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PRIMECLUSTER Global Disk Services  説明書 4.3
FUJITSU Software

B.3.2 cldelrsc(8) - リソースの削除

形式

/etc/opt/FJSVcluster/bin/cldelrsc -r rid


機能説明

本コマンドは、リソースデータベースのリソースを削除します。
以下のリソースクラスのリソースが削除できます。

リソースクラス名

意味

DISK

共用ディスク装置のデバイスのリソース

SHD_DISK

共用ディスク装置のデバイスの共用リソース

Ethernet

ネットワーク装置のリソース

削除を行うリソースは、clgettree(1) コマンドで確認してください。

共用ディスク装置のデバイスの、DISK クラスのリソースを削除し、SHD_DISK クラスの共用リソースのみが残る場合は、共用リソースも削除してください。

本コマンドは、クラスタシステムの任意の 1 ノードで、システム管理者権限で実行してください。


オプション

-r rid

削除を行うリソースのリソース ID を rid に指定します。リソースのリソース ID は clgettree(1) コマンドで確認してください。


戻り値

0 :

正常終了

0 以外:

異常終了


注意

リソースを削除する共用ディスクが GDS のクラスに登録されている場合は、まずその共用ディスクを GDS のクラスから削除してから、リソースを削除してください。


使用例

例として、ノード node1 および node2 で共用している共用ディスクのデバイス /dev/sdc のリソースを削除する手順を示します。

以下の手順を任意のノードで実行します。

  1. リソースを削除する前に、リソースに設定されているデバイス名を現在のデバイス名に変更します。以下のコマンドを実行してください。

    filepath には空のファイルを絶対パスで指定します。

    # /etc/opt/FJSVcluster/bin/clautoconfig -f filepath

    注意

    GDS の設定ファイル /etc/opt/FJSVsdx/sdx.cf に SDX_UDEV_USE=off が記述されている場合は実行しないでください。

  2. clgettree(1) コマンドを使って、/dev/sdc のリソースのリソース ID を確認します。以下の例では、共用ディスクのリソース ID は 17、node1 の /dev/sdc の リソースのリソース ID は 18、node2 の /dev/sdc のリソースのリソース ID は 19 です。

    # /etc/opt/FJSVcluster/bin/clgettree
    Cluster 1 cluster Domain 2 PRIME Shared 7 SHD_PRIME SHD_DISK 14 SHD_Disk14 UNKNOWN DISK 15 sdb UNKNOWN node1 DISK 16 sdb UNKNOWN node2 SHD_DISK 17 SHD_Disk17 UNKNOWN DISK 18 sdc UNKNOWN node1 DISK 19 sdc UNKNOWN node2 Node 3 node1 ON DISK 15 sdb UNKNOWN DISK 18 sdc UNKNOWN Node 5 node2 ON DISK 16 sdb UNKNOWN DISK 19 sdc UNKNOWN
  3. cldelrsc(8) コマンドを使って、共用ディスクのデバイス /dev/sdc のリソースを削除します。

    # /etc/opt/FJSVcluster/bin/cldelrsc -r 17
    # /etc/opt/FJSVcluster/bin/cldelrsc -r 18
    # /etc/opt/FJSVcluster/bin/cldelrsc -r 19