業務サーバがダウンした場合、およびサーバが復旧した場合の対処方法について説明します。
サーバダウン時の対処方法
サーバダウンを認識した場合、まずサーバダウンの状態をロードバランスに通知する必要があります。ロードバランスには自動的に通知されないため、ダウンしたサーバのIPアドレスを特定し、odnotifydownコマンドまたはAPIを利用してダウン通知を行ってください。これにより、ロードバランスでは、ダウンしたサーバのオブジェクトリファレンスの返却を停止させ、縮退運転に切り替えます。
また、クライアント側では、オブジェクトリファレンスの取得を再度行うことにより、他サーバで動作している同一サーバオブジェクトへの接続が可能になります。
サーバ復旧時の対処方法
サーバが復旧した場合には、復旧したサーバのサーバ名を特定し、odnotifyrecoverコマンドまたはAPIを利用して、必ずロードバランスに対してサーバが復旧した旨を通知してください。復旧を通知しなかった場合、再起動後までダウンした状態が引き継がれてしまいます。サーバの復旧通知によって、復旧したサーバのオブジェクトリファレンスの返却が開始されます。
なお、サーバが復旧した旨はクライアントには通知されません。クライアントからオブジェクトリファレンスの再取得が依頼されて、はじめて、サーバの復旧はクライアント側で認識されます。
なお、サーバマシン状態監視機構を利用して、自動的に業務サーバのマシン状態を監視したり、サーバダウンや復旧をロードバランスへ通知したりできます。サーバマシン状態監視機構の利用については、「B.3.3 サーバマシン状態監視機構」を参照してください。