インストールの可否の確認
『Interstage Studio Standard-J Edition ソフトウェア説明書』の"基本ソフトウェア"を参照し、インストール可能なオペレーティングシステムであるか確認してください。
アプリケーションサーバをインストールする場合、コンピュータのホスト名に設定できる文字には制約があります。
"ホスト名に設定できる文字について"を参照し、ホスト名に使用している文字に問題がないか確認してください。問題がある場合は、ホスト名を変更してください。
アプリケーションの停止
アプリケーションを停止する
すべてのアプリケーションを終了させてください。
Interstage Studioをインストールする際に、Interstage Studioが利用するディスク、レジストリなどの資源を使用しているとインストール作業に失敗する場合があります(例:イベントビューア、エクスプローラ、レジストリエディタなど)。
他製品のインストーラや「アンインストールと管理(ミドルウェア)」が動作している場合は、終了させてください。
スクリーンセーバーについて
スクリーンセーバーが起動されるように設定されていると、インストーラの動作が不安定になる場合があります。スクリーンセーバーの設定を"(なし)"にしてインストールしてください。
環境の確認
ディスク容量について
本製品のインストール時に必要なディスク容量については、『Interstage Studio Standard-J Edition ソフトウェア説明書』を参照してください。
PATH、CLASSPATH、JAVA_HOMEについて
Interstage Studioのインストールでは、環境変数PATHにJava統合開発環境および運用テスト環境を構成するコンポーネント固有のフォルダを設定します。また、環境変数CLASSPATHには、JavaクラスライブラリのパスおよびJARファイルが設定されます。
設定後のシステム環境変数PATH、CLASSPATHの長さが有効長を超える場合は、パスは設定されません。PATHおよびCLASSPATHに、必要のないパスが設定されていないか確認してください。必要のないパスが設定されている場合は、不要なパスを削除してください。
C:\Interstageにインストールした場合は、次のように設定されます。
コンポーネント |
PATHに設定するパス |
---|---|
Java統合開発環境 |
C:\Interstage\IDE\JDK8\bin |
アプリケーションサーバ |
C:\Interstage\APS\bin |
コンポーネント |
CLASSPATHに設定するパス |
---|---|
Java統合開発環境 |
C:\Interstage\IDE\JBK\gui\jbkgui.jar |
アプリケーションサーバ |
C:\Interstage\APS\ODWIN\etc\class\ODjava4.jar |
注1) "."はカレントフォルダを示す記号です。
コンポーネント |
JAVA_HOMEに設定するパス |
---|---|
Java統合開発環境 |
C:\Interstage\IDE\JDK8 |
なお、カスタムインストールの[Java環境情報のシステムへの登録]画面で[登録しない]を選択した場合は、環境変数の設定は行いません。詳細は、"本製品のJava環境情報をシステムに登録するか選択する"を参照してください。
本製品をインストールするシステムにおいて、アプリケーションを含むすべてのサービスでポート番号が重複する可能性がないかを以下の手順で確認してください。システム上のすべてのサービスにおいて、それぞれ異なるポート番号を設定する必要があります。
システム上のサービスが使用しているポート番号を確認します。ポート番号の確認方法については、それぞれのサービスのマニュアルを参照してください。
本製品のアプリケーションサーバのサービスが使用するポート番号を確認します。アプリケーションサーバのサービスが使用するポート番号については、"Interstage Application Server システム設計ガイド"の"ポート番号"を参照してください。
1.と2.のポート番号が重複していないかを確認します。
ポート番号が重複している場合は、以下のいずれかの方法で対処してください。
本製品のインストール前に、ポート番号が重複する可能性のあるシステム上のサービスを停止させます。
本製品のインストール時の"ポート番号の設定"画面で、本製品のサービスが使用するポート番号を未使用のポート番号に変更します。
注) 本画面では、すべてのサービスのポート番号を変更することはできません。
本製品のインストール後に、それぞれのポート番号の設定箇所で、ポート番号を未使用のポート番号に変更します。本製品のサービスが使用するポート番号の設定箇所については、"Interstage Application Server システム設計ガイド"の"ポート番号"を参照してください。
注意
本製品をインストールするシステムにおいて、WebサーバとしてMicrosoft(R) Internet Information Servicesを使用している場合は、Webサーバ(Interstage HTTP Server 2.2)の初期値のポート番号がMicrosoft(R) Internet Information Servicesの初期値のポート番号と同じ値(80)で設定されるため、注意してください。
本製品のインストール時の"ポート番号の設定"画面でポート番号を変更しないでインストールを続行させた場合は、インストール後の「Interstage HTTP Server 2.2」サービスの起動処理でエラーが発生します。
インストール前にMicrosoft(R) Internet Information Servicesを停止させるか、Webサーバを共存させる場合は、ポート番号を未使用のポート番号(80以外)に変更して運用してください。
本製品のアプリケーションサーバは8.3形式(ショートネーム)のファイル名のパスを使用するため、8.3形式(ショートネーム)のファイル名のパス生成が有効である環境にインストールする必要があります。"Windows(R)の8.3形式(ショートネーム)のパス生成が無効であるとき"を参照して、8.3形式(ショートネーム)のファイル名のパス生成が有効であるかを確認してください。
本製品の導入時には、自ホストのホスト名に対するアドレスとして、ループバックアドレス以外のそのマシンに割り当てられた実IPアドレスを、必ずhostsファイルに設定してください。また、同じホスト名をループバックアドレス("127.0.0.1"、"::1")に設定しないようにしてください。
必要なソフトウェアのインストール
以下のソフトウェアがインストールされていない場合は、インストールしてください。
Internet Explorer
インターネットプロトコル(TCP/IP)
注意
IPv6環境について
本製品は、IPv6/IPv4デュアルスタックだけをサポートしています。IPv6環境で本製品を使用する場合は、IPv4のインターネットプロトコル(TCP/IP)をインストールしてかつ、有効にしてください。
IPv4のインターネットプロトコル(TCP/IP)がインストールされていない環境で本製品をインストールした場合、各種ポート番号の設定時に有効なポート番号を設定しても使用中である旨のメッセージが表示されます。IPv4のインターネットプロトコル(TCP/IP)をインストールしてから、本製品をインストールしてください。
ソフトウェアのアンインストール
"1.3 他製品との関係について"で示す排他ソフトウェアをインストールしている場合は、これらのソフトウェアをアンインストールしてください。
その他
以下に示す項目について確認し、必要であれば対応してください。
オペレーティングシステムの更新プログラムについて
オペレーティングシステムの信頼性を保証するためにも最新の更新プログラムを適用してください。
Windows 8.1またはWindows Server 2012 R2をお使いの場合は、更新プログラム2919355が適用済みであることを確認してください。
フォルダおよびファイルのアクセス権について
Interstage StudioをNTFS形式のドライブにインストールする場合、インストールフォルダ配下のフォルダおよびファイルのアクセス権は、Interstage Studioをインストールするフォルダのアクセス権を引き継ぎます。
Interstage Studioをインストールするフォルダのアクセス権には、以下の権限を付与してください。
Administratorsグループ(フルコントロール)
SYSTEMグループ(フルコントロール)
なお、親のドライブまたはフォルダから継承したアクセス権に以下のグループに対する権限が含まれていた場合、これらのアクセス権はインストールフォルダから除去されます。
Authenticated Usersのフルアクセス権、変更アクセス権
Everyoneのフルアクセス権、変更アクセス権
インストール後、"インストール資源のセキュリティ強化"を参照し、必要に応じてセキュリティを強化してください。
レジストリのアクセス権について
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Fujitsu (*1) がすでに存在する場合は、以下の権限が付与されていることを確認してください。
Administratorsグループ(フルコントロール)
SYSTEMグループ(フルコントロール)
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Fujitsu が存在しない場合は、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE に上記の権限が付与されていることを確認してください。
*1: 64ビット版OSの場合は、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Fujitsu です。
リモートデスクトップサービスのインストールモードへの変更について
リモートデスクトップサービスが実行モードの状態の場合は、インストールモードに変更する必要があります。本製品をインストールする前に、以下のコマンドを実行して、リモートデスクトップサービスをインストールモードに変更してください。
CHANGE USER /INSTALL
また、Interstage Studioのインストール完了後は、必ず実行モードに変更してください。実行モードへの変更については"リモートデスクトップサービスの実行モードへの変更について"を参照してください。