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NetCOBOL V12.2 PowerCOBOL ユーザーズガイド
FUJITSU Software

2.3 フォームの編集

PowerCOBOLで設計するウィンドウを、フォームといいます。PowerCOBOLではフォームを使うことにより、ウィンドウをもつビジュアルなアプリケーションを作成できます。フォームは、モジュールの構成要素であり、COBOLコンパイラでのプログラムの翻訳単位となります。

フォームを開く

プロジェクトウィンドウの左側のウィンドウにある[MainForm[フォーム]]を選択し、マウスの右ボタンをクリックすると、ポップアップメニューが表示されます。そのポップアップメニューの先頭にある[開く]コマンドを選択すると、フォームを編集するための編集環境が表示されます。

中央にある「MainForm」というタイトルをもつウィンドウがフォームです。

その上にある「Formの編集-MainForm」というタイトルが表示されているウィンドウをフォー編集ウィンドウといいます。フォーム編集ウィンドウには、フォームを編集するためのメニュー、ツールバーやステータスバーが配置されています。

また、左側のタイトルをもたない縦長のウィンドウには、フォームに配置して利用するためのコントロール(部品)が並んでいます。これをツールボックスといいます。

フォームにスタティックテキストコントロールを配置する

スタティックテキスト(StaticText)コントロールとは、フォーム上の任意の位置に文字列を表示するための部品です。コントロールは、以下の手順でフォームに配置できます。

  1. ツールボックス上でスタティックテキストコントロールのボタンをクリックします。

  2. マウスポインタをフォーム上に移動します。このとき、マウスポインタは十字型に変化します。

  3. フォーム上の任意の位置でもう1度クリックします。クリックした位置にスタティックテキストが配置され、8個の四角点で囲まれた状態になります。この状態を選択状態といいます。

  4. コントロールのサイズを変更する場合は、四角点のどれかをドラッグします。

  5. コントロールの位置を変更する場合は、四角点で囲まれた部分をドラッグします。

スタティックテキストコントロールのプロパティを設定する

スタティックテキストコントロールを配置したばかりの状態では、コントロール上に"CmStatic1"という文字列が表示されています。スタティックテキストコントロールのプロパティを変更することにより、表示されている文字列を変更したり、表示する位置を調整したりできます。

プロパティは、以下の手順で変更します。

  1. スタティックテキストコントロールをクリックし、選択状態にします。

  2. マウスの右ボタンをクリックし、ポップアップメニューから[プロパティ]コマンドを選択します。
    →文字列を設定するためのダイアログボックスが表示されます。

  3. [キャプション]を"CmStatic1"から"Hello"に変更します。

  4. [テキスト配置(横)]を中央寄せにします。

  5. [テキスト配置(縦)]を中央寄せにします。

  6. [共通]タブをクリックします。

  7. [名前]を"CmStatic1"から"ST-TEXT"に変更します。ここで設定した名前は、COBOLの手続き中でデータ項目名として使用できます。

  8. OKボタンをクリックします。

ポイント

  • ここで[名前]に設定した"ST-TEXT"は、コントロールの名前となります。コントロールの名前は、手続き中でデータ名と同様に扱うことができます。また、この名前には、日本語(全角文字)を使用することもできます。ただし、半角文字と全角文字を組み合わせて使用することはできません。したがって、"ST-テキスト"といった名前を指定することはできません。
    コントロールの命名規則については、「4.7 プロジェクト構成要素の命名規則」を参照してください。

  • コントロール名をつける場合、コントロールの種類ごとに名前の先頭にプレフィクスを入れておくと、手続きが読みやすくなります。
    たとえば、ここでは"ST-TEXT"と名付けましたが、"表示用テキスト-あいさつ"や"ラベル-テキスト1"などの名前が考えられます。

注意

設定できるプロパティの内容は、コントロールの種類ごとに異なります。各コントロールで設定できるプロパティの詳細は、『リファレンス』を参照してください。

フォームにコマンドボタンコントロールを配置する

コマンドボタン(CommandButton)コントロールとは、OKやキャンセルなど、Windowsで一般的に使われているボタンをフォーム上で利用するための部品です。コマンドボタンコントロールも、スタティックテキストコントロールを配置したときと同様の手順でフォームに配置することができます。このサンプルプログラムでは、2つのコマンドボタンコントロールをフォームに配置します。

コマンドボタンコントロールのプロパティを設定する

コマンドボタンを配置したばかりの状態では、コントロール上にはそれぞれ、"CmCommand1"および"CmCommand2"という文字列が表示されています。これらの文字列も、スタティックテキストコントロールの場合と同様の手順で変更できます。

  1. "CmCommand1"と表示されているコマンドボタンコントロールをクリックし、選択状態にします。

  2. マウスの右ボタンをクリックし、ポップアップメニューから[プロパティ]コマンドを選択します。
    →文字列を設定するためのダイアログボックスが表示されます。

  3. [キャプション]を"CmCommand1"から"OK"に変更します。

  4. [共通]タブをクリックします。

  5. [名前]を"CmCommand1"から"BT-OK"に変更します。

  6. OKボタンをクリックします。

  7. 同様の方法で、もう1つのコマンドボタンコントロールに表示されている文字列を"CmCommand2"から"終了"に、名前を"CmCommand2"から"BT-EXIT"に変更します。


この時点で、以下のようなフォームが作成できていることを確認します。