以下の順で定義します。
監視サーバと被監視サービスに関する設定を定義します。
接続アカウント定義ファイル(remoteAccount.txt)を編集します。
■格納場所
本ファイルの格納場所は以下のとおりです。
【Windows版】
<可変ファイル格納ディレクトリ>\control\remoteAccount.txt |
【UNIX版】
/etc/opt/FJSVssqc/remoteAccount.txt |
上記ファイルを以下の定義方法に従って編集してください。
■定義方法
本ファイルはiniファイル形式です。
監視サーバと被監視サービスの通信のための接続アカウントのグループ単位にセクションを設定します。
No | 項目 | 必須/任意 | 形式 | 説明 |
---|---|---|---|---|
- | [ACCOUNT] | 必須 | 63文字以内 半角英数字および以下の半角記号が使用可能 ハイフン(-)、ドット(.)、シャープ (#) | セクション名として任意のアカウントグループの名前を設定します。 セクション名は一意の文字列になるように設定してください。 |
1 | CONNECTTYPE | 必須 | REST | インストールレス機能で接続する際の接続方式を設定します。 クラウド稼働管理の場合は"REST"を設定します。 |
2 | USER | 必須 | 4~255文字 半角英数字および以下の半角記号が使用可能 プラス(+)、等号(=)、カンマ(,)、ピリオド(.)、アットマーク(@)、ハイフン(-)、アンダーバー(_) | 接続用のユーザーを設定します。 ポイント クラウド環境の情報を収集する場合は、収集対象のサービスのAPIを利用できるユーザーを指定してください。 詳細は、OpenStackのマニュアルを参照してください。 |
3 | PASSWORD | 必須 | genpwdで作成した文字列 ※1 | 接続用のパスワードを設定します。 |
4 | TENANT | 任意 | 4~64文字 半角英数字および以下の半角記号が使用可能 プラス(+)、等号(=)、カンマ(,)、ピリオド(.)、アットマーク(@)、ハイフン(-)、アンダーバー(_) | OpenStack Identity v2.0 APIを利用して接続する場合にテナント名を指定します。Identity v2.0 APIの場合は必須です。 |
5 | DOMAIN | 任意 | 4~64文字 半角英数字および以下の半角記号が使用可能 プラス(+)、等号(=)、カンマ(,)、ピリオド(.)、アットマーク(@)、ハイフン(-)、アンダーバー(_) | OpenStack Identity v3 APIを利用して接続する場合に、任意でドメイン名を指定します。 |
※1 genpwd(パスワード暗号化コマンド)の使用方法は、「A.6 genpwd(パスワード暗号化コマンド)」を参照してください。
■定義例
定義例は以下のとおりです。
# OpenStack Identity v2.0 APIを利用する場合 [OpenStack-Identityv2] CONNECTTYPE=REST USER=restuser PASSWORD=oShc+uU9Gl8= TENANT=tenantname # OpenStack Identity v3 APIを利用する場合 [OpenStack-Identityv3] CONNECTTYPE=REST USER=restuser PASSWORD=oShc+uU9Gl8= DOMAIN=domainname |
被監視サービスに関する設定を定義します。
リモート監視定義ファイル(remoteAgent.txt)を編集します。
■格納場所
本ファイルの格納場所は以下のとおりです。
【Windows 版】
<可変ファイル格納ディレクトリ>\control\remoteAgent.txt |
【UNIX 版】
/etc/opt/FJSVssqc/remoteAgent.txt |
上記ファイルを以下の定義方法に従って編集してください。
■定義方法
本ファイルはiniファイル形式です。
被監視サービス単位にセクションを設定します。
No | 項目 | 必須/任意 | 形式 | 説明 |
---|---|---|---|---|
- | [SERVICENAME] | 必須 | 63文字以内 半角英数字および以下の半角記号が使用可能 ハイフン(-)、ドット(.)、シャープ(#) | セクション名として任意のセクション名を設定します。 セクション名は一意の文字列になるように設定してください。 サービス名を指定することを推奨します。 |
1 | CLOUDTYPE | 必須 | OPENSTACK_TELEMETRY_OSS OPENSTACK_COMPUTE_OSS | 監視対象のクラウド種別
|
2 | URL | 必須 | 320文字以内 半角英数字および以下の半角記号が使用可能 ハイフン(-)、ドット(.)、コロン(:)、スラッシュ(/) | 監視対象のサービスに接続するためのOpenStack Identity APIのURLを指定します。
<server>、<port>は可変の文字列を指定します。 Identityのデフォルトのポート番号は5000です。 |
3 | DISPLAYNAME | 必須 | 63文字以内 半角英数字および以下の半角記号が使用可能 ハイフン(-)、ドット(.)、シャープ (#) | コンソールで表示されるシステム名を指定します。 |
4 | ACCOUNT | 必須 | 63文字以内 半角英数字および以下の半角記号が使用可能 ハイフン(-)、ドット(.)、シャープ(#) | 被監視サービスとの通信のための接続アカウントを指定します。 「接続アカウント定義ファイル(remoteAccount.txt)」で設定したアカウントグループのセクション名を指定します。 |
5 | CONNECTION | 任意 | ON OFF | 監視のON/OFFを指定します。 監視を停止する場合は、「OFF」を指定します。 ※指定がない場合は「ON」が設定されたものとみなします。 |
■定義例
定義例を以下に示します。
# 監視対象のサービスがOpenStackのOpenStack Telemetryの場合 [OpenStackTelemetry] CLOUDTYPE=OPENSTACK_TELEMETRY_OSS URL=http://<server>:<port>/v3 DISPLAYNAME=OpenStackTelemetry ACCOUNT=OpenStack-Identityv3 |
「A.1 サーバ内リソース情報収集ポリシー作成コマンド」を参照して、sqcSetPolicyを実行してください。
ポイント
セットアップ時に、定義ファイルに記述された文字列のチェックを行います。被監視サービスに接続できるかどうかの確認は、サービスを実行して行ってください。接続できない被監視サービスについては、性能情報収集の実行時にイベントログに警告メッセージが出力されます。リファレンスマニュアル「共通メッセージ」を参照し対処を行ってください。
定義ファイル「接続アカウント定義ファイル」「リモート監視定義ファイル」に設定された内容に誤りがある場合、誤った定義が行われている被監視サービスについては管理の対象となりません。
sqcSetPolicyを実行した際、定義の誤りにより管理の対象から外される被監視サービスについては、以下のメッセージを出力します。
(Warning) : <Install-less Agent> ignored section name[セクション名] |
セクション名には「リモート監視定義ファイル」に定義されたセクション名を出力します。
また、定義ファイルに1つでもエラーがある場合は、以下のメッセージを出力します。
(Warning) : <Install-less Agent> There is an error in definition. |
ファイル名には以下を出力します。
【Windows版】
<可変ファイル格納ディレクトリ>\log\setpolicy_error.log |
【UNIX版】
/var/opt/FJSVssqc/log/setpolicy_error.log |
メッセージが表示された場合、ファイルの内容を確認し、ファイルに記述されているメッセージをもとに定義ファイル「接続アカウント定義ファイル」「リモート監視定義ファイル」を修正して、再度セットアップを実行してください。ファイルに出力されるメッセージについては、リファレンスマニュアルの「sqcSetPolicy(ポリシー適用コマンド)」を参照してください。
なお、収集ポリシーのセットアップを実施した場合は、コンソールに反映が必要です。使用手引書(コンソール編)「Agents」を参照して、Agent設定画面で構成情報の取得を行ってください。