conductorを配置するサーバでの、conductorのセットアップ手順について説明します。
conductorを配置するサーバの以下のファイルに、conductor用ポート番号を指定します。
/etc/services
conductor用ポート番号として、以下の定義が必要となります。
インメモリ検索のAPI用検索受付ポート番号
指定形式を以下に示します。
指定形式
サービス名 ポート番号/プロトコル
conductor識別子を連想することが可能な文字列を指定します。
本サーバで使用していないポート番号を指定します。OSが動作に使用するポート番号と重複しないように注意してください。
tcpを指定します。
定義例を以下に示します。
サービス名を“shunc”と指定する場合
shunc 23101/tcp (1)
(1) インメモリ検索APIからの要求を受け付けるポート番号
注意
インメモリ検索APIからの要求受付ポート番号は、システム用動作環境ファイルのConductorパラメタに指定する必要があります。
参照
システム用動作環境ファイルの実行パラメタの詳細については、“検索編 導入・運用ガイド”を参照してください。
conductor用動作環境ファイルは、以下のサンプル用のconductor用動作環境ファイルを複写して、編集します。
/etc/opt/FJSVbsb/shun/etc/conductor/conductor.cfg-sample
編集したconductor用動作環境ファイルは、サンプル用ファイルと同じディレクトリにconductor識別子.cfgというファイル名で格納します。
conductor識別子は、8バイト以内の半角英数字の文字列を使用します。
参照
conductor用動作環境ファイルの実行パラメタの詳細については、“検索編 導入・運用ガイド”の“conductor用動作環境ファイルの実行パラメタ”を参照してください。
conductorを配置するサーバでの、OSの設定について説明します。
IPC資源の設定
インメモリ検索では、本機能を構成するプロセス間通信のため、OSの提供するSystem V IPC資源を使用しています。そのため、本機能を動作させるには、本機能の動作環境の定義に応じたIPC資源を設定する必要があります。
本機能を動作させるためには、以下のIPC資源の設定が必要です。
それぞれの設定は、カーネル構成ファイル(/etc/sysctl.conf)に設定します。
以下の値は、インメモリ検索が動作するために必要な値です。
カーネル構成ファイルに値が設定されている場合は、値を確認し、追加や変更をしてください。カーネル構成ファイルに値が設定されていない場合は、OSのデフォルト値が使用されているため、OSのデフォルト値を基準にして追加や変更をしてください。
以降の説明で、“最大値”とあるパラメタについては、すでに設定されている値またはデフォルト値と比較して大きいほうの値を設定してください。“加算”とあるパラメタについては、すでに設定されている値またはデフォルト値に加算した値を設定してください。
カーネル構成ファイルの編集後は、“sysctl -p /etc/sysctl.conf”を実行するか、または、システムを再起動してください。
共用メモリ資源には、以下の値を設定してください。
カーネルのパラメタ名 | 必要数 | 備考 |
---|---|---|
kernel.shmmax | 1048576 以上の値 | 最大値 |
kernel.shmmni | 同時に起動するインメモリ検索のプロセス数(注) | 加算 |
注) conductor、director、sorterおよびsearcherの数です。
セマフォ資源には、以下の値を設定してください。
kernel.sem = para1 para2 para3 para4
para1、para2、para3およびpara4には、以下の値を設定してください。
カーネルのパラメタ名 | 設定値 | 備考 |
---|---|---|
para1(注1) | 1以上 | 最大値 |
para2 | 同時に起動するインメモリ検索のプロセス数(注2) × 10 | 加算 |
para3(注1) | 1以上 | 最大値 |
para4 | 同時に起動するインメモリ検索のプロセス数(注2) × 10 | 加算 |
注1) para1およびpara3を設定する時は、OSのデフォルト値以上の値を設定してください。
注2) conductor、director、sorterおよびsearcherの数です。
conductorを配置するサーバでシステム用動作環境ファイルを編集します。
以下のサンプルのシステム用動作環境ファイルを複写して、編集します。
/etc/opt/FJSVbsb/shun/etc/system/system.cfg-sample
編集したシステム用動作環境ファイルは、サンプル用ファイルと同じディレクトリにShunsakuシステム名.cfgというファイル名で格納します。
Shunsakuシステム名は、8バイト以内の半角英数字の文字列を使用します。
システム用動作環境ファイルに、以下のパラメタを追加します。
実行パラメタ名 | 意味 |
---|---|
Conductor | conductorのサーバ情報 |
参照
システム用動作環境ファイルの実行パラメタの詳細については、“検索編 導入・運用ガイド”の“システム用動作環境ファイルの実行パラメタ”を参照してください。