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Interstage Application Server V12.2.0 高信頼性システム運用ガイド
FUJITSU Software

4.2.3 クラスタシステムの事前設定

クラスタシステムのインストールやクラスタ初期化構成設定、Interstageが前提としている製品のインストールおよび環境設定を行います。
ここでは、下記の設定時の留意点について説明します。これら手順の詳細は、クラスタ製品のマニュアルをご参照ください。

なお、ノード名引継ぎ(PRIMECLUSTERの機能)は使用できませんので注意してください。


注意

  • 各クラスタシステムの詳細については、それぞれのマニュアルを参照してください。

  • Interstageで使用する関連製品については、それぞれの製品の指示に従ってください。


共用ディスク装置の設定

以下の場合には共用ディスク装置が必要となります。

共用ディスク(装置)は、ファイルシステムとして使用できるようにしてください。
また、共用ディスク装置については、Interstageの環境設定時に必要ですので、共用ディスクをクラスタサービス(PRIMECLUSTERではuserApplication)に登録を行い、Interstageの環境設定時に使用できるようにしてください。


ネットワーク(IPアドレス)の設定

InterstageではIPアドレスの引継ぎを前提とするため、引き継ぎネットワークの設定も事前に行ってください。
また、IPアドレスについては、Interstageの環境設定時に必要ですので、引継ぎIPアドレスをクラスタサービス(PRIMECLUSTERではuserApplication)に登録を行い、Interstageの環境設定前までに使用できるようにしてください。


データベースの環境作成

データベースを使用する場合は、データベースの環境作成も行ってください。

データベース連携サービスを利用する場合、システムログファイルを作成するための領域を確保してください。必要な領域の大きさについては、「リファレンスマニュアル(コマンド編)」のotsmklogコマンドを参照してください。


ノード名に関する注意事項

PRIMECLUSTERではノード名引継ぎの機能をサポートしていますが、Interstageでは本機能を使用できません。
また、運用ノードと待機ノードに同一のノード名を設定しないでください。ノード名は以下の方法で確認してください。


/etc/nodenameの内容を確認してください。

(RHEL6)

/etc/sysconfig/networkの「HOSTNAME」の設定値を確認してください。

(RHEL7)

/etc/hostnameの内容を確認してください。


注意

Interstageの提供する状態遷移プロシジャはホットスタンバイ用のため、ノード名引継ぎ環境では正常に動作しません。