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Interstage Studio J Business Kit 解説書
FUJITSU Software

2.7 注意事項

Internet Explorerにアドオンしているソフトウェアを導入している場合

アドオンのソフトウェアを無効にしてから、アプレットを動作させてください。有効にしている場合は、Internet Explorerが異常終了する場合があります。

タスクバーをクリックして画面遷移する場合

JFDialogを継承するダイアログ画面を表示した状態で、タスクバーをクリックして画面遷移すると、元のダイアログ画面に戻ったときにフォーカスがなくなる場合があります。

アプレットの破棄

Internet Explorer 9以降では、ウィンドウが閉じられたときに即座に画面を閉じるようになりました。そのため、以下の場合、アプレットの破棄をキャンセルしても画面が消えてしまいます。また、このとき、ウィンドウが消えてもプロセスは残ったままになります

[対処方法]

アプレットを貼り付けているHTML側で、windowにonbeforeunloadハンドラを実装してください。

<head>
<script>
function checkClose() {
}
window.onbeforeunload = new Function("checkClose()");
</script>
</head>

ただしInternet Explorer 10以降の場合、この対処を実施した状態でいったんdestroyRequested()でfalseを返した場合、その後にtrueを返却してウィンドウを閉じることを許可しても、ウィンドウが閉じられなくなります。Internet Explorer 10以降でdestroyRequestedを使用する場合は、trueを返すようにして終了処理の抑止を行わないでください。

アプレットの親ウィンドウ

アプレットを貼り付けているウィンドウを、親ウィンドウとして指定したダイアログを生成して表示した際に、注意アイコンが表示されます。注意アイコンが表示されるのはJavaの仕様です。

AppletクラスのshowDocumentメソッド

showDocumentメソッドの第2引数に“”(空文字列)を指定すると、ドキュメントが表示されるウィンドウあるいはフレームが一意に定まらなくなる場合があります。showDocumentメソッドの第2引数には空文字列を指定しないようにしてください。

ズーム機能

ズーム機能で拡大率を変更してもアプレットのサイズは変更されません。

JARファイルのキャッシュ

Java SEには、JARファイルのキャッシュ機能が独自に備えられています。サーバからダウンロードされたJARファイルはWindowsの一時フォルダに“jar_cacheXXXXX.tmp”(XXXXXは任意の数字)という名前で格納されます。

Java SEが持つJARファイルのキャッシュ機能と、JBKプラグインの“2.3.6 アプレットのダウンロード方式の指定”あるいは“2.3.7 HTTPSプロトコルの使用”における指定との関係は以下のとおりです。

ブラウザが異常終了した場合には、Java SEのキャッシュしていたJARファイルが一時フォルダに残ったままになることがあります。これらのファイルは削除しても問題ありませんので、ファイルが残ったままになっている場合には手動で削除してください。

ダウンロード方式における差異

アプレットのダウンロード方式の違いにより、以下のような差異が生じます。

ダウンロード方式

Javaのネットワーク通信クラス(API)

ブラウザ機能

認証

JBKプラグインが実装したjava.net.Authenticatorクラスにより処理されます。

ご使用のブラウザの機能に依存します。認証処理はブラウザの認証機能をそのまま使用します。

Cookie

JBKプラグインが実装したJavaの通信処理クラス内でjava.net.CookieHandlerインタフェースを実装し、ブラウザからCookie情報を取得してHTTPヘッダに追加します。(*1)

ご使用のブラウザの設定に依存します。(*2)

プロキシの使用

JBKプラグイン設定ファイルのプロキシ設定値によって以下のようになります。

  • プロキシを使用しない:直接接続

  • プロキシを使用する:設定ファイルで指定されたプロキシを使用
    プロキシサーバを指定していない場合は、ブラウザのプロキシ設定をそのまま使用(*3)(*4)

  • 未設定:ブラウザのプロキシ設定をそのまま使用(*3)

ブラウザのプロキシ設定をそのまま使用します。

[プロトコルごとのダウンロード方式]

プロトコル

ダウンロード方式

独自キャッシュ

クラスファイル

JARファイル

イメージファイル(*1)

その他のファイル(*2)

HTTP/HTTPS

java

なし

JavaのAPI

あり

hybrid

なし

ブラウザ機能

JavaのAPI

あり

ブラウザ機能

JavaのAPI

native

なし

ブラウザ機能

あり

finalize()メソッドでの処理

finalize()メソッドの中では、System.out.println()やSystem.err.println()などの標準出力および標準エラー出力への出力を行わないようにしてください。このような出力を行うと、ガベージコレクトが起きたときに、まれにJBKプラグインのJavaコンソールへの出力時に処理が止まってしまうことがあります。どうしても必要な場合にはアプリケーションのデバッグ時のみ出力を行うようにし、実際の運用時には出力を行わないように処理を切り替えてください。