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Big Data Integration ServerV1.1.0 利用ガイド
FUJITSU Software

5.3.2 directorのセットアップ

directorのセットアップ手順について説明します。

5.3.2.1 ポート番号の定義

directorを配置するサーバの以下のファイルに、directorが使用するポート番号を指定します。

/etc/services

directorが使用するポート番号として、以下の定義が必要となります。

指定形式を以下に示します。

指定形式

サービス名 ポート番号/プロトコル

サービス名

directorを連想することが可能な文字列を指定します。

ポート番号

directorを配置するサーバで使用していないポート番号を指定します。OSが動的使用するポート番号と重複しないように注意してください。

プロトコル

tcpを指定します。


定義例を以下に示します。

directorのサービス名を“shund1_1”、“shund1_2”、および“shund1_3” と指定する場合

shund1_1 23301/tcp                                    (1)
shund1_2 23302/tcp                                    (2)
shund1_3 23303/tcp                                    (3)

(1) searcherへの検索要求を発行するポート番号
(2) searcherへの更新要求を発行するポート番号
(3) 要求受付ポート番号

注意

directorが使用するポート番号は、システム用動作環境ファイルのDirectorパラメタに指定する必要があります。

参照

システム用動作環境ファイルの実行パラメタの詳細については、“検索編 導入・運用ガイド”の“システム用動作環境ファイルの実行パラメタ”を参照してください。


5.3.2.2 director用動作環境ファイルの編集

director用動作環境ファイルは、directorを配置するサーバにおいて、以下のサンプルのdirector用動作環境ファイルを複写して、編集します。

/etc/opt/FJSVbsb/shun/etc/director/director.cfg-sample

編集したdirector用動作環境ファイルは、サンプル用と同じディレクトリにdirector識別子.cfgというファイル名で格納します。

director識別子は、8バイト以内の半角英数字の文字列を使用します。

参照

director用動作環境ファイルの実行パラメタの詳細については、“検索編 導入・運用ガイド”の“director用動作環境ファイルの実行パラメタ”を参照してください。


5.3.2.3 OSの設定

directorを配置するサーバでの、OSの設定について説明します。


IPC資源の設定

インメモリ検索では、本機能を構成するプロセス間通信のため、OSの提供するSystem V IPC資源を使用しています。そのため、本機能を動作させるには、本機能の動作環境の定義に応じたIPC資源を設定する必要があります。

IPC資源の設定の詳細は、“IPC資源の設定”を参照してください。


ループバックインタフェースの設定

directorを配置するサーバの、ループバックインタフェースのMTU(Maximum Transmission Unit)を変更します。

  1. ループバックインタフェースの設定ファイル(/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-lo)に、以下の値を設定します。

    MTU=4000
  2. システムを再起動します。

5.3.2.4 システム用動作環境ファイルの編集

conductorを配置するサーバでシステム用動作環境ファイルを編集します。

  1. 以下のサンプルのシステム用動作環境ファイルを複写して、編集します。

    /etc/opt/FJSVbsb/shun/etc/system/system.cfg-sample
  2. 編集したシステム用動作環境ファイルは、サンプル用ファイルと同じディレクトリにShunsakuシステム名.cfgというファイル名で格納します。
    Shunsakuシステム名は、8バイト以内の半角英数字の文字列を使用します。

  3. システム用動作環境ファイルに、以下のパラメタを追加します。

    実行パラメタ名

    意味

    Director

    directorのサーバ情報

    注意

    すでにシステム用動作環境ファイルが存在する場合は、手順1.と手順2.は不要です。


参照

システム用動作環境ファイルの実行パラメタの詳細については、“検索編 導入・運用ガイド”の“システム用動作環境ファイルの実行パラメタ”を参照してください。