ここでは、FM出力時のオーバレイ形式の選択基準、および帳票定義情報で定義した情報のサポート範囲、FM出力時の注意事項などについて説明します。
注意
プリンタにFM出力する場合、帳票名は、半角英数字8文字以内で指定してください。8文字を超えると帳票出力時にエラーになります。
プリンタにFM出力する場合、オーバレイの形式には、「Windows形式(KOL6)」と「UNIX形式(KOL5)」の2つがあります。それぞれのオーバレイの形式で、表現力に違いがあります。
次の表から、オーバレイの形式を選択してください。
オーバレイの形式 | 特長 |
---|---|
Windows形式 | この形式のオーバレイを使用することをお勧めします。 UNIX形式(KOL5)オーバレイに比べ、線種(長破線、長鎖線など)や網がけ濃度のパターンなどが追加され、帳票の表現力が優れています。 また、Windowsとオーバレイを共有することができます。 |
UNIX形式 | Windows形式(KOL6)オーバレイに比べ、帳票の表現力は劣ります。 OutputASSIST 5.0からの移行ユーザで、既存のUNIX形式(KOL5)オーバレイをそのまま使用したい場合はこの形式を選択してください。 |
ポイント
UNIX形式(KOL5)オーバレイを作成する場合は、List CreatorデザイナのEDITUTILコマンドを実行し、UNIX形式(KOL5)オーバレイを編集できるように設定を変更する必要があります。
帳票の出力時には、ユーザアプリケーションでオーバレイの形式(KOL5、KOL6)を意識する必要はありません。帳票格納ディレクトリ配下のオーバレイ格納ディレクトリ(kol5)にオーバレイファイル(拡張子「.ovd」のファイル)を配置しておくだけで、List Creatorが形式を自動的に判断して出力します。
プリンタにFM出力する場合の帳票様式情報のサポート状況を示します。
分類 | プリンタ種 | 備考 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
VSP 単票 | VSP 連帳 | VSP | |||||
用紙種別 | 連帳 | × | ○ | ○ | |||
単票 | ○ | × | ○ | ||||
用紙サイズ | A3 | ○ | × | × | *1: *2: *3: *4: *5: | ||
A4 | ○ | × | × | ||||
A5 | ○ | × | × | ||||
A6 | × | × | × | ||||
B4 | ○ | × | × | ||||
B5 | ○ | × | × | ||||
はがき | × | × | × | ||||
Letter | ○ | × | × | ||||
Legal | × | × | × | ||||
任意 | 用紙名指定なし | × | ○ | × | |||
用紙名指定あり | × | × | × | ||||
用紙方向 | 縦 | ○ | × | *1: | |||
横 | ○ | × | × | ||||
行ピッチ | 6LPI | ○ | |||||
8LPI | ○ | ||||||
12LPI | ○ | × | *1: | ||||
任意 | ○ | × | |||||
区切り編集 | ○ | ||||||
文字下線幅を自動調整する | ○ | × | *1: | ||||
Unicodeの文字を使用する | ○(*1) | *1: | |||||
互換 | LP縮刷 | ○ | × | × | *1: | ||
印刷範囲 | × | ||||||
拡大/縮小印刷 | 拡大/縮小指定 | △ | × | *1: *2: | |||
段組み印刷 | 2段 | × | |||||
4段横 | × | ||||||
4段縦 | × | ||||||
余白 | とじしろ | 左 | ○ | ○ | *1: *2: | ||
上 | ○ | ○ | △ | ||||
用紙からの位置 | ○ | △ | |||||
オーバレイ | オーバレイを印刷する | ○ | × | *1: | |||
バーコード情報 | EAN-128バーコードのAIコード規格 | 1996年 | - | EAN-128バーコードは未サポートのため、無効です。 | |||
2005年 | - | ||||||
キャラクタ間ギャップ幅 | × | × | *1: | ||||
細太エレメント比 | × | × | |||||
クワイエットゾーンの描画方法 | × | × | |||||
ファンクションキャラクタ「FNC1」 | × | ||||||
制御コードの代替文字列指定 | - | ○ | *1: | ||||
入力データ長が項目長に満たない場合、空白で埋める | ○ | ||||||
禁則処理 | 禁則文字を指定する | ○ | |||||
テキスト項目 | 入力データにハイパーリンク情報を付加する | × | ハイパーリンクは無効となり、表示文字列のみ出力されます。 | ||||
数字項目 | 集団印刷 | △ | 数字項目の場合、集団印刷の印刷文字には、必ず1バイト文字を指定してください。 | ||||
固定リテラル項目 | フォント | 日本語フォント | × | 日本語フォントは明朝体、英文フォントはプリンタ内蔵フォントで出力されます。 | |||
英文フォント | × | ||||||
縦書きフォント | × | 横書きで出力されます。 | |||||
利用者定義文字 | ○ | 出力方法については、以下を参照してください。 | |||||
スタイル | 標準 | ○ | |||||
太字 | × | 標準で出力されます。 | |||||
斜体 | × | ||||||
太字斜体 | × | ||||||
サイズ | 日本語フォント | △ | × | *1: *2: *3: *4: *5: | |||
英文フォント | × | × | |||||
横幅 | × | × | |||||
ピッチ | 日本語 | ○ | △ | ||||
英文 | ○ | △ | |||||
1.5ピッチ | ○ | 数字項目では指定できません。 | |||||
文字を反時計回りに90°回転 | △ | × | 数字項目では指定できません。 *1: *2: | ||||
下線 | ○ | × | *1: | ||||
抹消線 | ○ | × | |||||
色 | × | 黒色で出力されます。 | |||||
数字項目 | 編集形式 | 数値 | ○ | ||||
通貨 | ○ | ||||||
区切り | ○ | ||||||
日付 | △ | 「区切り」文字には、必ず1バイト文字を指定してください。 | |||||
小数点抑止 | ○ | ||||||
小数部編集形式 | ○ | ||||||
最小出力桁数 | × | ||||||
テキスト項目 | 標準 | ○ | |||||
郵便 | ○ | ||||||
固定リテラル項目 | 文字配置 | 指定なし | ○ | *1: *2: | |||
両端揃え | ○ | × | |||||
均等配置 | ○ | × | |||||
中央配置 | ○ | ||||||
圧縮 | ○ | × | |||||
逆配置 | ○ | ||||||
前空白データを削除しない | ○ | ||||||
領域内にデータが | はみ出した部分を | ○ | |||||
文字などを詰めて | ○ | × | *1: *2: | ||||
代替文字で出力する | ○ | 数字項目、テキスト項目でのみ指定できます。 | |||||
文字の向き | 左から右 | ○ | |||||
右から左 | × | 出力されません。 | |||||
上から下 | × | ||||||
下から上 | × | ||||||
繰返し | ○ | 日付項目、時刻項目では指定できません。 | |||||
数字項目 | 条件指定 | ○ | × | *1: | |||
矩形固定リテラル項目 | フォント | 日本語フォント | × | 日本語フォントは明朝体、英文フォントはプリンタ内蔵フォントで出力されます。 | |||
英文フォント | × | ||||||
縦書きフォント | × | 横書きで出力されます。 | |||||
利用者定義文字 | ○ | 出力方法については、以下を参照してください。 | |||||
スタイル | 標準 | ○ | |||||
太字 | × | 標準で出力されます。 | |||||
斜体 | × | ||||||
太字斜体 | × | ||||||
サイズ | 日本語フォント | △ | × | *1: *2: *3: *4: *5: | |||
英文フォント | × | × | |||||
横幅 | × | × | |||||
ピッチ | 日本語 | ○ | △ | ||||
英文 | ○ | △ | |||||
下線 | ○ | × | *1: | ||||
抹消線 | ○ | × | |||||
色 | × | 黒色で出力されます。 | |||||
繰返し | ○ | × | |||||
行の指定 | 行の高さ | ○ | △ | *1: | |||
行内での配置 | 上揃え | ○ | × | *1: | |||
下揃え | ○ | × | |||||
余白 | ○ | △ | *1: | ||||
項目内に全データ出力 | 縦幅を拡張して出力 | ○ | △ | 矩形テキスト項目でのみ指定できます。 *1: | |||
文字ピッチなどを縮小して出力 | 文字ピッチを先に縮小 | ○ | × | *1: | |||
行の高さを先に | ○ | × | |||||
矩形テキスト項目 | 項目内の | 縦方向の配置 | ○ | ||||
禁則処理 | 句読点のぶら下げ | ○ | |||||
ワードラップ | ○ | ||||||
行頭/行末禁則 | ○ | ||||||
追い出し後の両端揃え | ○ | × | *1: | ||||
折返し後の行頭空白抑止 | ○ | ||||||
OCR-B項目(*1) | △ | × | *1: *2:
また、文字ピッチ10CPI、文字サイズ12ポで出力されます。 *3: | ||||
領域内にデータが | はみ出した部分を | ○ | |||||
代替文字で出力する | ○ | ||||||
文字の向き | 左から右 | ○ | |||||
右から左 | × | 出力されません。 | |||||
上から下 | × | ||||||
下から上 | × | ||||||
繰返し | ○ | × | |||||
ラジオボタン項目 | ○ | × | *1: | ||||
チェックボックス項目 | ○ | × | |||||
バーコード項目 | バーコード種別 | JAN標準 | ○ | プリンタ装置によって出力可能なバーコードの大きさが異なるため、帳票設計時に指定した大きさと異なる大きさで出力される場合があります。 詳細については、VSPシリーズのマニュアルを参照してください。 各バーコード種別で指定可能な項目長の範囲は以下のとおりです。
*1: | |||
JAN短縮 | ○ | ||||||
Code 3 of 9 | ○ | ||||||
Industrial 2 of 5 | ○ | ||||||
Interleaved 2 of 5(ITF) | ○ | ||||||
NW-7 | ○ | ||||||
カスタマバーコード | ○ | △ | |||||
Code 128 | × | 指定すると帳票の出力時にエラーになります。 | |||||
EAN-128 | × | ||||||
EAN-128(コンビニエンスストア向け) | × | ||||||
Code 3 of 9 | × | ||||||
UPCバージョンA | × | ||||||
UPCバージョンE | × | ||||||
EAN-13 | × | ||||||
U.S. POSTNET | × | ||||||
U.S. POSTNET | × | ||||||
U.S. POSTNET | × | ||||||
QR Code | × | ||||||
QR Code | × | △ | *1: *2: | ||||
QR Code | × | ○ | |||||
PDF417 | × | 指定すると帳票の出力時にエラーになります。 | |||||
MaxiCode | × | ||||||
FIM A | × | ||||||
FIM B | × | ||||||
FIM C | × | ||||||
Intelligent Mail Barcode | × | ||||||
GS1 DataBar Omnidirectional | × | ||||||
GS1 DataBar Stacked Omnidirectional | × | ||||||
GS1 DataBar Stacked | × | ||||||
GS1 DataBar Limited | × | ||||||
GS1 DataBar Expanded | × | ||||||
GS1 DataBar Expanded Stacked | × | ||||||
GS1 DataBar Truncated | × | ||||||
印刷方向 | 0° | ○ | |||||
90° | ○ | ||||||
180° | ○ | ||||||
270° | ○ | ||||||
文字印刷 | △ | カスタマバーコードの場合は、無効となります。 | |||||
チェックキャラクタ | ○ | ||||||
チェックキャラクタ(文字)の印字抑止 | - | チェックキャラクタの印字抑止が指定できるバーコード種は未サポートのため、無効です。 | |||||
フラグキャラクタ | ○ | ||||||
QR Code詳細設定 | 誤り訂正比率 | - | △ | *1: *2:
*3: | |||
分割方向 | × | ||||||
分割数 | ○ | ||||||
MaxiCode詳細設定 | 誤り訂正レベル | - | MaxiCodeは未サポートのため、無効です。 | ||||
GS1 DataBar Expanded Stacked | 段数 | - | GS1 DataBar Expanded Stackedは未サポートのため、無効です。 | ||||
詳細設定 | 指定範囲に収まる | ○ | |||||
項目の範囲内での配置位置 | 左詰め | × | 中央配置で出力されます。 | ||||
中央配置 | ○ | ||||||
細エレメント幅 | × | × | *1: | ||||
モジュール幅 | ○ | × | |||||
バーの高さ | - | GS1 DataBar Truncatedは未サポートのため、無効です。 | |||||
細太エレメント比 | × | × | *1: | ||||
キャラクタ間ギャップ幅 | × | × | |||||
クワイエットゾーンの描画方法 | × | × | |||||
繰返し | ○ | ||||||
組込みメディア項目 | メディア種 | ビットマップ | △ | - | *1:
また、ビットマップファイル名は半角英数字で指定してください。 *2: *3: *4: *5: | ||
JPEG | ○ | ||||||
TIFF | ○ | ||||||
OLE2 | × | ||||||
PNG | ○ | ||||||
グラフ | ○ | ||||||
クリッピング | ○ | ||||||
メディアデータの解像度で出力する | ○ | ||||||
中央表示 | ○ | ||||||
透過色を指定する | × | ||||||
繰返し | ○ | ||||||
日付項目 | ○ | ||||||
時刻項目 | ○ | ||||||
郵便番号項目 | × | 正しく出力されません。 | |||||
パーティション罫線 | 線種 | 実線、点線、破線、一点鎖線 | ○ | ||||
長破線、長鎖線、長二点鎖線、任意線、二重線、波線1、波線2 | × | 実線で出力されます。 | |||||
線端 | 平面 | ○ | × | *1: | |||
四角 | ○ | × | |||||
円 | ○ | × | |||||
線幅 | △ | △ | *1: *2:
| ||||
線色 | × | 黒色で出力されます。 | |||||
丸め | ○ | ||||||
網がけ | ○ | △ | *1:
| ||||
パターン | ○ | ||||||
オーバレイ文字 | フォント | 日本語フォント | △ | - | *1: *2: *3: *4: *5: *6: *7: *8: *9: *10: | ||
英文フォント | △ | ||||||
縦書きフォント | △ | ||||||
利用者定義文字 | ○ | ||||||
スタイル | 標準 | ○ | |||||
太字 | × | ||||||
斜体 | × | ||||||
太字斜体 | × | ||||||
サイズ | △ | ||||||
横幅 | △ | ||||||
文字間隔 | ○ | ||||||
下線 | × | ||||||
色 | × | ||||||
文字配置 | 指定なし | ○ | |||||
両端揃え | ○ | ||||||
中央配置 | ○ | ||||||
右揃え | ○ | ||||||
文字配置 | 文字幅の自動調整 | △ | |||||
文字範囲 | ○ | ||||||
文字の向き | 左から右 | ○ | |||||
右から左 | × | ||||||
上から下 | × | ||||||
下から上 | ○ | ||||||
矩形オーバレイ文字(KOL6) | × | ||||||
直線/枠/円/楕円 | 線種 | 実線、点線、破線、 | ○ | - | *1: *2: *3: *4: *5: *6: *7: *8: | ||
長二点鎖線、二重線、波線1、波線2 | × | ||||||
線幅 | ○ | ||||||
線色 | × | ||||||
線端 | 平面、四角、円 | △ | |||||
網がけ | (枠、円、楕円) | △ | |||||
丸め | (枠) | ○ | |||||
位置、サイズ、パターン | (枠) | ○ | |||||
中心、半径 | (円、楕円) | ○ | |||||
開始位置、 | (直線) | ○ | |||||
イメージ(KOL6) | △ |
○:定義が有効となる項目
△:条件付きで定義が有効となる項目
×:定義が無効となる項目
-:未サポートのため無関係な項目
プリンタにFM出力する場合の帳票業務情報のサポート状況を示します。
分類 | プリンタ種 | 備考 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
VSP単票 | VSP連帳 | VSP | ||||
印刷プリンタ名 | ○ | |||||
給紙方法 | プリンタ装置の設定にしたがう | × | ||||
カットシートフィーダ | × | |||||
ホッパ1 | ○ | × | ○ | |||
ホッパ2 | ○ | × | ||||
ホッパ3 | △ (*1) | × | *1: | |||
ホッパ4 | × | |||||
手差し | ○ | × | ○ | |||
指定なし | ○ | × | ||||
自動 | ○ | × | ||||
給紙口名 | × | |||||
置換フォント | × | |||||
区切りページ | × | |||||
印刷部数 | プリンタ装置の設定にしたがう | × | ||||
部数 | ○ | |||||
部数単位で印刷 | ● | |||||
両面印刷 | プリンタ装置の設定にしたがう | × | ||||
両面印刷しない/する | ○ | × | ||||
マルチフォーム出力時の動作指定 | ○ | |||||
バーコード補正情報 | × | |||||
印刷属性情報 | 出力開始時の動作モード | 装置の設定にしたがう | × | 「出力する」が指定されたものとして動作します。 | ||
出力する | ● | |||||
保留する | ● | |||||
スプールドキュメントの扱い | ● | |||||
出力時の優先順位 | × | |||||
メッセージの通知先 | ● | |||||
出力経過のメッセージ通知 | 出力開始メッセージ | × | ||||
用紙交換メッセージ | × | |||||
出力完了メッセージ | × |
○:定義が有効となる項目
●:Print Managerの高信頼プリンタの場合に定義が有効となる項目
△:条件付きで定義が有効となる項目
×:定義が無効となる項目
FM出力時に出力できる文字については、以下を参照してください。
⇒“18.1.1 FM出力時”
プリンタへのFM出力時は、次のフォントを指定して帳票を設計してください。
各項目のプロパティ | プリンタの出力結果 | |
---|---|---|
指定できるもの | 指定するフォント | |
日本語フォント | (指定しても無効となります) | 明朝体 |
英文フォント | プリンタフォント |
注意
オーバレイ文字以外の項目は、フォントを指定しても無効となります。また、縦書きフォント(@付きフォント)を指定しても、横書きで出力されます。
目的 | 各項目のプロパティ | プリンタの出力結果 | |
---|---|---|---|
指定できるもの | 指定するフォント | ||
明朝体で出力したい場合 | 日本語フォント | MS 明朝 | 明朝体 |
英文フォント | MS 明朝 | 明朝体 | |
ゴシック体で出力したい場合 | 日本語フォント | MS ゴシック | ゴシック体 |
英文フォント | MS ゴシック | ゴシック体 |
注意
プロポーショナルフォント(「MS P明朝」などの可変幅フォント)は指定しないでください。指定しても、等幅フォントで印刷されるため、帳票様式定義画面で定義したときには枠内に収まっていた文字が、印刷すると枠に収まらず文字が欠ける場合があります。
枠内に正しく収まるかどうかは、prtestコマンドでテスト印刷して確認してください。
オーバレイ文字に縦書きフォント(@付きフォント)を指定した場合は、印刷方向が「右」と「下」のときのみ有効になります。
その他のフォントを指定した場合、明朝体で出力されます。
以下に、FM出力時の注意事項について説明します。
FM出力する場合、帳票名は半角英数字8バイト以内で指定してください。
プリンタへのFM出力時にWindows形式(KOL6)オーバレイを使用する場合、メディアデータは、以下の条件を満たした場合にのみ出力できます。以下の条件を満たしていない場合、メディアデータは出力されません。
モノクロ(2値)のビットマップデータ
帳票上のイメージ領域のサイズ/ 3 = メディアデータのサイズ
以下の流れでオーバレイイメージを定義します。
帳票様式定義画面で組込みメディア項目を定義し、メディアデータを出力する範囲を決めます。メディアデータを出力する範囲は、3の倍数になるように指定してください。
例)横幅:360ドット、 縦幅:210ドット
ペイントブラシなどのグラフィックエディタを使用して、メディアデータのサイズ(単位:ドット)を変更します。縦横それぞれメディアデータを出力範囲の1/3の大きさ(単位:ピクセル)にします。
例)横幅:120ピクセル、 縦幅:70ピクセル
帳票様式定義画面でメディアデータを読み込みます。
以下の手順でオーバレイイメージを定義します。
帳票様式定義画面で、[表示]-[単位設定]-[ドット]を選択し、単位を「ドット」に変更します。
帳票様式定義画面で、[表示]-[グリッド]-[設定]を選択します。
⇒グリッドの設定画面が表示されます。
「グリッド間隔」の縦横に「任意入力(ドット)」を指定します。
⇒グリッド間隔がドット単位に変更されます。
[挿入]-[オーバレイ]-[イメージ]を選択します。
オーバレイイメージの領域をマウスをドラッグして決めます。
5.のオーバレイイメージをマウスでダブルクリックします。
⇒オーバレイイメージのプロパティ画面が表示されます。
オーバレイイメージのサイズを縦横それぞれ3で割り切れるサイズに調整します。
例)横幅:360ドット、 縦幅:216ドット
ペイントブラシなどのグラフィックエディタを使用して、メディアデータの色を白黒(モノクロ)にし、メディアデータのサイズを縦横それぞれメディアデータの1/3の大きさに変更します。
例)横幅:120ピクセル、 縦幅:72ピクセル
7.の画面で[ファイルから読込み]ボタンをクリックし、8.で作成したビットマップデータを読み込み、[OK]ボタンをクリックします。
注意
帳票様式定義画面で一度取り込んだイメージデータを拡大・縮小すると、イメージデータが印刷されなくなります。
分散出力型(リモート帳票出力時またはコネクタ連携時)でFM出力する場合、帳票定義情報は、帳票出力サーバに配置してください。帳票をアプリケーションサーバに配置し、転送した場合、オーバレイが印刷されなかったり、違うオーバレイが印刷されたりする場合があります。
以下に、VSPシリアルプリンタ装置に帳票を出力する場合の注意事項について説明します。
VSPシリアルプリンタ装置は、一行ずつ印刷していくラインプリンタであるため、自由な帳票設計が可能な帳票定義情報を印刷すると、印刷結果異常や帳票が印刷されないという問題が発生する場合があります。
そのため、以下に示すVSPシリアルプリンタの特性を理解して帳票設計する必要があります。
●出力行位置について
VSPシリアルプリンタ装置では、文字やバーコードを行の境目に出力する場合、List Creatorデザイナの帳票のプロパティ画面で設定した行ピッチに合うように出力されます。
例)
そのため、帳票設計時には、List Creatorデザイナのグリッドの設定画面で「強制間隔に合わせる」チェックボックスをチェックし、グリッド間隔の「縦」を帳票のプロパティの「行ピッチ」と同じ値に設定してから項目を配置してください。
なお、行ピッチに合わせた位置の指定が必要な情報は以下のとおりです。
帳票のプロパティの余白
とじしろ方向が左の場合の「幅」
原点位置の「左」
フレームの「縦幅」
矩形テキスト項目および矩形固定リテラル項目の「行の高さ」と「余白」
矩形繰返し形式の間隔(縦幅)
なお、横位置に制約はありません。指定した位置に出力されます。
●「逆改行」について
帳票出力時、現在のプリンタヘッド位置(出力している位置)を上方向に移動すること(逆改行)ができません。逆改行が発生する帳票を出力すると、PrintWalker/BPCでエラーが発生し帳票が印刷されません(エラーが発生しても通知されません)。
矩形項目を定義した帳票
フレームを定義した帳票
帳票設計時の注意事項については、以下を参照してください。
●同一行での出力順序について
同一行に文字やバーコードを出力する場合、現在のプリンタヘッド位置を左方向に移動することができません。現在出力している位置から左側に戻って項目を出力する帳票の場合、現在のプリンタヘッド位置から続けて項目が出力されます。
VSPシリアルプリンタ装置で印刷する帳票定義情報を定義する場合、以下の点に注意して設計してください。
⇒“●項目を定義する場合”
●帳票形式がフリーフレーム形式の場合
帳票形式がフリーフレーム形式の場合、フレームの定義時に以下のことに注意してください。
フレームの出力方向に「縦」を指定する
フレームの横方向にフレームに含まれない項目を配置しない(逆改行が発生する)
以下に、フレームの横方向にフレームに含まれない項目を配置した例を示す
複数のフレームを定義する場合は、横方向に重なるように定義しない(逆改行が発生する)以下に、横方向に重なるようにフレームを定義した例を示す
フレームは、上から下へ出力するようにする
●項目を定義する場合
以下の場合、逆改行やプリンタヘッド位置の左方向への移動が発生する可能性があります。
矩形テキスト項目、矩形固定リテラル項目を定義した場合
グリッドの設定画面で、グリッド間隔の縦に「1/6インチ」または「1/8インチ」以外を指定した場合
帳票のプロパティの行ピッチに「1/6インチ」または「1/8インチ」以外を指定した場合
同一行に文字サイズの異なる項目を定義した場合
範囲指定バーコードを指定した場合
以下にそれぞれの詳細について説明します。
なお、項目定義のサポート状況や出力結果などの詳細については、以下を参照してください。
FM出力時は、以下の項目を出力することができます。
数字項目
テキスト項目
矩形テキスト項目(*1)
OCR-B項目
OCR-Bフォントで出力されません。ANK書体で出力されます。
固定リテラル項目
矩形固定リテラル項目(*1)
日付項目
時刻項目
*1:
帳票設計時、以下に説明する“矩形テキスト項目/矩形固定リテラル項目について”を参照してください。
矩形テキスト項目/矩形固定リテラル項目の場合、以下のように複数の矩形テキスト項目/矩形固定リテラル項目を並べて定義すると逆改行が発生します。
そのため、矩形テキスト項目/矩形固定リテラル項目は、以下のように定義してください。
矩形テキスト項目/矩形固定リテラル項目の横方向に、他の項目を並べて定義しない
矩形テキスト項目/矩形固定リテラル項目の行の高さを行ピッチと同じ幅にする
余白の幅は、行ピッチの幅単位で指定する
矩形テキスト項目画面の[矩形]タブで、「縦幅を拡張して出力」を指定した場合は、出力時に縦幅が拡張されてときに、拡張された部分の横方向に他の項目が定義されていないようにする
矩形テキスト項目画面/矩形固定リテラル項目の[矩形]タブで、「文字ピッチなどを縮小して出力」を指定しない
矩形テキスト項目画面の[矩形]タブで、「追い出し後の両端揃え」を指定しない
項目の位置は、帳票のプロパティ画面で指定した行ピッチに合うように定義してください。
項目の位置が行ピッチに合っていない場合は、印刷結果異常になる場合があります。
そのため、項目を配置する場合は、グリッドの設定画面で「強制間隔に合わせる」チェックボックスをチェックし、グリッド間隔の「縦」を帳票のプロパティの「行ピッチ」と同じ値に設定してから行ってください。
このとき、「行ピッチ」およびグリッド間隔の「縦」には、「1/6インチ」または「1/8インチ」を指定してください。これ以外の値を指定すると、印刷結果異常になります。
以下に、印刷結果異常となる例を示します。
項目の位置が上にあるものから順に出力されるため、「かきくけこ」→「あいうえお」の順に出力されます。VSPシリアルプリンタ装置は、縦位置がわずかにずれていても同一行として印刷するため、印刷結果に異常が発生します。
指定は無効となります。プリンタ標準フォント(日本語:明朝体、英数字:ANK書体)で印字されます。
10.5ポを指定してください。これ以外のサイズを指定した場合でも、プリンタ標準のサイズ(10.5ポ相当)で印字されます。
また、項目の縦位置が同一となる位置に、文字サイズの異なる項目を複数定義した場合、印刷結果異常となる場合があります。以下に、項目の縦位置が同一となる位置で、その項目の右側に文字サイズが小さい項目を定義した場合の例を示します。
指定は無効となります。標準で出力されます。
以下の文字ピッチを指定してください。これ以外の文字ピッチを指定した場合、正しい文字ピッチで出力されない場合があります。
5.0CPI
6.0CPI
1.5ピッチ
指定は無効となります。標準サイズで印字されます。
指定できません。指定した場合、正しく出力されません。
以下の文字位置を指定してください。これ以外の文字配置を指定すると、正しい文字配置で出力されない場合があります。
指定なし
中央配置
逆配置
「右」を指定してください。これ以外の向きを指定した場合、項目は出力されません。
指定しないでください。指定した場合、正しく出力されません。
バーコードを出力する場合は、拡張出力機構(VSPオプション製品)が必要です。
以下のバーコードが出力できます。これ以外のバーコードを出力した場合、エラーが通知されます。
JAN標準
JAN短縮
Code 3 of 9
Industrial 2of 5
Interleaved 2of 5(ITF)
NW7
カスタマバーコード
VSPシリアルプリンタ装置に機能がある場合に出力されます(エラーは通知しません)。
QRコード(モデル2)
QRコード(マイクロ QR)
「左詰め配置」の指定は無効となり、「中央配置」で出力されます。
「バーコードの細エレメント幅を指定する」を指定した場合は、エラーが通知されます。
以下の情報の指定は無効です。VSPシリアルプリンタ装置の仕様で出力されます。
細太エレメント比
キャラクタ間ギャップ幅
クワイエットゾーンの描画指定
以下の罫線種を出力できます。これ以外の罫線種を出力した場合は、実線で出力されます。
実線
点線
破線
一点鎖線
線幅はプリンタに依存します。
指定は無効となります。
以下のようにマッピングして出力されます。
5.0%~40.0% :薄い
50.0%~70.0% :やや薄い
75.0%~100.0%:濃い
ポイント
プリンタの網がけパターンは、3パターンです(プリンタ仕様)。
注意
パーティション罫線/パーティション枠は、各ページで最初に出力するパーティションにだけ定義してください。
集団印刷は使用しないでください。集団印刷を行った場合、文字の出力時に「逆改行」が発生する可能性が高くなります。
●バーコード項目を定義する場合
バーコード項目を定義する場合、以下のことに注意してください。
以下の項目(文字サイズ:10.5ポ)の一行下段(項目の縦位置が一行下段)にバーコード項目を定義した場合、逆改行が発生するため、帳票は出力されません。
数字項目
テキスト項目
矩形テキスト項目
OCR-B項目
固定リテラル項目
矩形固定リテラル項目
日付項目
時刻項目
この現象を回避するためには、項目(テキスト項目など)の文字サイズを9.0ポに設定してください。
項目の縦位置と同じ縦位置(項目の右側)にバーコード項目を定義すると、印刷結果異常になります(6LPI(1/6インチ改行)、8LPI(1/8インチ改行)ともに発生)。
上記の例の場合、「あああああ」とバーコード項目が同一縦位置に定義されているため、「あああああ」とバーコード項目が重なって出力されます。