クラスタシステムのインストールやクラスタ初期化構成設定、Interstageが前提としている製品のインストールおよび環境設定を行います。
ここでは、下記の設定時の留意点について説明します。これら手順の詳細は、クラスタ製品のマニュアルをご参照ください。
共用ディスク装置の設定
ネットワーク(IPアドレス)の設定
データベースの環境設定
ノード名に関する注意事項
なお、ノード名引継ぎ(PRIMECLUSTERの機能)は使用できませんので注意してください。
注意
各クラスタシステムの詳細については、それぞれのマニュアルを参照してください。
Interstageで使用する関連製品については、それぞれの製品の指示に従ってください。
共用ディスク装置の設定
以下の場合には共用ディスク装置が必要となります。
データベース連携サービスを使用する場合
ノーティフィケーションサービスの不揮発チャネル運用を行う場合
Interstage ディレクトリサービスを使用する場合
セション管理の運用を行うInterstage シングル・サインオンを使用する場合
J2EEのServletサービスでセションリカバリ機能を使用する場合
共用ディスク(装置)は、ファイルシステムとして使用できるようにしてください。
また、共用ディスク装置については、Interstageの環境設定時に必要ですので、共用ディスクをクラスタサービス(PRIMECLUSTERではuserApplication)に登録を行い、Interstageの環境設定時に使用できるようにしてください。
ネットワーク(IPアドレス)の設定
InterstageではIPアドレスの引継ぎを前提とするため、引き継ぎネットワークの設定も事前に行ってください。
また、IPアドレスについては、Interstageの環境設定時に必要ですので、引継ぎIPアドレスをクラスタサービス(PRIMECLUSTERではuserApplication)に登録を行い、Interstageの環境設定前までに使用できるようにしてください。
データベースの環境作成
データベースを使用する場合は、データベースの環境作成も行ってください。
データベース連携サービスを利用する場合、システムログファイルを作成するための領域を確保してください。必要な領域の大きさについては、「リファレンスマニュアル(コマンド編)」のotsmklogコマンドを参照してください。
ノード名に関する注意事項
PRIMECLUSTERではノード名引継ぎの機能をサポートしていますが、Interstageでは本機能を使用できません。
また、運用ノードと待機ノードに同一のノード名を設定しないでください。ノード名は以下の方法で確認してください。
/etc/nodenameの内容を確認してください。
/etc/sysconfig/networkの「HOSTNAME」の設定値を確認してください。
/etc/hostnameの内容を確認してください。
注意
Interstageの提供する状態遷移プロシジャはホットスタンバイ用のため、ノード名引継ぎ環境では正常に動作しません。