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Systemwalker Service Quality CoordinatorV15.2.1 使用手引書
FUJITSU Software

2.3.2 監視サーバの設定

監視サーバの設定の手順を説明します。

  1. 方法

  2. セットップ


2.3.2.1 定義方法

以下の順で定義します。

2.3.2.1.1 接続アカウント定義ファイル

監視サーバと被監視サービスに関する設定を定義します。

接続アカウント定義ファイル(remoteAccount.txt)を編集します。

■格納場所

本ファイルの格納場所は以下のとおりです。

Windows版】

<可変ファイル格納ディレクトリ>\control\remoteAccount.txt

UNIX版】

/etc/opt/FJSVssqc/remoteAccount.txt

上記ファイルを以下の定義方法に従って編集してください。


■定義方法

本ファイルはiniファイル形式です。

監視サーバと被監視サービスの通信のための接続アカウントのグループ単位にセクションを設定します。

No

項目

必須/任意

形式

説明

-

[ACCOUNT]

必須

63文字以内

半角英数字および以下の半角記号が使用可能

ハイフン(-)、ドット(.)、シャープ (#)

セクション名として任意のアカウントグループの名前を設定します。

セクション名は一意の文字列になるように設定してください。

1

CONNECTTYPE

必須

REST

インストールレス機能で接続する際の接続方式を設定します。

クラウド稼働管理の場合は"REST"を設定します。

2

USER

必須

4~255文字

半角英数字および以下の半角記号が使用可能

プラス(+)、等号(=)、カンマ(,)、ピリオド(.)、アットマーク(@)、ハイフン(-)、アンダーバー(_)

接続用のユーザーを設定します。

ポイント

クラウド環境の情報を収集する場合は、収集対象のサービスのAPIを利用できるユーザーを指定してください。

詳細は、OpenStackのマニュアルを参照してください。

3

PASSWORD

必須

genpwdで作成した文字列 ※1

接続用のパスワードを設定します。

4

TENANT

任意

4~64文字

半角英数字および以下の半角記号が使用可能

プラス(+)、等号(=)、カンマ(,)、ピリオド(.)、アットマーク(@)、ハイフン(-)、アンダーバー(_)

OpenStack Identity v2.0 APIを利用して接続する場合にテナント名を指定します。Identity v2.0 APIの場合は必須です。

5

DOMAIN

任意

4~64文字

半角英数字および以下の半角記号が使用可能

プラス(+)、等号(=)、カンマ(,)、ピリオド(.)、アットマーク(@)、ハイフン(-)、アンダーバー(_)

OpenStack Identity v3 APIを利用して接続する場合に、任意でドメイン名を指定します。

※1 genpwd(パスワード暗号化コマンド)の使用方法は、「A.6 genpwd(パスワード暗号化コマンド)」を参照してください。


■定義例

定義例は以下のとおりです。

# OpenStack Identity v2.0 APIを利用する場合

[OpenStack-Identityv2]

CONNECTTYPE=REST

USER=restuser

PASSWORD=oShc+uU9Gl8=

TENANT=tenantname


# OpenStack Identity v3 APIを利用する場合

[OpenStack-Identityv3]

CONNECTTYPE=REST

USER=restuser

PASSWORD=oShc+uU9Gl8=

DOMAIN=domainname


2.3.2.1.2 リモート監視定義ファイル

被監視サービスに関する設定を定義します。

リモート監視定義ファイル(remoteAgent.txt)を編集します。

■格納場所

本ファイルの格納場所は以下のとおりです。

Windows 版】

<可変ファイル格納ディレクトリ>\control\remoteAgent.txt

UNIX 版】

/etc/opt/FJSVssqc/remoteAgent.txt

上記ファイルを以下の定義方法に従って編集してください。


■定義方法

本ファイルはiniファイル形式です。

被監視サービス単位にセクションを設定します。

No

項目

必須/任意

形式

説明

-

[SERVICENAME]

必須

63文字以内

半角英数字および以下の半角記号が使用可能

ハイフン(-)、ドット(.)、シャープ(#)

セクション名として任意のセクション名を設定します。

セクション名は一意の文字列になるように設定してください。

サービス名を指定することを推奨します。

1

CLOUDTYPE

必須

OPENSTACK_TELEMETRY_OSS

OPENSTACK_COMPUTE_OSS

監視対象のクラウド種別

  • OpenStackの場合

    • OPENSTACK_TELEMETRY_OSS : OpenStack Telemetry

    • OPENSTACK_COMPUTE_OSS : OpenStack Compute

2

URL

必須

320文字以内

半角英数字および以下の半角記号が使用可能

ハイフン(-)、ドット(.)、コロン(:)、スラッシュ(/)

監視対象のサービスに接続するためのOpenStack Identity APIのURLを指定します。

  • Identity v2.0 APIに接続する場合
    http://<server>:<port>/v2.0

  • Identity v3 APIに接続する場合
    http://<server>:<port>/v3

<server>、<port>は可変の文字列を指定します。

Identityのデフォルトのポート番号は5000です。

3

DISPLAYNAME

必須

63文字以内

半角英数字および以下の半角記号が使用可能

ハイフン(-)、ドット(.)、シャープ (#)

コンソールで表示されるシステム名を指定します。

4

ACCOUNT

必須

63文字以内

半角英数字および以下の半角記号が使用可能

ハイフン(-)、ドット(.)、シャープ(#)

被監視サービスとの通信のための接続アカウントを指定します。

「接続アカウント定義ファイル(remoteAccount.txt)」で設定したアカウントグループのセクション名を指定します。

5

CONNECTION

任意

ON

OFF

監視のON/OFFを指定します。

監視を停止する場合は、「OFF」を指定します。

※指定がない場合は「ON」が設定されたものとみなします。


■定義例

定義例を以下に示します。

# 監視対象のサービスがOpenStackのOpenStack Telemetryの場合

[OpenStackTelemetry]

CLOUDTYPE=OPENSTACK_TELEMETRY_OSS

URL=http://<server>:<port>/v3

DISPLAYNAME=OpenStackTelemetry

ACCOUNT=OpenStack-Identityv3


2.3.2.2 セットアップ

A.1 サーバ内リソース情報収集ポリシー作成コマンド」を参照して、sqcSetPolicyを実行してください。

ポイント

セットアップ時に、定義ファイルに記述された文字列のチェックを行います。被監視サービスに接続できるかどうかの確認は、サービスを実行して行ってください。接続できない被監視サービスについては、性能情報収集の実行時にイベントログに警告メッセージが出力されます。リファレンスマニュアル「共通メッセージ」を参照し対処を行ってください。

定義ファイル「接続アカウント定義ファイル」「リモート監視定義ファイル」に設定された内容に誤りがある場合、誤った定義が行われている被監視サービスについては管理の対象となりません。

sqcSetPolicyを実行した際、定義の誤りにより管理の対象から外される被監視サービスについては、以下のメッセージを出力します。

(Warning) : <Install-less Agent> ignored section name[セクション名]

セクション名には「リモート監視定義ファイル」に定義されたセクション名を出力します。

また、定義ファイルに1つでもエラーがある場合は、以下のメッセージを出力します。

(Warning) : <Install-less Agent> There is an error in definition.
Please confirm the file (ファイル名).

ファイル名には以下を出力します。

Windows版】

<可変ファイル格納ディレクトリ>\log\setpolicy_error.log

UNIX版】

/var/opt/FJSVssqc/log/setpolicy_error.log


メッセージが表示された場合、ファイルの内容を確認し、ファイルに記述されているメッセージをもとに定義ファイル「接続アカウント定義ファイル」「リモート監視定義ファイル」を修正して、再度セットアップを実行してください。ファイルに出力されるメッセージについては、リファレンスマニュアルの「sqcSetPolicy(ポリシー適用コマンド)」を参照してください。

なお、収集ポリシーのセットアップを実施した場合は、コンソールに反映が必要です。使用手引書(コンソール編)「Agents」を参照して、Agent設定画面で構成情報の取得を行ってください。