Apcoordinatorアプリケーションには以下の初期化パラメタが設定できます。一部のパラメタは特定のアプリケーション種別でのみ使用します。
パラメタ名 | 意味 | パラメタを使用するアプリケーション種別 | |
---|---|---|---|
Web | EJB | ||
factory | ファクトリクラス名を指定します。 | ○ | ○ |
logLevel | ログ出力レベルを変更する場合に指定します。 | ○ | ○ |
commandMap | コマンドマップファイル名を変更する場合に指定します。(*1) | ○ | ○ |
pageMap | ページマップファイル名を変更する場合に指定します。アプリケーションのコンテキストルートを基点としたパスで指定します。 | ○ | - |
uji.remoteMap | リモートマップファイル名を変更する場合に指定します。(*1) | ○ | ○ |
uji.convMap | データBean変換マップファイル名を変更する場合に指定します。(*1) | ○ | ○ |
uji.database.connection.minpoolsize | データベース連携でのプールコネクション数。 | ○ | - |
uji.database.connection.maxpoolsize | データベース連携での最大コネクション数。 | ○ | - |
uji.defaultEncoding | 送信データのエンコーディングを明示的に指定します。全てのフォームに適用されます。 | ○ | - |
uji.doublegetdisabled | HttpControlStateProfileクラスが提供する二重処理防止機能を使用し、 GETメソッドによるリクエストに対して二重処理を防止する場合に利用します。 uji.doublegetdisabledの値には、以下の場合の応答に設定するHTTP応答コードを数字3桁で指定します。
GETメソッドに対して二重処理防止を有効にすると、上記の場合は画面を返すことができません。この場合、uji.doublegetdisabledに指定されたHTTP応答コードが応答に設定されます。 uji.doublegetdisabledの指定を省略した場合、HttpControlStateProfileクラスが提供する二重処理防止機能はPOSTメソッドによるリクエストのみ二重処理を防止します。 | ○ | - |
uji.model.viewName | リクエストパラメタuji.model.*, uji.pageidで使用する番号の初期値を1に固定するかどうかを指定します。これらのリクエストパラメタはWebcoordinatorによってフォーム内に自動生成され、uji.model.* リクエストパラメタ名の"*"部分と、uji.pageidの値に番号が使用されます。uji.model.viewNameの指定を省略した場合は、番号の初期値は不定です。trueが指定された場合は、初期値は1に固定されます。 本リクエストパラメタはテストツールなどを利用して同じリクエストパラメタを繰り返し送信したい場合に利用してください。 | ○ | - |
uji.emptyCellRuled | uji:tableViewタグとuji:treeViewタグのセルの値が空の文字列または空白だけからなる文字列の場合に、セルの内枠を表示するためにセルに自動的に" "を埋め込むかどうかを指定します。 falseが指定された場合には" "は埋め込まれません。 この指定を省略した場合やfalse以外を指定した場合は" "が埋め込まれます。 | ○ | - |
uji.backupResponseBeans | Response Beanをバックアップするスタックのサイズを指定します。バックアップの数がこの指定を超えると、超えた分だけ古いバックアップが消去されます。省略した場合、サイズは5となります。 | ○ | - |
uji.infoPath | 設定ファイルフォルダを変更する場合に指定します。設定ファイルフォルダはコマンドマップ、リモートマップ、データBean変換マップを置くフォルダです。 | - | ○ |
uji.informSystemException | EJBセションBeanにおいて、システム例外をクライアントに通知するかどうかを指定します。clientを指定するとクライアントに通知します。この指定を省略した場合はEJBコンテナに通知されます。 | - | ○ |
uji.getProperty.escape | uji:getPropertyタグでescapeアトリビュートを省略した場合の動作をfalse、 true、 fullのいずれかで指定します。大文字、小文字は区別しません。
省略時はfalseの動作となります。 | ○ | - |
uji.servlet.errorPage | UjiServletを使用する場合において、ビジネスクラスのメソッドまたはビジネスクラスの呼び出し処理で例外が発生した場合に表示するJSPを指定します。JSPではスクリプトレットで以下の処理を実行することにより、発生した例外を取得できます。 request.getAttribute(com.fujitsu.uji.http.UjiServlet.EXCEPTIONKEY); なお、指定したJSPでは、pageディレクティブ(<%@ page ~ %>)にisErrorPage="true"を指定しないでください。 | ○ | - |
uji.includeSessionScopeBean | setResposeBeanで指定したBeanをセションスコープとしない(リクエストスコープとする)場合にfalseを指定します。 | ○ | - |
uji.frameSyncTimeout | uji:frameタグのsyncアトリビュートにtrueを指定した場合に、表示完了を待つ最大時間を秒単位で指定します。0を指定するとタイムアウトしません。 | ○ | - |
uji.handleException.wrap | trueを指定した場合、ビジネスクラスの親クラス(GenericHandler)およびセションクラス(HttpControlStateProfile)のhandleExceptionメソッドでは、通知された例外をHandlerExceptionでラップしてスローします。デフォルトの実装では、通知された例外をそのままスローします。 | ○ | ○ |
uji.resource | リソースファイルとして使用するファイル名を設定します。拡張子はつけないで指定します。拡張子は".xml"が使用されます。デフォルトは、"ujiresource"です。 | ○ | ○ |
uji.ejb.homeCacheSize | EJBのホームインタフェースのキャッシュサイズを指定します。キャッシュできるホームインタフェースの個数で指定します。0を指定した場合、ホームインタフェースをキャッシュしません。デフォルトは100です。 | ○ | ○ |
uji.ejb.errorMessage | 以下の場合に発生する例外のメッセージを選択します。
以下のどれかを指定します。
省略時はlatestです。 | ○ | ○ |
uji.handlerConfig | ビジネスクラス設定ファイルとして使用するファイル名を指定します。デフォルトはhandlerconfig.xmlです。 | ○ | ○ |
uji.ejstring.jsvrpath | uji:fieldEJStringタグで利用するCharset-Web入力の部門サーバへのURLを指定します。省略時には"/j_svr"が指定されます。 | ○ | - |
uji.ejstring.charset | uji:fieldEJStringタグで利用するCharset-Web入力の運用文字セットを指定します。省略時には"EJ_SJIS"が指定されます。 | ○ | - |
uji.logConf | ログ定義ファイルへのパスをフルパスで指定します。省略時は、設定フォルダ下のlogConf.xmlを参照します。 | ○ | ○ |
uji.log.enablecache | アプリケーションログ(標準ログ)のキャッシュ利用有無を指定します。省略時のデフォルトは"true"キャッシュ有効です。 | ○ | ○ |
uji.logresource | ログメッセージファイルとして使用するファイル名を設定します。拡張子はつけないで指定します。拡張子は".xml"が使用されます。デフォルトは、"logresource"です。 | ○ | ○ |
uji.syslog.interface | ログ定義ファイルでsyslogを出力先として指定した場合のlocalhostへのログの出力方法を指定します。
Windowsの場合は設定値に関係なくUDPでログを出力します。
(*3) | ○ | ○ |
uji.log.contextidMode | コンテキストIDはセションIDを組み込んで生成されます。初期化パラメタの指定によってコンテキストIDの長さが異なります。
省略時はtrueです。 | ○ | - |
uji.session.manualControl | Webアプリケーションの起動時にセションを自動的に開始しない場合にtrueを指定します。trueを指定した場合、openSessionメソッドを使用してセションを開始する必要があります。この指定を省略した場合やfalseを指定した場合は、Webアプリケーションの起動時にセションが自動的に開始されます。 | ○ | - |
uji.escape | UJIタグが表示するデータをエスケープするかどうかをアプリケーション全体で指定します。trueを指定した場合、エスケープ機能が有効になります。この指定を省略した場合やfalseを指定した場合は、V7までと同じ動作となります。各タグでエスケープされる文字については、“UJIタグリファレンス”の「UJIタグのエスケープ処理」を参照してください。 | ○ | - |
uji.escape.attribute | HTMLタグのアトリビュート値として使用されるUJIタグのアトリビュート値をエスケープするかどうかを指定します。trueを指定した場合、「"」「&」「<」「>」をそれぞれ「"」「&」「<」「>」に変換します。この指定を省略した場合やfalseを指定した場合は変換しません。エスケープ処理の対象となるアトリビュートについては、“UJIタグリファレンス”の「アトリビュート値のエスケープ処理」を参照してください。 | ○ | - |
uji.escape.v4Compatible | UJIタグにおけるエスケープ処理を指定します。trueを指定した場合、以下の条件のタグが、V4と同等のエスケープ処理になります。
| ○ | - |
uji.taglib.awareOfSupplementaryChar | UJIタグで入力文字の文字数をチェックする機能で補助文字1文字を1文字と数える場合はtrue、2文字と数える場合はfalseを指定します。デフォルトはfalseです。この初期化パラメタの指定に従って文字数の数え方が変更される機能は以下のとおりです。
この初期化パラメタはJavaVM内で共通です。“JavaVM内で共通の初期化パラメタの注意事項”も合わせて参照してください。 | ○ | ○ |
uji.espec.awareOfSupplementaryChar | XMLデータ仕様記述のビルトインメソッドstringLengthで補助文字1文字を1文字と数える場合はtrue、2文字と数える場合はfalseを指定します。デフォルトはfalseです。この初期化パラメタはJavaVM内で共通です。“JavaVM内で共通の初期化パラメタの注意事項”も合わせて参照してください。 | ○ | ○ |
uji.compatible.clearbody | uji:caseタグの動作を指定します。詳細は“コンテントを持たないuji:caseタグの動作の違い”を参照してください。 | ○ | - |
uji.* | Apcoordinatorで予約しています。 | - | - |
(*1) アプリケーション種別によりファイル名の指定方法が異なります。
Webアプリケーションでは、コンテキストルートを基点としたパスで指定します。コンテキストルートとは、サーバ上でアプリケーションを配置したフォルダです。アプリケーションがWARファイルに格納されている場合は、WARファイル内のルートを基点としたパスで指定します。
EJBセションBeanでは、指定方法が2通りあります。指定したファイル名が'/'で始まる場合、パッケージ階層のルートに対応するフォルダを基点としたパスであると解釈されます。'/'以外で始まる場合は設定ファイルフォルダからの相対パスであると解釈されます。
なお、パスの区切り文字には'/'を使用します。
(*2) ファイルの分割機能は使用できません。
(*3) ログ制御ファイルを定義することによりシステムに一意な設定が可能となります。
初期化パラメタの設定方法は、以下を参照してください。
Webアプリケーション: 第21章 Webアプリケーションの実行環境の設定
EJBセションBean: 24.1.2 セションBeanの初期化パラメタの設定
JavaVM内で共通の初期化パラメタの注意事項
JavaVMで共通の初期化パラメタは、同一のJavaVMに配備されたすべてのアプリケーションで同じ設定にする必要があります。異なる設定のアプリケーションが配備された場合、アプリケーションの実行時にUJI036の例外が発生します。以下は例外が発生する例です。
同一のJavaVMに2つのWebアプリケーションを配備し、一方のWebアプリケーションではuji.taglib.awareOfSupplementaryCharをtrueに、もう一方ではfalseに設定した場合。
同一のJavaVMに2つのWebアプリケーションを配備し、一方のWebアプリケーションではuji.taglib.awareOfSupplementaryCharをtrueに設定し、もう一方では初期化パラメタを省略した場合。この場合、後者のWebアプリケーションではuji.taglib.awareOfSupplementaryCharの設定値としてデフォルトであるfalseが適用されるため、前者のWebアプリケーションと異なる設定となります。このため、例外が発生します。
WebアプリケーションとEJBアプリケーションを同一のJavaVMに配備できるコンテナにおいて、WebアプリケーションとEJBアプリケーションを配備し、Webアプリケーションではuji.espec.awareOfSupplementaryCharをtrueに設定し、EJBアプリケーションではfalseに設定した場合。
InterstageのIJServerを使用し、HotDeploy機能またはクラスのオートリロード機能を有効にしている場合であっても、これらの機能を利用してJavaVMで共通の初期化パラメタの設定を変更した場合は、アプリケーションの実行時に例外が発生します。