機能
pgx_rcvallコマンドから呼び出されるユーザー出口(コピーコマンド)です。
形式
pgx_rcvallコマンドがコピーコマンドを呼び出す際の引数は以下です。
コピーコマンド名 restore "バックアップ情報ファイルのパス名" "バックアップ対象一覧ファイルのパス名"
引数
操作モード
モード | 説明 |
---|---|
restore | リストア処理を実装します。 |
バックアップ情報ファイルのパス名
ダブルクォートで囲まれた、バックアップ情報ファイルのファイルパス名です。
バックアップ対象一覧ファイルのパス名
ダブルクォートで囲まれた、コピーコマンドでのリカバリ対象となる資源名の一覧が記述されたファイルパス名です。
バックアップ情報ファイルとバックアップ対象一覧ファイルのアクセス可否は以下のとおりです。
バックアップ情報ファイル | バックアップ対象一覧ファイル |
---|---|
参照可能 | 参照可能 |
戻り値
戻り値 | 意味 |
---|---|
0 | 正常終了 pgx_rcvallコマンドは処理を継続します。 |
0以外 | 異常終了 pgx_rcvallコマンドが異常終了します。 |
説明
コピーコマンドはpgx_rcvallコマンドを実行したOSユーザーの権限で動作します。このため、pgx_rcvallコマンドを実行するユーザーに対して、コピーコマンドの実行権限を付与してください。また、必要に応じてコピーコマンド内でユーザーの変更を行ってください。
コピーコマンドはrestoreモードで1度だけ呼び出されます。
複数の資源を同時にコピーしたい場合は、コピーコマンド内で並列にコピーするように実装してください。
注意
バックアップ情報ファイルやバックアップ対象一覧ファイルは削除できません。また、権限も変更できません。
コピーコマンドの標準出力や標準エラーは、pgx_rcvallコマンドを実行した端末に出力されます。
コピーコマンドが無応答になった場合、pgx_rcvallコマンドも無応答となります。OSのコマンドでコピーコマンドの状態を確認し、無応答であると判断した場合は、OSのコマンドでコピーコマンドを強制停止してください。
コピーコマンドの処理内容や処理結果を一時ファイルなどに取得し、コピーコマンドが異常終了した場合に、後から原因が調査できるように実装してください。
コピーコマンド内ではFUJITSU Enterprise PostgresのコマンドやPostgreSQLアプリケーションを実行しないでください。
データベースクラスタ配下のpostmaster.pid、pg_wal/サブディレクトリおよびpg_replslotなど、アーカイブログによるリカバリに不要なファイルやディレクトリがバックアップに含まれている場合があります。これらの不要なファイルやディレクトリがある場合は、リストア後にコピーコマンド内で削除してください。