ページの先頭行へ戻る
PRIMECLUSTER Global Disk Services  説明書 4.3
FUJITSU Software

7.15.8 両ノードの停止

両ノードを停止する場合、事前に hvshut -a コマンドを実行して RMS を停止してください。

RMS を停止せず、クラスタアプリケーションが起動している状態で両ノードを停止した場合に、待機ノードが先に停止すると、次の起動時に以下の問題が発生することがあります。


[現象]

先に停止したノードだけを起動すると、クラスタアプリケーションを強制起動できないことがあります。

1ノードのみでクラスタアプリケーションを起動するには、クラスタアプリケーションを強制起動する必要があります。

待機ノードが先に停止すると、そのノードのディスクは、書込み処理が中断された状態になり、データやファイルシステムに不整合が生じていることがあります。この場合、クラスタアプリケーションの強制起動が失敗することがあります。


[復旧手順]

後に停止したノードを起動し、RMSを起動することで、復旧できます。

後に停止したノードが起動できない場合は、起動しているノードで以下の手順を行ってください。

  1. ネットミラーボリュームの起動ロックを解除します。

    # sdxattr -V -c クラス名 -v ボリューム名 -a lock=off
  2. ネットミラーボリュームを起動します。

    # sdxvolume -N -c クラス名 -v ボリューム名
  3. データやファイルシステムを復旧します。
    ファイルシステムの修復、ファイルシステムの再作成、データのリストアなどにより復旧してください。

  4. ネットミラーボリュームを停止します。

    # sdxvolume -F -c クラス名 -v ボリューム名
  5. RMS を起動します。

参考

RMS を停止せず、クラスタアプリケーションが起動している状態で両ノードを停止しても、その後、以下の操作を行う場合は問題ありません。

  • 両ノードを再度起動する場合
    後に停止したノードのディスク上の正常なデータが使用できるため、クラスタアプリケーションは正常に起動できます。
    また、後に停止したノードのディスクから先に停止したノードのディスクへの等価性コピー処理が自動的に実行されるため、先に停止したノードのディスクのデータやファイルシステムの不整合は自動的に解消されます。

  • 後に停止したノードのみを起動する場合
    クラスタアプリケーションを強制起動することができます。
    その後、2 ノード運用に復旧する方法については、「7.15.6 1ノードのみで運用した後、2ノード運用に復旧する方法」を参照してください。