PowerSORT OCXのプロパティは、PowerSORTカスタムコントロール(以降、PowerSORT VBX)のプロパティといくつかの違いがあります。以下に変更点と対応について説明します。
PowerSORT OCXで削除されたプロパティの一覧
CompareAsNumberプロパティ(CollationOrderプロパティで指定)
ContainWideCharプロパティ(CollationOrderプロパティで指定)
Actionプロパティ(Actionメソッドで指定)
追加されたプロパティの一覧
追加されたメソッドの一覧
値の指定方法が変更されたプロパティの一覧
追加されたプロパティについて
PowerSORT VBXでは、CompareAsNumberプロパティとContainWideCharプロパティは別々に指定するものでしたが、実際は、同時に有効にできないため、CollationOrderプロパティにまとめました。CollationOrderプロパティと各値の指定については、CollationOrderプロパティの説明を参照してください。
PowerSORT VBXでは、Actionプロパティによって、PowerSORTの主機能であるソート、マージ、およびコピー処理を指定すると同時にPowerSORTを起動していましたが、PowerSORT OCXでは、処理の指定にDisposalNumberプロパティ、PowerSORTの起動にActionメソッドを使用します。
値の指定方法が変更になったプロパティについて
FieldDefinitionプロパティは、PowerSORT VBXではBOOL型でしたが、PowerSORT OCXではshort型に変更されています。値の指定方法については、FieldDefinitionプロパティの説明を参照してください。
UsableMemorySizeプロパティの単位は、PowerSORT VBXではバイト単位でしたが、キロバイト単位に変更しました。
その他のプロパティについて
その他のプロパティにも型の変更がありますが、PowerSORT VBXのプロパティ指定と同じように指定することが可能です。
記述例
例
DisposalNumberプロパティ、Actionメソッドについて
PowerSORTの実行部分において、PowerSORT VBXでは以下のようにしてPowerSORTを実行しました。
object.Action = 0
PowerSORT OCXでは以下のようにDisposalNumberプロパティでどの処理を行うかを指定した後、Actionメソッドを呼びます。
object.DisposalNumber = 0 object.Action
FieldDefinitionプロパティについて
PowerSORT VBXのFieldDefinitionプロパティは、設定値にFALSE、またはTRUEで指定しました。
object.FieldDefinition = TRUE
PowerSORT OCXでは0、または1を指定してください。
object.FieldDefinition = 1
CollationOrderプロパティについて
キーフィールドの照合順序の指定において、複数バイトが混在しても文字単位に比較する場合、PowerSORT VBXでは以下のようにContainWideCharプロパティで指定していました。
object.ContainWideChar = TRUE
PowerSORT OCXでは、CollationOrderプロパティに1を設定します。
object.CollationOrder = 1
また、符号を含む数字を算術的に扱う場合、PowerSORT VBXでは以下のようにCompareAsNumberプロパティで指定していました。
object.CompareAsNumber = TRUE
PowerSORT OCXでは、CollationOrderプロパティに2を設定します。
object.CollationOrder = 2
この結果、PowerSORT VBXのContainWideCharプロパティとCompareAsNumberプロパティは、PowerSORT OCXでは同時に指定できなくなりました。