サーバマシン状態監視機構では、ロードバランス運用時に指定したサーバマシンの状態をマシン単位で監視し、その状態をロードバランスに通知できます。サーバマシン状態監視機構で監視するサーバを監視サーバ、監視されるサーバを被監視サーバと呼びます。
以下に、サーバマシン状態監視機構の仕組みについて図を示します。
サーバマシン状態監視機構では、被監視サーバ上に置かれたSMMエージェント(Server Machine Monitor Agent : SMMA)と通信してサーバマシンの状態を監視します。このSMMエージェントからの通信を、稼働通知と呼びます。
サーバマシン状態監視機構が被監視サーバのダウン、または被監視サーバの復旧を認識すると、以下の方法でロードバランスに通知できます。なお、以下の方法は、サーバマシン状態監視機構およびSMMエージェントの起動時に指定できます。
サーバマシン状態監視機構から直接ロードバランスに通知
サーバマシン状態監視機構からバッチファイルを実行してロードバランスに通知
SMMエージェントからバッチファイルを実行してロードバランスに通知
参考
ダウン時のリカバリ処理が容易になるなど、保守の面から以下のものについては任意のサーバ上にひとつにまとめて配置し、マシン状態の監視サーバとして独立運用させることを推奨します。
サーバマシン状態監視機構
ロードバランス
ネーミングサービス
また、この監視サーバの待機サーバを用意して、マシン異常時に運用を切り替えることで、信頼性を向上させることができます。詳細については、「1.2 クラスタサービス機能」を参照してください。
以下に、監視サーバ側および被監視サーバ側の運用手順について図を示します。
サーバダウン時に実行されるダウンバッチファイル(Windows)/ダウンシェルプログラム(Solaris/Linux)、およびサーバ復旧時に実行される復旧バッチファイル(Windows)/シェルプログラム(Solaris/Linux)はユーザ側で作成します。
なお、作成するバッチファイル(Windows)/シェルプログラム(Solaris/Linux)には、以下のコマンドを記述してください。ただし、ロードバランスへの通知が不要の場合は、記述する必要はありません。
ロードバランスへダウンを通知するために、odnotifydownコマンドを記述してください。
ロードバランスへ復旧を通知するために、odnotifyrecoverコマンドを記述してください。
注意
「Naming Service」サービスがSMMの起動の依存関係サービスなので、SMMは必ず「Naming Service」サービスが動作しているマシンで起動してください。