機パトロール機能を設定します。
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetconfig create -n sha1 -m p -t sha0
上記実行後、正しく設定されたことを確認します。
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetconfig print
[IPv4,Patrol]
Name Hostname Mode MAC Adder/Phys ip Interface List
+-----------+---------------+----+-----------------+-------------------+
sha0 10.34.214.186 e vnet0,vnet1
↑Solaris 11 以降の場合は、”net0,net1”
sha1 - p 00:00:00:00:00:00 sha0
[IPv6]
Name Hostname/prefix Mode Interface List
+-----------+---------------------------------+----+---------------------------+
HUB監視を開始します。
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetpoll on
仮想インタフェースを活性化します。
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/strhanet