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ETERNUS SF Storage Cruiser 16.7 運用ガイド
FUJITSU Storage

5.2.2 装置の検索

本製品で装置を管理する場合、はじめに装置を検出する必要があります。装置の検出方法には、以下の2つがあります。

参考

  • 以下の装置は、装置検出時に自動的に装置の登録が行われます。

    • Storage Cruiserエージェント

    • VMware vSphereの、VMホストとVMゲスト

  • サーバノードを検出した場合でも、ホスト名が解決できないことがあります。
    このときは、“IP-IPアドレス”の形式でホスト名が表示されます。

  • 検索対象のサーバにIPv6アドレスが存在する場合でも、以下に示すOS上で動作するStorage CruiserエージェントはIPv4アドレスでの検索だけをサポートします。

    プラットフォーム

    OS

    HP-UX

    全バージョン

    AIX

    全バージョン

サブネット内の装置の自動検出

サブネット内の装置の自動検出は、Webコンソール画面で対象のサブネットを指定します。

サブネット内の装置の検出により、マネージャーでサポートしている自動検出対応装置を画面に表示します。内部的に、SNMPによるブロードキャスト処理を実施し、本製品でサポートしている装置について自動表示します。

IPv6アドレスの装置は検出対象外です。IPv6アドレスで登録している装置が存在する場合、本機能は実施できません。IPv6アドレスの装置を管理する場合は、IPアドレス指定による検出を行ってください。

SNMPv3を使用する装置は検出対象外です。SNMPv3を使用する装置を管理する場合は、IPアドレス指定による検出を行ってください。

注意

  • 運用管理サーバが直接つながっているサブネット内の装置は、サブネットの指定によらず、自動検出の対象となります。

  • 内部的にSNMPによるブロードキャスト処理を実施するため、対象とするサブネットに対してブロードキャスト処理が通過する環境が必要です。

  • サブネット内の装置の自動検出ができない場合は、「1.2.9 サポートレベル」を確認してください。「1.2.9 サポートレベル」に記載されている“「サブネット内検出」に対応していない装置”は、後述の「IPアドレス指定による検出」を行ってください。

  • ETERNUS ディスクアレイでSlave CM側のIPアドレスを設定している場合は、当該装置がMaster CM側のIPアドレスおよびSlave CM側のIPアドレスのどちらも検出されます。「5.2.3 装置の登録」でMaster CM側のIPアドレスの装置を指定してください。Slave CM側のIPアドレスを指定した場合、アクセスパスを設定できません。

IPアドレス指定による検出
  • Storage Cruiserエージェントを検出する場合

    対象装置のIPアドレスを指定してください。

  • VMware vSphereのVMホストとVMゲストを検出する場合

    VMホストのIPアドレスを指定してください。また、VMホストにログインするときに使用するユーザー名とパスワードを入力してください。

    参考

    • VMホストを指定して登録すると、そのVMホストに含まれるVMゲストも自動的に登録されます。

    • VMホストの装置登録後に設定されたVMゲストを検出するには、Webコンソールで当該装置に対して[設定の再読み込み]を実行してください。

    注意

    • VMホストおよびVMゲストを本製品に登録するには、VMホストのIPアドレス、ログイン名、およびパスワードが必要です。

    • VMゲストだけを指定して登録することはできません。

  • CFX2000 series、PRIMERGY コンバージドファブリックスイッチブレード(10Gbps 18/8+2)を検出する場合

    SNMPv1を使用する場合は、ファブリック仮想代表IPおよびSNMPコミュニティー名を入力してください。
    SNMPv3を使用する場合は、ファブリック仮想代表IPおよびSNMPv3のユーザー名を指定してください。

  • 上記以外の装置を検出する場合

    SNMPv1を使用する場合は、対象装置のIPアドレスおよびSNMPコミュニティー名を入力してください。
    SNMPv3を使用する場合は、対象装置のIPアドレスおよびSNMPv3のユーザー名を指定してください。

注意

  • ETERNUS DX series, ETERNUS AF オールフラッシュアレイ, ETERNUS DX200Fの検索に失敗した場合、以下の対処を実施してください。

    • 装置導入後にETERNUS Web GUIからSNMP環境設定を一度も実施していない場合

      装置のSNMPエージェントが動作していません。「4.3.1 ETERNUS DX series, ETERNUS AF オールフラッシュアレイ, ETERNUS DX200F」を参照して SNMP 環境設定を実施してください。

    • ETERNUS DX S4 series, DX S3 series, DX S2 series, DX60, ETERNUS AF オールフラッシュアレイ, ETERNUS DX200Fの場合

      装置検出ではMaster CM側のIPアドレスを指定してください。Slave CM側のIPアドレスを指定して検出・登録した場合、アクセスパスを設定できません。

  • Storage Cruiserエージェントの検索に失敗した場合、Storage Cruiserエージェントが起動しているか確認してください。起動していない場合は、Storage Cruiserエージェントを起動してください。

  • ETERNUS SN200 ファイバーチャネルスイッチ、Brocadeファイバーチャネルスイッチ、およびPRIMERGY ファイバーチャネルスイッチブレードの検索に失敗した場合、装置側のSNMP MIBの設定を確認してください。詳細は、「4.2.1 SN200(Brocade)ファイバーチャネルスイッチ」の「SNMP-MIB設定」を参照してください。

  • AIX版エージェントを導入したサーバに関して、以下のような現象が発生する場合があります。

    • サーバを登録する際に非常に時間がかかる。

    • 設定の再読み込みに非常に時間がかかる。

    • 当該サーバに関するHBAポート情報が正しく認識されない場合がある。

    上記に該当する場合は、すべてのHBAポートについて、正しく結線されているか確認してください。結線していないHBAポートに対応するファイバーチャネルデバイスが存在する場合は、可能であれば削除してください。HBAポートとファイバーチャネルデバイスの対応の確認方法は、AIXのドキュメントを参照してください。なお、サーバを再起動すると、再度、本操作が必要となる場合があります。

    [未使用のファイバーチャネルデバイスfcs3を削除する場合の例]

    # /usr/sbin/rmdev -Rdl fcs3

    上記に該当しない場合は、「B.1 調査資料の採取」を参照して調査資料を採取し、当社技術員(SE)に連絡してください。